〜久しぶりすぎてすみません! 第一部のあらすじと、登場人物紹介〜
おまたせしました…第2部公開開始です!
よろしくお願いいたします!
ただの村娘のはずなのに光魔法を発動させてしまい、領主の養女となってヘルメネア帝国の貴族学院に通うことになったミナ(ウィルヘルミナ)・ベルフォード男爵令嬢。
麗しのギネヴィア殿下のお茶会に招かれたら、「まさかのピンク髪ツインテ!」と大絶賛(?)。
最近大陸で流行している、「下剋上ヒロイン」物と呼ばれる、貴族の学校に入った平民の少女がイケメン貴公子と恋に落ちる恋愛小説のヒロインに、ウィルヘルミナがそっくりだというのです。
おまけにお茶会に出席していた「悪役令嬢連合協議会」を名乗る3人の美しい令嬢達に「自分達の婚約者を恋に落とし、あちらから婚約解消を申し出るようにしてほしい」と依頼されてしまい…
「無理無理無理無理こんなの絶対無理!!!!」と言いつつ、ミナは頑張ったり、特に頑張らなかったりしたのですが……
「赤のお姉様」ゲルトルート様は、婚約者のミハイル様が自分から眼をそらしてばかりで、まともに話もできないことにお悩みだったけれど、お胸が豊かであるが故に不快な思いを再々されていたゲルトルート様のお怒りに触れやしないかと脳筋系イケメン貴公子・ミハイル様が恐れていただけだったことが発覚。
ミナに「今すぐ追っかけてって、洗いざらいぶちまけて、全力で謝って来い!!!」としばかれたミハイル様が、根性キメて、無事仲直りとなりました。
「青のお姉様」エミーリア様は、ツルポチャ上等、むしろツルツルを撫でさせろという勢いのオジサマ好き。
キラキライケメン貴公子・オーギュスト様と婚約解消したいと、無理くり設定したオーギュスト様とミナの買い物デートに悪役令嬢風に乱入して一騒動起こそうとしていたら、とある神絵師に、オーギュスト様が年を重ねた時の想像図を見せられ、超絶イケオジっぷりに色々上書きされて無事転向。
「緑のお姉様」ウィラ様は、小柄で美少女にしか見えない婚約者・エドアルド様が、荒くれ騎士を率いて魔獣を倒しまくらないといけない辺境伯になるのは可愛そうだし、ぶっちゃけ無理だと考えて婚約解消を望んでいました。
ですが、魔獣がほぼ枯れているはずの近所の遺跡で爆湧きした魔獣と死闘を繰り広げたり、エドアルド様が腹黒ショタっ子ぶりを炸裂させたりしているうちに、押し切られ。
ミナも一応、「この人、ウィラ様が好きすぎて、大好きすぎて、頭がおかしいんです!!」「か、かわいそうだからッ………責任とって、結婚してあげてください!!」と後押ししました。
というわけで、お姉さま方はそれぞれ婚約者と巧く行くようになり、ミナは学院のそばにある魔導研究所の塔のてっぺんに住み着いている瓶底眼鏡をかけた謎の青年、アルベルト様と良い仲になったのでした。
そして4月。
地元に帰省していた生徒たちが続々と学院に戻ってくるところから、第二部「ピンク髪ツインテヒロインが多すぎる」(仮称)が始まるのです……!
