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え?悪役ですか。そうですか。  作者: 佐藤奈津
宮本色葉(ミヤモトイロハ)→鶯宮色葉(ウグイスミヤイロハ)
4/22

3.疲れた鶯の帰る巣は?

更新に間が空きました。すみません。

今回も色葉さんは暴走しますが……


※前話ですが、格くんの視点が足されていますので、前話でそこを読んでいない方はよろしければ、そこを読んでいただいてから今回を読んでください。


※お気に入り登録と、評価ありがとうございます。活動報告にも書きましたが、更新遅かったりしてしょうもない佐藤ですが、精進していきますのでよろしくお願いします。

☆前回までのあらすじ☆

ある日、休日に自分の趣味に走っていていた宮本色葉ミヤモトイロハは気づいたらとある乙ゲーの悪役 鶯宮色葉ウグイスミヤイロハになっていた。

その時、色葉は「ヒロインなんて、補正で男の子たちを苦しめているのよ!わたしが彼らを守らなくちゃ!!」と思った















はずもなく、自分の趣味を楽しむ日々を噛み締める気マンマンであった。












うーん!格くんは思ったよりもステキかもしれないなぁ。あの感じだと話していても楽しいなぁ。ふふふー♪

でも、なんで格くんあんなに唖然としていたんだろうか……?それに、みんな唖然としていたなぁ。わけわからんわかめだわ。もしかして、鶯宮色葉って頭悪かったのかなぁ。こんなことになるなら、我が友に詳しく聞いとくべきだったのかなぁ。


んーーーーーー。

ま、いっか!さささ、あの子たちと遊ばなきゃ。って、次も授業じゃん…、くう!!残念だ!!





時は流れ、放課後でござる。ついに、あの子たちと存分に……!!と思ったでござる色葉ちゃんでござるが、(ござるござるしつこいな(笑)やめよ)ふとあることを思い出しました。それは、


「すごっ!めちゃくちゃ広い!!」


この学園の図書館はめっちゃ広い事。我が友が「はぁ、こんな図書館あったらずっと入り浸る……。」というほどの広さなのだ。そして、なんと!本を検索するマシーンさまがいらっしゃるのですよ。もはや、図書室のレベルを逸脱しているので皆から図書館と呼ばれているのだろう。よし、まずは検索。(検索機はコミ障の味方だ!)










「なぜ、あなたがここにいるんですか。」


うわっ、図書館の君と呼ばれる攻略対象 朝衣雨アサキヌアメだ。わたしに冷たくあたるってことは、こいつヒロインちゃん好きなんだろうな。


「別に、あなたには関係ないでしょう。」

「関係ないも、鶯宮さんあなたは非人道的なことをしていたんですよ?」

ネチネチしてんな、コイツ。姑か!?(←姑への偏見である。)

「あー、はいはい。じゃあさ、わたし今さその非人道的行為を受けてるんですけど?」

けっ、これでどうだ!決めた!お前をこれからトメと呼んでやるぅうう!!


「口調が変わっ……、そんなことより、そんなの因果応報でしょう。ま、あなたに意味は分からないしょうが。」

ムカッ

「うるせぇよ。」

「はい?」

「因果応報?その意味くらい知っているさ。そんならさ、この質問に答えてよ?この世界には父なる神の無償の愛があるじゃない。ほら、“右の頬を打たれても、黙って左の頬を差し出しなさい。”って。」


「それはっ!」


「わたしは無神論者だけどさ、あなたが大好きな人はわたしをこうやってネチネチいたぶれとでも言ったの?」


「・・・・・・。」


「言ってないでしょうな。だって心が海のように広いんでしょう?まっ、本当に広いんなら止めるけどね。」


「あなた、彼女を侮辱する気ですか!!それは、許しませんよ!」


「はぁ、うるさいな。知らないの?海はいくら広くても、限りあるものなんだよ、有限だ。」


「なっ!」


「ま、どーでもいいやー。じゃあねー、おさらばばいびー☆」









謎だ。なぜ、あんな性格に問題がある男たちがもてるんだ。個人的に友人の方がイケメンだぞ。真のイケメン。シンメン・・・・・・、ハッ、シンメンって超イケてるぅうううう!!




