12.5桜子さまが通る!
12話の解説です。というか、額田王とかの紹介
「はーい!みなさん!私 春海桜子がクイズ大会の問題を解説しますわ」
「聞き手は俺、不知火薄暮と」
「わたし、鶯宮色葉でおおくりします!」
☆
「では、まずは額田王から説明いたしましょうか」
「うん!わたしよくわかんない!誰?」
「色葉、額田王っていうのは、「色葉!あのね!額田王っていうのはね、飛鳥時代の有名な歌人なの!」」
「へー。飛鳥時代……」
「(おい!春海、邪魔するなよ!)」
「(ふふ、不知火様、それはこちらのセリフですわ。聞き手が邪魔なさらないでくださる?)」
「(!?……お前、色葉に本性バレちまえ)」
「ねえねえ、ところでさ、問題文の中に元夫って出てきたけどどういうこと?(2人とも本当に仲がいいなぁ。ケンカするほど仲がいいってことだね!)」
「ふふ、それはですね。額田王は最初は大海人皇子の奥さんでしたの。でも、彼女は夫の大海人皇子と別れ、大海人皇子の兄である中大兄皇子の奥さんになるのよ」
「ええええ!!!(え、額田のなんとかって女なの!?女なのか……、知らんかった)」
「(俺、空気だな。もういいや、空気になろ)」
「それでですね、問題文の中にありました額田王が元夫である大海人皇子にあてて詠んだ
茜さす 紫草行き 標野行き
野守りは見ずや 君が袖振る
という歌は意味としては、『わたしの元夫である大海人皇子さま、ここは紫草が咲くあなたさまが来てはならない場所。そんなところでわたしの気を引こうとして袖を振らないでください。番人が見ておりますわ』ですわ。簡単に言えば、元夫が入ってはならないところに入ってきて人妻であるわたしの気を引こうとしているのを咎めているって感じかしら」
「へぇ。あ、じゃあ元夫さんが額田のなんとかに詠んだ歌の意味は?」
「(ふふふ、額田王って覚えられない色葉もステキ!!)
額田王ね。
紫草の にほへる妹を 憎くあらば
人妻ゆゑに われ恋ひめやも
これは『美しい紫草のようにここにいらっしゃるあなたを憎らしく思っていたら、どうして兄の妻であるあなたをこんなにも恋しく思うでしょうか、いいえ思わないでしょうね』ですわ。一言で言えば 君のことがまだ好っきゃねん かしら」
「え……、さ、桜子いまなんて言った?(さ、寒気がしたけど、そ、それより桜子が好っきゃねんって言った!?え、あのお嬢様の桜子が!?)」
「(……俺は空気)」
「ふふふ、何か変なことをいいましたか?」
「い、いいえ!」
「(あぁん、色葉かわいい!!食べちゃいたい!!)」
「(俺は空気、色葉すまないが助けられない。ここで、助けたら後が面倒そうだ)」
ゾクゾクゾク!!い、いま、すごい寒気が……!!
「ふふ、色葉、しかもこの歌はそのとき額田王の夫であった中大兄皇子の前で詠まれあった歌なのよ」
「え!大胆だね!」
「そうね。とても大胆でしょう、だから色葉……わたしたちも大胆な……ね……」
「え、さ、桜子……!?(え、え、ここにユリの花が咲いちゃうの!?ええええええ)」
「(俺は空気……)って!んなわけあるか!!春海、色葉からはなれろ!!!」
こんな感じで今日もチーム鶯は元気なのでした。
額田王といえば、他にも
熟田津に 船乗りせむと 月待てば
潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな
とか
君待つと わが恋ひをすれば わが屋戸の
すだれ動かし 秋の風吹く
とかあるみたいですね。
和歌は好きですが、よく分かんないので間違っていたらスミマセン。誤字脱字等ありましたら、ご連絡お願いいたします