=第2部でも登板する人々の、第1部全バレの紹介=
※[ ]内は第2部開始時点の学年や数え年齢
■ミナ(ウィルヘルミナ)・ベルフォード[2年生・17歳]
本作のヒロイン。
ピンク髪の上に、田舎のブドウ農家に生まれて希少な光属性持ちと判明して男爵家の養女となった経緯が、完全に下剋上ヒロインの設定とかぶっているが、本人まったく自覚なし。
貴族としての常識がないので、破天荒な振る舞いをすることもちょいちょいあるけど、前作ではお姉様方&ヨハンナが濃すぎたので、相対的にまだ常識人だったような…
光魔法で2度も魔獣を倒しているが、ガチでテンパらないと発動できない上に、落ち着いたらどうやって発動できたのかけろっと忘れてしまうので、ミナの魔力の解明は全然進んでいない。
=皇族チーム=
■ギネヴィア[3年生・18歳]
ヘルメネア帝国第8皇女(母親は第3皇妃)。小柄で黒髪翠眼。
ミナの第一印象は、「お人形のようにかわいい」。
母の実家、バルフォア公爵家*と父方の皇家の関係がこじれている中で育った苦労人。
フオルマ王国の王太子と不本意な婚約をしていたが、王太子が自国の子爵令嬢(ピンク髪)と「二人きりの結婚式☆」をぶちかましてくれて晴れて自由の身となった。
叔父であり従兄でもあるアルベルトに依頼されてミナに出会い、ミナを自分の侍女候補として庇護する。
* 第一部公開時にはアルベマール公爵家としていましたが、アルアル多すぎや…ということで、変更しました。
■アルベルト[20歳]
魔力が特異すぎて学院の教師からさじを投げられたミナの魔法修行を引き受けた、学院に隣接した魔導研究所の自称研究員。
瓶底眼鏡によれよれ白衣がトレードマーク。
実際は研究所の所長で、アルヴィン・ロベルト・コルネリオ・ユースタス皇弟殿下。
先代バルフォア公爵の長女が先代皇帝に嫁いでアルベルトを産み、当代皇帝に次女が嫁いでギネヴィアを産んだため、ギネヴィアとは父系では叔父姪、母系では従兄妹にあたる。
眼を見たり身体に触れたりすると、アルベルトを独占するために他人を殺すことも厭わなくなるレベルの魅了体質。子供の時に発生した侍女同士の傷害事件から特異な体質が発覚し、皇宮の最奥に隔離された上、10歳で魔導研究所に所長として送り込まれた。
魅了も、自身の姿を視認できなくする魔法「隠形」も、なんでかミナには通用しないため、ミナだけがアルベルトの眼を見て、身体に触れることができる。
=お姉様方の婚約者&婚約者つながり=
■エドアルド[2年生・16歳]
小柄で少女と見紛う美貌ゆえ、「精霊様」とあだ名をつけられていた美少年。
ブレンターノ公爵の次男。
第一部で卒業した、辺境伯の跡取り娘・ウィラと婚約しているが、辺境伯にふさわしい体格にも、魔力にも恵まれなかったため、魔道具開発に活路を見出し、色々自作している。
研究者というより、手を動かすのを好むエンジニア気質。
本来の入学年齢より1歳下だが、1年だけでもウィラと学院で過ごしたいと飛び級入学した。
遺跡でのアラクネ戦で麻痺したウィラに口移しで薬を飲ませるついでにあかん事件を起こしたり、ウィラが卒業する年の学院舞踏会で、9年間も婚約しているのに改めて個人として結婚を申し込む公開プロポーズをぶちかますなど色々やらかし、今では「ウィラ様が好きすぎる人というか変態」として生温かく見守られている。
■オーギュスト[3年生・18歳]
金髪女顔キラキラ貴公子。
コンテ侯爵家の三男。
女性にモテることを好み、広く浅くキラキラを振りまくのが趣味。
第一部で卒業したエミーリアの婚約者。
■セルゲイ[3年生・18歳]
代々騎士団に属する子爵家出身出身。
金髪青眼、高身長。
第一部で卒業した騎士団長の息子、ミハイル・アントノフ(ゲルトルートの婚約者)の幼馴染。
弓が得意。
■ウラジミール[2年生・17歳]
ミハイル、セルゲイと同じく、代々騎士団に属する子爵家出身で幼馴染。
金髪青眼、高身長。
騎士としての修行に励んでいるが、チェンバロ演奏が得意など、文化系も嗜む。
ミナがたまに焼く、地元の村祭りのクッキーがやたら気に入ったらしく、なにかにつけて「…お祭りクッキー…」とねだってくる。
=その他=
■ヨハンナ[2年生・17歳]
小柄やせっぽちなメガネっ娘。栗色の髪をだいたいお下げにしている。
帝国最大手出版社であるゲンスフライシュ商会長の娘で、「本の世界に住んでいる子」。
3人のお姉様方&ミナの「婚約者をミナによろめかせて、あちらから婚約解消☆大作戦」に軍師?として加わり、ミナの親友となる。
貴腐人(腐女子)で、「騎士を目指して競いあう幼馴染」がツボだがなんでも美味しくいただけるタイプ。
学院ナマモノはバレたら社会的生命が終わると知りつつ、ウラジミール×セルゲイを密かに推している。
ちょいちょい不審なことを口走るが転生者ではない模様。
■リーシャ[2年生・17歳]
ミナと寮で同室の騎士爵の娘。
護衛騎士を目指している。
ツインテはあざとすぎるから普段はやめとけとミナに忠告するなど、まっとうな人。
ヨハンナとも同じ寮で、仲が良い。
■マクシミリアン[2年生・17歳]
学院舞踏会で、誰からもエスコートの申し込みがなかったミナを、たまたまエスコートした伯爵令息。
第2部でもなんかやらされる模様。
 