じゃなくて、本本、本を探さなきゃ・・・・・・。








その時、色葉は気づかなかった。彼女を見つめる人影を。




帰宅♪


「ただいま。」


「い、色葉様!?」

あ、そうか。今、わたしは一応鶯宮色葉だからお嬢様だもんなぁ。


「あ、はい。色葉ですよ……?」


「ハッ、し、失礼しました!あ、あのお迎えは?」


「え、たかがあの距離歩けばいいと思い断りました。」


「は、はぁ。」


??????運転手の人と同じ反応だ。(帰宅はケー帯の案内を使いました!GPS\(^o^)/万歳。方向音痴の味方。喋って、次右です。とか便利すぐるくん。)


あ、そうだそうだ。

「あの……」


「な、なんでしょう、色葉様!!」


「えっと、いつもお疲れ様です・・・・・・?」


「え?」

わたしは、鶯宮の使用人の方々に帰りに寄って買ってきたお菓子を渡す。


「なんか、すみません。安いお菓子で。」


「い、いえ!滅相もないです!!」


「あ、はい。そうですか。」



運転手の人といい、使用人の人といい、図書館の司書といい、みんながあんな反応するなんて鶯宮色葉は普段どんなことしてたんだ・・・・・・?

(司書さんには何度も鶯宮色葉さんですよね?と聞かれた。ちなみに、借りたのは今回はガロアの本。)

鶯宮色葉って、みんなの反応を見るに性悪女じゃなくて、ただのバカの子どものような気がするんだけど・・・・・・。なんか、鶯宮色葉がカワイイと思えてきたけど、今の自分だし(笑)


まあ、いいや。部屋行こう。




・・・・・・。




「すみません。」


「な、なんでしょう!い、色葉様!!??」


「えっと、部屋ってどこでしたっけ・・・・・・?(カチコチの笑顔)」


「・・・・・・。(停止)」


「アハァ、すみません。」




この場の空気が固まったことは言うまでもないだろう。だってさ、この家無駄に広いよ!わたし、狭所が好きなんだ!




そのあと、使用人たちの中で色葉様は学校でショックなことがあって心身共に傷ついていらっしゃるから、そっとしておこうという結論に至ったそうな。





時は流れ晩ご飯



鶯宮色葉には、まるでテンプレのように完璧な兄がいる。文武両道のイケメンだ。わたしが思うに鶯宮色葉は、周りにワガママをいって相手にしてもらうことで自分の存在を確認して安心していたんじゃないのかな?わたしみたいに、友人っていう家族にも相談できないようなことを相談できる人がいなかったのかな。鶯宮色葉の兄のように完璧人間がいて周りから比較ばかりされていたら、彼女があんなバカな子になってしまう理由もわかる気がするんだ。



って、いうのは置いといて、あのさ、食事中の無言が痛い。わたし、コミュ障だけど、ツライヨ。コミュ障はツライヨ。


「あの。」


ビクッ

いや、家族全員(父、母、兄)が驚く必要性無いんじゃ・・・・・・。え、なに、鶯宮色葉そんなに嫌われてんの?えええ、泣きたいよー。


「なんだい、色葉?」

おお、さすがハイスペックブラザー。話しかけてくれた。(もしかしたら、わたしのこと内心 は?うざいわー。 とか思ってると考えたら負けだね。)


「あ、あのお兄様(え、お嬢様ってこう呼ぶよね・・・・・・、分かんねぇえええええ!!)って今日何をなさったんですか?」


「え、僕かい?そうだね、今日は本を読んで勉強してたんだよ。」


「えっと、何の本ですの?」


「うーんとね、高木貞治先生の解析概論という本だよ。」


「え!!本当ですの!」


「ハハハ、色葉も読むかい?」


「はい!ぜひ!よろしければご教授おねがいします!」


「え、えっと・・・・・・、色葉、数学嫌いなんじゃ・・・・・・?」


しまったぁあああああ!!!またやってしまった!!!おーまいごっど!何たる失態・・・・・・、しかし、高木貞治先生の解析概論は読もう読もうと言ってまだ手をつけてなかったんだよ。それを考えると、解析概論を理解しているハイスペックブラザーに教えてもらいたい!!

だが!それを頼むにも、今の雰囲気を直すにも、正しい選択肢が必要だ。考えろ考えろ考えろ・・・・・・。



「い、色葉?あ、怒らしちゃったかな・・・?ごm・・・・・・」


「お兄様!お兄様が数学をなさっていると考えたら、わたしが数学を嫌う理由はないじゃないかと気づいたのです!お兄様と同じ目線にたちたいとおもいましたの!」


ど、どうだァアアアアアアアア!!これが、俺様の本気よぉおおおおお!!!




