4話 万年ぼっちに友達なんているわけないじゃんね!
森での実力確認を終え王都へと戻ってきた。
いやぁ、最強って程では無いけど、木と木の間を飛び回り、剣を華麗に振り下ろす感覚。楽しかったなぁー
王都のギルドに冒険者として登録されている。なので、今度はクエストを受け実力を試そうか。という事で王都北にある冒険者ギルドに向かった。
王冠と剣が書かれた看板が目印の冒険者ギルドに到着した。中世風の建物だが開拓時代のアメリカを想起させるウェスタンドアなのがミスマッチである。半分しか隠せていないドアを開けギルドの中に入る。
クエストはギルド内にある掲示板から選択する方式でよくあるタイプだ、そして掲示板に向かう前に鏡がある事に気づいたので自分の姿を見てみる。
体格は標準に近いが少し華奢、頭髪は黒で程々、顔は悪くはないが、印象に残らない.....うん、よくある転生者の特徴ですね。ここに関してはクソジジイに言わなかったし、いっかぁ。
気を取り直してクエストを眺める。
『行商の護衛』
『デーモングレートの討伐』
『ゴブリン退治』
........
ふむふむ、色々あるなーしかし、俺が受けられるクエストが少ない。俺が所属する一番下っ端Eランク冒険者はパーティーでの受注に限定されているものばかり。これだからぼっちは...
そんな中なんとかEランクの単独で受注できるクエストは一つ発見。
『ルミナの森に生息するゴールデンラビットの毛皮を採集する』
あー、ドロップアイテム収集系な、うん、ゴールデンラビットって...さっきエンカウントした金色の兎な、名前そのままやんけ、ランク上げないとボッチから逃れられないクソギルドの様なので有難くクエスト受けさせて頂きやすよ。ギルドさん。
という事で受付の可愛いおねいさんに依頼表を渡しクエストを受注。再びルミナの森に訪れた。
金色のうさぎちゃん改めゴールデンラビットを捜索する。だが全然見つからない、何故ならスキル<忍び足> のお陰ですね、はい。
...あれから3時間
「ゼンギョーさーん、そちらの状況はいかがですかー?」
「こちら、ゼンギョーです。”未開の地で幻の黄金兎を探せ”ですが、兎どころか魔物の過橋すら薄いですー。」
「こちら、お客さんのタク返の時刻迫ってるのですか、見つかる気配はありますかー?」
「ないです、頑張ります、こちらからは以上です」
「引き続きよろしくお願いしますー。」
見つからな過ぎて一人芝居をしながら、尚探すと、見覚えのある髭を蓄えたゴロツキ、鎌を持ったフードの男とゴマを擦りそうなスネちゃまみたいな輩の3人組と出くわした。
「おい、兄ちゃん。久しぶりだなぁ、元気にしとったか」
うーん、友達だったっけ。記憶を遡ると、転生前のゼンギョーさんをボコボコにした賊の3人組だった。万年ぼっちに友達なんているわけないじゃんね!