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結界少女は世界を巡る  作者: アムネシア
結界少女の森での日々
8/8

結界少女は成長中

久しぶり、ですね。


多分この久しぶりの更新を久しぶりに読む人は居ないと思いますが……。

「ほらほら!後ろから来てる!前も!余所見しない!」


どうしてこんなことになったんだろう……


今私は、全方向から魔物に飛びかかられてる。


事の発端は、特訓の始まりだった……



◇◆◇◆


「まずは知識から!実践には知識が大事だからね」


特訓開始日。私は家(?)の外でスティアさんの魔法教室を受けていた。


「シノは魔力と魔法についてどのくらい知ってる?」


「えっと、魔力は世界に存在するエネルギーで、その力を変換して外に放出するのが魔法……ってかんじですかね?」


これまで得た情報から察する100パーセントただの予測だけどね…。


「うん。大体あってるよ。じゃあ、魔法の属性については?」


「うーん、何となく予想はつきますけど、詳しくは分かりません」


「そうか。じゃあ属性について説明するね」


スティアさんの説明をまとめると、基本的に魔法属性には、


・火→炎

・水→氷

・風→空

・土→大地


があって、右側は左側の上位互換らしい。左側の4つは適正があるなしに関わらず誰でも使えるらしい。右側はその人の素質次第なんだって。


そして、特殊属性として、


・雷

・毒

・闇

・光

・時空

・星


がある。レア度は下に行くほど希少性が高いらしい。ほんとかな……星1番レアだし。


特殊の中でも上2つは意外と使える人がいるらしいけど、それより下は使えるとなるとそれだけで重宝されるらしい。特に時空と星は使い手が昔から数えても片手で数えられるほどしか居ないらしく、どんな立場の人間からも欲しがられているらしい。


「へー。だいたいわかりましたけど、時空と星って何ができるんですか?」


「時空はその名の通り時間と空間を操る魔法だね。一時的に時間を止めたり、物の時間を戻したり、転移したり、亜空間作って物を保管したりできるよ。便利だよねー。


で、星魔法!この魔法は全ての魔法の原点にして頂点!全属性の魔法を強化したり、空から隕石落としたり、空から流星群降らせたり、魔道具媒体にしたら精度100パーセントの占いができたり、運命操作したり、色々できるんだよ!!!」


お、おぅ…


星魔法のアピールが強い……


まぁ自分の司る魔法のアピールだししょうがないか。


「す、凄いんですね、星魔法って」


「そうなんだよ!攻撃も補助もそれ以外のことも何でも出来ちゃう、それが星魔法!」


「へー……」


熱量凄いなぁ……


「ちなみにシノは星魔法使えるよ」


「へー……って、えぇ!?」


そんなこの世界で数人しか使えないような魔法を私が!?


「異世界から来た人は全属性使えるんだよ。特殊属性もね」


「異世界便利……」


もう笑うしかないよね。ハハッ。


「さて、じゃあシノには魔力操作をやってもらおうか。魔法を使うには魔力の使い方を覚えなきゃだからね」


「へー、魔力操作……」


それをやんなきゃ魔法使えないんだ……そりゃ出来ないよ。


「で、人間は魔力操作するために色々道具使ったりトレーニングしたりするんだけどそんなめんどいことしなくても、もっと簡単に出来るんだよねー」


ほへー。


「それがねー、体から魔力以外の力を無くすことなんだけど……」


「と、言うと?」


「簡単に言うとねー、体力とか、生命力とかを限界まで枯渇させるの」」


「は?」


こいつ、今なんつった?


「大丈夫大丈夫。星魔法は回復も出来るから、どんだけやっても死にはしない。うん。死には……」


星魔法便利ー……って違う!「死には……」じゃないんだよ!


「え、そんな強引な方法で本当に大丈夫なんですか?」


「大丈夫大丈夫。上位精霊のお墨付き。イけるイける。というか、これが一番効率的なのに、なんで人間はやんないんだろう……」


これを発見する人はまず居ないだろうし、仮に居たとしてもこんな怖い方法取らないからだと思う。


「さ、じゃあ早速始めよう!【星魔法(ステラマジック)】」


スティアさんが突然何かを唱えた。


すると、私とスティアさんの間に夜空のような色の魔法陣が現れる。ま、魔法だー!


「【第四の初(サモン・ファースト)】【ステラ・スライム】」


おお……すごい。


スティアさんが何かを唱えると、魔法陣が光り、そこから何かが飛び出してきた。あれは……スライム?


魔法陣から飛び出してきたのは、紺色の透明な体にキラキラと輝く星屑?を宿した可愛らしいスライムだった。一匹だけでなく、魔法陣から続々と出てきている。およそ二十匹。……え?


「この子はステラ・スライムちゃん。第四魔法術式である召喚魔法の一番簡単な術式……まあこれは後々教えるよ。とりあいず魔法で生み出した魔物だと思ってくれればいいよ。じゃ、早速この子達と戦ってもらおう。大丈夫。傷ついたりはしないから。ただめちゃくちゃ疲れるだけだから!」


いきなり!?と思う暇もなく、スライム達は私に飛び掛って来る。


「おわっ!?」


攻撃自体は大したことないように見える。というか大したことないだろう。


でも……めっちゃ疲れる!


今回は当たるか当たらないかスレスレで避けられたけど、魔物なんて相手したことないからすごく疲れる。

それに、一匹一匹の動きは大したことないけど、沢山いるから避けても避けても次の攻撃が来る。


「スティアさっ…!これっ、いつまでやればっ……!?」


「うーん、シノが倒れるまで☆生命力とかがギリギリまでなくなったら立ってられなくなるはずだからね☆」


この…………悪魔がァ!!!!

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