「ブツブツブツブツブツブツブツブツ・・・・・・」



!!!!???

ハイスペックブラザーよ、どうした!?え、選択肢ミスった?もしかして本格的に嫌われてたの・・・・・・?やべぇ!どうしy・・・・・・



ギュウウウウウウウウウ

「うぎゃあ」

つ、潰れるぅううう。


「色葉!色葉!色葉!僕のカワイイ色葉!やっと、やっと、デレ期というモノが来たんだね!!!!」


「あ、あの、お兄様?」

え、ハイスペックブラザーどうした・・・・・・。


「もぉおおおおおおおおお!!カワイイよ!カワイイんだよ!色葉!お兄様なんて呼ばれたのいつぶりだろう・・・・・・。待っていたかいがあった!神は僕を見捨てなかった!やはり、色葉のデレグラフは3次関数だったんだね!2次関数じゃないんだぁあああああ!!!」


え、まさかのシスコン・・・・・・!!!???う、てか、鶯宮色葉、こんなハイスペックブラザーだと思ったらただのシスコンだったのね!


でも、ハイスペックなイケメンがシスコンっていいかもぉ。


「色葉!!」


ビクゥウウウウウウウ。

あ、やばい、お父様がビッグバンテラおこサンシャインビーナスバベルキレキレマスターだよ。簡単に言うと激おこだよ。どーすんの、これ。ちょっと、シスコンハイスペックブラザーどうにかしt・・・・・・


「ずるいよ!なんで、俺のところに来てくれないの!?ひどい!ひどい!ほら、パパでちゅよー、ほら色葉姫、あなたの忠実なる下ぼk・・・・・・」


ドクシッ(母が父を殴る音)


「おほほほ。嫌ですわ。あなた・・・・・・」


え、お父様ってダンディなクールな人だと思ってたら、え、親ばか・・・・・・?え、なに、この男たち・・・。しかも、今・・・げ、げぼk・・・・・・。


「色葉・・・・・・?」


「はい!なんでしょう、お母様!」


やべぇえええええ、忘れてたよ、お母様忘れてたよ。この人こそこの家のラスボスだよ!だって、お父様殴ってたよ!めっちゃ、美人だよ!この人に嫌われていたらオワタだよ!!いま、まさに雪女モードだよ!!!美人だから、凄むとこわいよ!


「もぉおおおおおおおおお!なんで、わたしに最初にデレてくれないの!?ママ激おこだよ!もう!」



ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!


こ、この家族、な、なんなんだ・・・・・・。











この3人の言う事をまとめると、鶯宮色葉に構いすぎて鶯宮色葉が早めに反抗期をむかえてしまい、その後冷たくあしらわれてたらしい。(こんなハイスペックたちなのにあしらうなんてって思ったけど、この溺愛ぶりは年頃には恥ずかしいかもな・・・・・・(遠い目))そして、今日鶯宮色葉になってしまったわたし宮本色葉が久々にお兄様、お父様、お母様呼び発動、そして、食事中の会話が成立したことに感動したらしい。

(余談だが、いつになったらカワイイ色葉ちゃんにデレ期が来るか、計算してみたりシミュレーションしてみたりと、家族会議を重ねてたらしい。これこそ、まさに残念なハイスペック・・・・・・。)



「「「ああ!!!色葉ちゃん、カワイイ色葉ちゃん!!!」」」



どうやら、(わたしと違う方向だけど)ひねくれていた小さな鶯には温かい巣があったようです。






わたしも、友人に会いたいな・・・・・・。なーんてね!あはっ!




高木貞治…明治からの日本の数学者。有名。ぜひ、ググってみてください。著作としてら、解析概論が有名だと思います。


えっと、色葉の兄様の言っていた関数の例は分かりづらいかもしれません。2次関数っていうのは、例えばy=-x^2のグラフのことで、デレが一回最大になると、そこから先は落ちて行くしかなくて、3次関数っていうのは、例えばy=x^3+3x^2+2xのグラフのことで、一回デレが極大になった後、落ち込むけれどそのあとデレが急上昇みたいな……。


分かりづらいですね、すみません。どうしても数学ネタにつなげたくて…。


数学に興味を持っていただければ幸いです。

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