6.鶯の巣は何処?
お久しぶり(?)です。佐藤奈津です。
今回、鶯宮の皆様の名前の案を頂きまして、その案を使わせていただきます。本当にありがとうございます。
今回の話から乙ゲー転生ぽくなるといいなぁと思います。(相手は、色葉さんだからどうなるかわからない……(笑))
わたしにとって48と75はとても大事な数だ。この2つの数は素敵な運命で結ばれているし、かつリクとわたしにとても深い関係がある数字である。
わたしの誕生日は4月8日。
リクの誕生日は7月5日。
(本来ならば0408で408と考えるのが妥当かもしれないけど)そう、リクとわたしの誕生日を指し示す数字。
そして、この2つの数字の組は婚約数と呼ばれている。婚約数って言うとまるでリクとわたしが夫婦みたいだけど、なんていうかリクとわたしの関係は夫婦は夫婦でも長年付き添いあった夫婦のような感じだった。だからこそ、この婚約数という呼び名に運命を感じている。
☆
「色葉、今日は機嫌がいいね?」
シスコンハイスペックブラザーこと世色季兄様がわたしにそう聞いてきた。
そうだそうだ、今更だが、鶯宮色葉の家族を紹介しようと思う。
まずは、わたし 鶯宮色葉。
華の女子高生。お嬢様だけど中身は宮本色葉という庶民。とある乙ゲーの悪役である。わたしが鶯宮色葉になった時点で攻略終了後みたいで、鶯宮色葉は既に学園中に嫌われていた。しかし、わたしが考えるにこの子はただのアホの子だったのではないだろうか?
兄 鶯宮世色季。
大学生。大学に成績1位で入るほどのお方。学校では『春宮』と呼ばれているらしい。由来としては鶯から春。それと皇太子のことを春宮というからなんだって。男女構わず平等な扱いとさり気ないフォローからみんなからしたわれている。つまり、彼は学校で王子様扱いらしい。流石。
父 鶯宮樹
鶯宮グループのトップ。学生時代は神童と呼ばれ続きた。素晴らしい直感・センスを持っており、鶯宮グループのトップになってからは研ぎ澄まされたその直感とセンスを武器に鶯宮グループを更に拡大させた人。人格者と称えられ、身内であろうと不正は許さないその姿勢から王者とも称せられている。
母 鶯宮華世子
鶯宮樹の妻。夫婦仲はいたって良好。元々はモデルを副業でやっていたというとんでもない人。(本業は研究員だったらしい。)二児の母であるがその美しさは損なわれておらず、今でもたまに副業をしているらしい。また、鶯宮グループの製品デザインを手がけることもある。華世子のデザインは美しさの中に機能美が隠れている物ばかりで、彼女のデザインのファンは多い。
ね、(鶯宮色葉以外)ハイスペックでしょ。ヤバイよなぁ。神様って不平等とか思ってたんですよ、わたしもね、一時はね……………。
でもさ、みなさん知ってのとおり……(笑)
「えっと、お兄様、ステキな男の子にあったんです。」
ピタッ
ハイスペックな家族3人の動きが止まった。
「「「誰だいそいつは!!!僕たち(わたしたち)の色葉ちゃんたぶらかしたのはぁああああ!!!!!!」」」
うん、やっぱり残念な人達だ(笑)
☆
暖かい家族の存在でわたしは、この乙ゲーの世界の一人として生きていくことに違和感を感じなくなっていた。
その夜、わたしは……
?
「……rは、色葉、起きて。」
ん……、誰?誰かが呼んでる……の?……この声は……、えっ!?
「リク!?」
ガバッ!わたしは、急いで起き上がった。そこには……
「???うん、僕はリクだけど……?」
わたしの大好きなリクがいた-----
ζ
「もう、ほんと失礼だな色葉は!」
「え、あ、ごめん、リク……」
「クスクス。いいよ。そんなに怒ってないしね?」
本当にリクだ……とわたしは思った。別に目の前の彼は誰かが変装してわたしを騙してるなんて思っていたわけではないけれど、もう二度と会うことの出来ない人だと思っていたらから幻じゃないかって疑わずにはいられなかった。
でも、どうしてリクが……。これはなに?夢ではない?
