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第一章 すべての始まり

初めて投稿する小説です。

未熟者でありますけど、読んでいただくと幸いです。


基本的に主人公である新堂和也が成長していくところを見ていてほしいです。


お読みになり感想がございましたら、お構いなく書いてください。

今、目の前に広がっている世界は透き通った青。

白い雲が一点も無いほどの清々しい空。

地面からは、春が近いのか…草が芽を出し始めている。


あの時の空とは全然違う空が目の前にある。

でも、あれがあったからこそ今の自分がいる。

そして、隣には俺を変えたくれた人であり俺の大切な人がいる。


これから始まるのは、俺の物語。

新堂和也という一人の男が変わっていく物語である…。









繰り返される日常。

毎日、時間通りに登校し、何も書かれていないまっさらな黒板に教師たちが書いていく文字。

それをひたすら書き写していくだけの日々


「また間違えたか…あの教師。一体何回間違えば気が済むんだ。」

文句を言っても怒るだけだからスルーだな。

俺の名前は新堂和也(しんどう かずや)

自分で言うのはあれだが…大概の事は出来る普通の男子高校生。

過去にちょっとした出来事があるのだが…そんな気分ではないので言わない。


「先生!!そこの漢字間違えているよー!!教師がそんな漢字間違えるなんて恥ずかしい〜!!」


「うるさい!柳川!!なら、ココの問いに答えてみろ!!」

注意を受けたのは柳川隆介(やながわ りゅうすけ)

俺の古くからの友人であり、小さい頃は、よくバカばっかしていた親友だ。

不真面目の部分があるが、やる時はやる男だ。


[問.織田信長や武田信玄など、有名な戦国武将は大概○○だった]


これは、またマニアックな問題を出したな。

しかも、先日歴史系のテレビ番組でやっていたのと同じだから…あの教師見ていたな。


「え〜と…先生?その問題の答えは分かるのですけど…この場で言ってもよろしいのですか?」


確かに。

この答えは男子だけだったら平然に言えるのだが、女子もいると言いにくいかもしれない。

でも、周りは問の答えを知っているかのように笑っている。

隆介は先生に許可を求める質問をしたが、実は返答する気は満々の様子だ。


「答えはホモです!!」

平然に言えるのは隆介の良いところなのかもしれない。

言った瞬間、教室内は静まりかえったのは言うまでもない。





その授業で今日の学生の仕事は終わった。

「和也、一緒に帰ろうぜ」

隆介は、さっき答えた問題について全く気にしていない感じだ。

「そうだな…帰るとするか」

俺たちは、教室を出て、下駄箱から靴を取り出し、履き替えた。

少し歩くと正門の前に、女子がちょこんと立っていた。


「あっ!やっと来た」

この女子は、隆介と同じく俺の古くからの友人の月島凛(つきしま りん)である。

月島とは、ご近所なので小さい頃よく遊んだ仲だ。


「もう学校から出て、帰っちゃったと思ったよ」


「それはねぇよ。だって、俺達はゆっくりと教室を出たんだぜ」


「そうだ。待っていると予想したから…」


「それでもね…心配しちゃうだもん」


会話を聞くように、月島は心配性で自分のことより他人を優先してしまうのだ。



「それじゃ帰ろうぜ!!」と隆介が言った瞬間、俺は何かが来る気配を感じた


「和也せんぱ〜い!!待ってくださ〜い!!」

大きな声を発し、走ってくるのは中学からの後輩であり友人の秋奈琴音(あきなことね)である。

琴音は、天真爛漫でいつも元気な女の子で

俺自身、琴音の元気さに助けられたこともある。


「琴音か…どうした?」

「どうしたもこうしたもありませんよ!!琴音を忘れないでくださいよ」

そうだった…いつも一緒にいるメンバーなのに忘れてた…。


「あっ!?その顔は忘れた顔だ。先輩ひどいよ…」


「申し訳ない。」


「罰として、奢ってくださいね♪」


「それじゃ、俺達にも奢ってもらおうかな」


「…ちょっと待て。何でそれで奢らなければならないのだ?」


「後輩でも、人を忘れるのは十分に罪ですよ。先輩。」


「そうだぞ和也。さすがの俺でもそれは…」


「え〜と…隆介君。以前、私のことを忘れ…」

月島が何か言おうとしたが、隆介に口を押さえられてしまった。


「…ん? 何か言おうとしていたけど…」


「何でもない!何でもない! それじゃ行こうぜ!!」


結局、月島が言おうとしたことは分からず…みんなに奢ることになってしまった。


俺は奢った為金欠になりコーヒーだけの昼食になってしまった…。



明日から、どうやって過ごしていけばいいのだ…。


コーヒーを飲みながら、窓からいつもと見上げる空を俺は無意識に見ていた。

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