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番外編:古代遺跡探索感想戦(メタ話注意です)(1)

今回はメタ&台詞のみの番外編なので、苦手な方はスルーでお願いいたします><

「はーい!本日は古代遺跡探索感想戦を行いたいと思います。

 司会はわたくし、春の遠足で遺跡に行った時は、3階に降りる手前でへたばって先生に回収されたヨハンナ!

 二度とあんなところには行きません!ゲジゲジいるし!

 スポンサーは、麗しのギネヴィア皇女殿下なのです!」


「ギネヴィアです。

 わたくしも行っていたら、これも伝統だからと血反吐吐きながら覚えさせられたのに、使う機会が一度もない皇家専用魔法で無双いたしましたのに。

 次回はぜひ、お誘いくださいね」


「皇家専用魔法……初代皇帝から秘伝のタレを継ぎ足したようなものをぶっ放してたら、遺跡崩壊待ったなしとも思いますががががが。

 正直、『蒼蓮の舞』だけでも、換気悪そうだし酸欠でみんな倒れるんでないの?ってなったのです。

 それはさておき、出席者の皆さん! 自己紹介をお願いします!」


「脳筋令嬢、ウィラです」


「お胸から見てくる男子はとりあえず焼きたい、ゲルトルートです」


「ピンク髪ツインテヒロインなのに、イケメン貴公子に1ミリもモテないミナです」


「婚約者が好きすぎて頭おかしいエロクソガキ、エドアルドです」


「脳筋のミハイルです」


「喋る方のモブ、セルゲイです」


「…喋るのが遅い方のモブ、ウラジミールです…」


「自己紹介ありがとうございます!

 ちなみにウィラ様、あの大きさのアラクネを倒すには、普通どれくらいの戦力が必要なのでしょう?」


「んん……少なくとも分隊1つ、12人程度当てたいな。

 足場が悪くなければ、もう少し少なくてもいけると思うが、ぎりぎりだと事故があった時に総崩れになりやすい」


「……案の定という気もしますが、生徒5人で討伐とか、かなりめちゃくちゃだったんですね!

 というわけで、ギネヴィア殿下、どの質問から参りましょうか」


「そうですね……

 『遺跡探索で一番見直した人』から行きましょうか」


「この質問は見逃せないところですね!

 では皆さん、遺跡探索で一番見直した人の名前をお配りした札の中から挙げてみてくださいなのです!


 えーっと、ウィラ様がミハイル様、ゲルトルート様もミハイル様、ミナもミハイル様……

 ミハイル様がゲルトルート様、エドアルド様がウィラ様、セルゲイ様ウラジミール様もウィラ様……


 女性陣のミハイル様率が100%ですね!

 これは驚きなのです!」


「ちょっとちょっと、ウィラ、僕の名前挙げてくれないってどういうこと!?」


「え。だって、恥ずかしいじゃないか」


「挙げてよ!お願いだよ!じゃないと僕、ミハイル先輩に嫉妬して悪いことするよ!?」


「……ミーシャに悪いことってどういうことですの?」


「そこおおおお!

 メテオストライクの詠唱に入らないでくださいなのです!」


「ここは、複数名挙げるのもアリにしましょうか……

 それならウィラもエドアルドの札を挙げやすいでしょう?」


「……というわけで、若干結果が変わりました。

 ウィラ様とミナがミハイル様とエドアルド様……他の方はそのままですね。

 では、揉めそうにないところ……ゲルトルート様とミハイル様から理由を教えてください!」


「今回、ミーシャが本当に頼もしくて……

 わたくしのことを気遣って、大切に守ってくださって……とても嬉しく思いました。

 雄々しいだけでなく、思慮深く皆のことを考えて動く素敵な姿も見られ、一生の思い出になりそうです」


「ウィラ、ウィラ、ああいう風に僕のことを言えばいいんだよ」


「そこいちいちうるさーい!