!分かった。あれこそ夢だったんだ。わたしが鶯宮色葉という乙ゲーのキャラクターになる筈がない。今が本当で、あれの場所こそ幻……。
「でね!聞いてよ!攻略相手に隠しキャラがいたんだけど、彼がねっ!あ、そうそう彼の名前は幡矢っていうんだけど……」
リクがわたしに問いかけてきた。今、彼が話しているのは鶯宮色葉という悪役がいる乙ゲーの話。
「幡矢くん……?アメリカに留学してた?」
「!?色葉、幡矢のこと知ってるの!?」
あ、そうだった!わたしリクが説明してくれてても全く興味持ってなかったんじゃん!これって不自然だ!えーーーと!
「え、うん。あのね、リクが好きな乙ゲーだったからね。そ、それにさ、幡矢くんって数学少年なんでしょう?」
「(色葉がやっと僕の(乙ゲーについての)話を聞いてくれた!!)
はっ!えっとね、そうそうその通り。幡矢は数学少年キャラクターなんだよ!」
「へー。」
「色葉、ハタヤという名前にピーンと来ないかい?」
「へ?ハタヤ……?」
ハタヤという名前がどうかしたのだろうか……?珍しい名字かもしれないけど……。
「フフフ。実はね!このハタヤと言う名前は素晴らしいんですよ!」
ごめん、リクめっちゃ楽しそうにいうけれど。へ、どこが?
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リクの言うのことには、ハタヤとは28という数字を表しているらしい。ハタというのは二十歳のハタと同じく20を表し、ヤというのは8を表す。つまり、幡矢という名字は28という数字をさしているそうで。
「色葉、28といえば?」
!!なるほど!
「完全数!!」
「ご名答!」
「ゲーム製作者側もすごいね。わざわざ完全数である28を攻略相手の名前にするなんてさ。それに、幡矢くんは隠しキャラってやつなんでしょう?」
「そうなんだよねぇ。幡矢の攻略も難しいのに、幡矢出現の条件も厳しいんだよねぇ。」
「え、どんな感じに難しいのさ?」
「えーとね、まず、メインの攻略相手に告白されること。更に、悪役である鶯宮色葉を学園中の嫌われ者にして再起不可能にすること。あと、ヒロインの知能レベルをMAXにすること。」
「え……?」
「ね!意味わかんないよね!僕のお気に入りキャラの鶯宮色葉を嫌われものにしないといけないし、知能レベルあげるのも大変だったよ!」
「知能レベル……?」
「あー、恋愛だけじゃなくて勉強もできないとダメなんだ。ゲーム内にクイズが出てきてその正解率で知能レベルが決定するんだ。」
「ね!ヒロインってどんな子?!」
「えーとね、待っててね。この子。」
わたしは、初めてヒロインちゃんを見た。まだ、見たことのない子だった。この子を鶯宮色葉は……。
グラッ
視界が揺れる。
「え?」
「もう、時間だね。」
リクは悲しそうに笑った。
「どういうこと……?」
わたしがそう聞くと、
「色葉、これを持って行って。」
「リク……?」
リクは何かをわたしに渡した。
そして、
-------最後に見たリクは
「またね。」
と言って、わたしの頭を撫でてくれた気がした。
☆
「あれは、夢?それとも、幻?」
目が覚めたわたしが見たのは、少しずつなれてきた広い部屋。
宮本色葉には、似合わない可愛らしいドレッサー。
あぁ、やっぱりリクと会ったのは夢だったんだ。当たり前だ。リク……。
!?
『色葉、これを持って行って。』
どうして、これが……?
★
「色葉……。」
そう呟くその人は、とある女の子の写真を優しく撫でていた。
はい!幡矢くんは完全数28からいただきました!完全数ステキ!




