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結界少女は世界を巡る  作者: アムネシア
結界少女の森での日々
2/8

結界少女は異世界に降り立つ

独り言多めです。

私は気持ちよく眠っていた。そよそよと気持ちのいい風が吹いている。むにゃむにゃ……ゴンッ!


「あいたっ!」


なんか頭ぶつけた!というかここはどこ!?

ぴょんっと飛び起きて何があったかを思い出す。

確か神さまに異世界に転生させてもらえることになって、安全な森に転移させてくれたって……


「森?」


そう、ここは森だった。ちなみに今頭ぶつけたのは岩。

「よっこいしょっと。……わぁ、綺麗な森。」


私は今まで行ったことのないような綺麗な森にいた。

木々の間から差し込む木漏れ日が花に当たってキラキラと光っている。

そよそよと植物を揺らす風も合わさって、幻想的な空間を作り上げていた。


「すごい……素敵!」


思わず言葉にしてしまうほどの風景だった。すると、いつの間にかかかっていたショルダーバッグの中が強く光った。

と、思ったら勝手にバックの中から本のような何かが出てきて、勢いよくページがめくられる。


「うわわっ!あ、アルバムだ。」


中から出てきたのは、神さまから貰ったアルバムだった。

そして最初のページがめくられ、そこに今目の前にある森の風景が写真として収まった。


「な、なんだろう……。あ、もしかして私がこの風景に感動したからアルバムに記録されたのかな。」


じゃあ、今頃神さまのアルバムにもこの風景が届いてるってことかな。


「それにしても、こんなふうに記録されるんだぁ。綺麗だなぁ。」


記録された風景は、ホログラムみたいな透明な写真となってアルバムに記録されるみたいだ。


アルバムを眺めていると何かメモが落ちてきた。


「あれ?これなんだろう。えーっとなになに……。」


『紫乃へ これに記録された風景は触ると周りがその写真の風景に変わるぞ!VRみたいなものじゃ!by神さま』

「えぇっ、そ、そうなの!?すっごーい!」


それって何回でも記録した風景を見れるってことだよね!さっすが魔法のアイテム。


「あ、そういえば魔法の箒は?」


アルバムをバックにしまって一緒に貰った魔法の箒を探すと、近くに落ちていた。

「わぁ。貰った時はよく見なかったけど、可愛い箒だなー。」


端っこの方にピンクのリボンがついていて、すっごく可愛い。これぞ魔女の箒って感じ。


「……で、これはどうやって乗るんだろう。」


まずは跨がる。次に……わかんない。神さまは確か魔力で動くとか言ってたような。魔力ってどんなんだろう。

図書館で読んだ本にも魔力が出てきたから意味はわかるけど、実際の魔力ってどんなものなんだろう。


「うーん、こう、かな?」

跨った状態で手に力を込めてみる。ん、なんかちょっとわかるかも。こう、手にエネルギーみたいなやつを込めるかんじで。


「えいっ!わ、ちょっと浮いた!ってああぁぁあ!?」


浮いたと思ったらなんか変な方向に飛んでいくうぅー!

上に飛んだり、地面スレスレを飛んだり、しっちゃかめっちゃかな方向へ飛んでいく!


「うわわわあぁー!止まってー!」

10分ほど飛んで若干涙目になりながら叫ぶと、思いが伝わったのか、だんだんと飛行速度がゆっくりになった。

そして最後は地面に近い空中で力尽きて私は地面にベチッと落ちた。痛い。


「うぅ、なんか気持ち悪い。」


なんていうか、今まで使って来なかった筋肉を使ったような気分。

「あ、もしかして今無くなったのが魔力?」

魔力をたくさん使ったからから箒が止まったってことかな。

「はぁ。魔力に慣れるまで箒は使わないでおこう。」


さっきの絶叫マシンみたいなのはもう嫌だからね。


さて、神さまはこの森は街に近い安全な森って言ってたよね。さっきの絶叫マシンでなんか奥の方に飛んで行っちゃったんだけど。

なんだかすごく不穏な空気でどんよりしてるんだけど。いろんなところから不気味な笑い声がするんだけど。


……も、もしかして森の奥に来ちゃった!?

風景と景色って似てるようで違うけど、この作品では全て風景と書きます。


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