最強...じゃないけど...
王都の門を抜け、土を踏み固めて作られた道を少々歩くと。早速、森の入り口であろう看板が見えてきた。
文字は日本語では無く、ウネウネした文字だが普通に読める。
『この先、ルミナの森。魔物出現注意』
よし、魔物を一狩りしてやろう。興奮してきたので、スキップをしながら森へ入っていった。
森の中は結構暗い、しかし盗賊のスキル<盗賊の眼>でよく見える。宝箱の中身を判断したり、妖の類を見破る事が出来る便利スキル。
そんな中、10分ほど歩きようやく一体目の魔物と遭遇した。この世界では魔物呼びだ、魔王より作られし物からきている。って、魔王いるタイプの異世界、定番やん。
出てきた魔物は金色の毛を持つウサギだ、経験則(ゲームの知識)からいくと、白の初等種から一段階強力になった中等種ってところか。
早速駆け出す
駆け出した瞬間、周りの風景が遅くなった感じがする。いや、俺が早いのか!?
そして、身軽さに興奮したので、無駄に木と木の間を飛び回りつつ魔物の頭部に剣を振った。
ギュワワワーーーー!!
金色のウサギは、叫びを上げたと同時に煙の様に蒸発した。ちょっと可愛かったので少し悲しい気分になる。
個人的には、可愛い魔物は必要ないと思うのだ。俺は可愛いものが好きなので、スライム状のキャラとエンカウントすると出来るだけ逃げていた。
今回のウサギさんは、10分歩き回った末だし、初魔物だったので倒してしまった。ごめんね。
ともかく、俺の経験則からすると多分100段間だとして、レベル30ってとこな気がするな、この世界の相場がわからないからなんとも言えんか。
その後も10分に一回程のペースで魔物とのエンカウントを果たした。
ーーー2時間後ーーー
「いやー、この森、魔物そんな出ないなー。でも、自分の強さって奴は判った気がするぞ」
俺は敏捷型って感じだ、ステータスとして、速度が突出しているが攻撃力や体力もそれなりにある気がする。魔法については魔力はあるが術が使えない。防御力は直接ダメージを受けていないので不明。スキル面だと盗賊関連のが数個ある様だ、スキルは魔法と違って常時発動で魔力無消費、その人の特性の様なものらしい。
何があったかというと
<盗賊の眼> 効果:視力向上、宝物の直感的判断
<忍び足> 効果:足音1/2、自分より弱い魔物との遭遇率低下
<くぁwせdrftgyふじこlp> 効果:くぁwせdrftgyふじこlp
ん〜、まず、三つ目なんだし!スキルがあることは直感で判るんだが、言葉に出せないし効果もよくわからない。ま、このパターン、強い奴な気がするけどな。
そして、二つ目、どおりで魔物と全然遭遇しないわけだよ。スキルは当人の個性、意図して消せるものでも無いからタチが悪い。弱キャラ倒しまくって最強みたいな道はないものだと思った方がいいのかー。
計3時間森にいたのだろうか、ある程度自分の技量が把握できたため撤収することにした。最強ではないのは重々判ったけれども、やりようによってはなんとかなるのか...でも、異世界に行った先人達はなんとかしてた...からなんとかなるのか!?