 ミハイル様はいかがでしょう?」


「『蒼蓮の舞』がね……本気で打つとああなるのかと。

 将来、絶対に浮気できないなと思った。

 いやいやいやいや、そもそもそんなことをするつもりは毛頭ないが!」


「……言わなくていいことをわざわざ言うてもうた脳筋らしいお答えでしたね。

 ではウィラ様と答えたセルゲイ様、ウラジミール様」


「いやー、やっぱり開幕の片手斬りでヘルハウンド首チョンパでしょ。

 強いのは知ってたけど、ほんとこの人レベル違うなってなりましたもん」


「…ゴブリンまとめてなで斬りも凄かった…」


「2人は見てないが、アラクネ戦のしょっぱな、大剣抜き打ちで前脚斬り飛ばしも凄かったな……

 しかも追いすがって、後ろ脚も斬り飛ばしたのは大きかった。

 あれでアラクネの動きが悪くなったし、脚を切られるのを怖がったから、あれだけの長丁場で盾役2人が事故を起こさずに済んだと思う」


「14歳で初陣、学院の夏休み冬休みは、基本、領地を転戦しながら延々魔獣狩りだからね……」


「さすがガチ脳筋一族は、大事な大事な一粒種の令嬢でも平気でこき使いますね!

 休暇のお話、農家出身者が実家に召喚されて手伝わされるアレを思い出します!

 では、ミナはいかがですか?」


「えーっと……

 ミハイル様については、ぶっちゃけコイツへたれちゃう?て思ってたんですよ。

 ゲルトルート様に怒られそうだから、怖くてお顔見れないとかアホ言ってたわけで。

 それがもう、ゲルトルート様をがっつりガードでしょ?

 ウィラ様と交替しに駆けてった時もかっこよかったですし、終盤のゲルトルート様をお守りする覚悟を見せられたときは、騎士様やっぱかっけー!てなりました!!」


「あれは確かに乙女に刺さる胸熱展開でしたね!

 ええと、エドアルド様についてはいかがでしょう?」


「エロクソガキ」


「ちょっとおおおお!他にも言うことあるだろおおお!」


「はいはいはい。

 というわけで、ウィラ様を選択したエドアルド様、行ってみましょうか」


「人工こ……いや言わないから!言わないから!本気でつねらないで!!」


「はい。ではウィラ様」


「まずミハイル殿だが、剣技については普段武術場でやってることをそのままできたのが凄いなと。

 これについてはセルゲイ殿、ウラジミール殿も良かった。

 普段どおりのことが現場で出来るようになるまで、かなりかかる場合も多いからな。

 私の初陣なんて、ガチガチで酷いものだった」


「…まさかの褒められ…」


「というか『現場』って言い方、工事現場みたいで地味に凄いな……

 パレーティオ辺境伯家にとって、魔獣狩りはインフラ整備みたいなものなのか」


「あと、流れで私が色々指示したんだが、少し意外なくらいさっと従ってくれたのがね。

 私にあれこれ言われるのを嫌がられていたら、全員生還は厳しかったかもしれない」


「いやそれはもう、ヘルハウンド片手斬りで、実力差がな。

 指揮官としての経験も厚いのが、すぐにわかったし」


「互いを称え合う脳筋と脳筋!

 麗しい光景なのです……

 エドアルド様についてはいかがでしょうか」


「魔具を色々作ってることは聞いていたんだが、おもちゃレベルだろうと正直思っていたんだ。

 それが実戦で使えるものがどんどん出てきて、本当に助かった。

 あと、魔具を使う時に残数と効果時間を言ってくれたのもよかった。

 どういうリソースが使えるのか、具体的に把握していないと作戦の立てようがないからな」


「ウィラが、僕を褒めてくれた……!」


「指揮官目線でだけ褒められているのにも気づかず、ふしゅーと溶けていらっしゃる様子ですが、褒められるとすぐ溶ける、こういうタイプをどう言えばいいんでしょうか。

 『ツンデレ』のように一言で言い表す表現が欲しいところなのです。

 では、次の質問参りましょうか」

ブクマ、評価ありがとうございます!


「褒められるとふしゅーっと溶けやすいタイプ」を表す言葉、本気で募集中です!

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☆★異世界恋愛ミステリ「公爵令嬢カタリナ」シリーズ★☆

※この作品の数百年後の世界を舞台にしています
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