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え?悪役ですか。そうですか。  作者: 佐藤奈津
宮本色葉(ミヤモトイロハ)→鶯宮色葉(ウグイスミヤイロハ)
12/22

9.鶯は戦う!

大変、おそくなりやした!!スミマセン!!!!

これからは、週一回の更新を目指します!


感想などの返信はお待ちくださーい(;_;)



お気に入り登録、感想等、いつもありがとうございます!!




章管理にとまどってすみません!解決しました!


今日投稿したものと内容は同じです!




さあさあ、みなさんは覚えているだろうか?わたしが、ある日(夜?)夢のような場所で大親友であるリクに出会ったことを。そして、その時彼からとあるものを渡されたことを。


リクから渡されたものそれは、____折りたたまれたルーズリーフだった。そして、そこに書かれていたことは





幡矢(ハタヤ)の攻略方法

・鶯宮色葉を学園の嫌われ者に

・知能レベル最大に

・全ての通常攻略キャラが攻略済み

を満たしたときにしか発生しない、逆ハーエンド終了後のクイズ大会に優勝すること。』






花澤実美(ヒロイン)のいう事にはどうやら彼女の真の目的、いや獲物は アメリカから帰国してきた数学の申し子 幡矢くん だ。

その獲物を得るがために、ヒロインは親友(ウグイスミヤイロハ)をズタボロにした。



わたしのすることは1つだけ----彼女の目的のジャマをすること。そう、幡矢くんの攻略の阻止。彼女の願いを壊すこと。



もちろん、ただ幡矢攻略を邪魔しただけでは無駄かもしれない。だけど、リクの言う事を信じれば……



この幡矢という攻略キャラの攻略の最終関門のクイズ大会優勝を失敗すると……

『それまで好感度最高であった通常攻略キャラの好感度が最低となる』

というバッドエンドつきである。(製作者側は実はアンチ花澤実美(ヒロイン)?笑)


まあ、何にしても、それなら、わたしは花澤実美(ヒロイン)をそのエンドに陥れるだけ。ただそれだけ。









と、かっこつけてそんなことを言っていた頃もあった★










わたしが花澤実美(ヒロイン)の邪魔をするのに最も簡単な方法がある。それは、彼女のクイズ大会優勝を阻止すること。わたしが優勝してしまえばいいのだ。




とは言っても、このクイズ大会優勝はわたにはとっても難しいことがわかった。

調べたところ(学校内の張り紙をくまなく探しやっと見つけたのだが)、個人戦ではなく団体戦(3人グループ)。クイズの分野は文理を問わない様々なジャンルからの出題となっている。







\(^o^)/オ★ワ★タ\(^o^)/




わかりますか!?わたし、ぼっちなの!?コミュ障なの!?無理でしょ!誰を誘うの!?ええええ!無理無理。



し☆か☆も、

文理を問わない出題。



はい、おわったー!わたし社会とか分かんかい。はい無理!





ごほん、……本格的にどうしよう。花澤実美(ヒロイン)のことだ。頭のいい友達と組んで軽々と優勝してしまうに違いない。彼女自身知能レベルMAXだからそうとう頭が回る人なのだろうけど。そんな彼女に成績優秀者なんて鬼に金棒だ。わたしは、そんな奴らに勝たなきゃいけない。負けるわけにはいかないのだ。












「はぁー。」


図書館の人気のない数学関連の書籍のコーナー。最近のわたしのお気に入りの場所だ。今日も本棚から取り出した本をペラペラと捲りながらも、手元のノートに作戦(クイズ大会の)を書いたり、本の中から知らなかったことを書き写したりする。クイズ大会参加の締切までまだあるけれど、そんなことを言っていては気づいたら締切日になってしまっているだろう。






何も考えたくない。疲れた。こんなとき、彼がいたら、彼がいたらすぐに解決してくれるのかな……。

「……リク。」


無意識にわたしの口から飛び出た人の名前は宮本色葉(わたし)の大親友の名前だった。


そのとき、













「色葉ちゃん、どうしたの?」


「う、うわぁ!!」


「クスクス。そんなに驚かないでよ。」


物思いにふけっていたわたしの目の前に姿を現したのは、最近できた数友の(リク)くんだ。ちなみに、六くんはコミュ障なわたしとも話せるほどコミュ力が素晴らしい人である。


そんな六くんが、わたしに突然声をかけてきたのであった。



「六くん!びっくりした!」


「ごめんごめん。でもさ、色葉ちゃん、僕になんのよう?」


「え……?六くんに用事なんてないよ……??」


「あれ?だってささっき『……リク』って僕のこと呼んでなかった?」


「あ……!」


そうか、わたしが宮本色葉(わたし)の大親友のリクを呼んだのを、六くんは自分を呼んでいると勘違いしたのか。


「えーと、それはね。」


わたしは六くんに誤解をとこうとした……のだが、


「色葉ちゃん、遠慮しないでよ!君と僕は“友達”じゃないか!」


彼のキラキラとした目と、その思いやりに満ちた言葉でわたしは、リクを呼んでいたとは言えず六くんにクイズ大会の相談をすることにした。










「ふーん、クイズ大会か……。あー、僕は残念ながらグループ組めないや、ごーめーんー。」


わたしは、六くんに文理関係なしのクイズがでてしまうこと、友達がいなくてグループが組めないことを相談した。(ぼっちカミングアウト!笑)わたしの言葉を聞いていた彼だが、話の間に相槌を打っていたけれど、聞き終わった今の反応を見る限り、わたしの悩みをあまり深刻に考えていないようである。



「あの、六くん、聞いてた?」


それゆえ、わたしは思わず彼にそう問いた。すると、


「ウンウン、キイテタキイテター」


絶対聞いてねえだろ!?

はぁ。六くんひどいよ。……まあ、はたから見ればわたしの悩みなんてくだらないことだと思う。クイズ大会で優勝したいけど自分じゃ解けないジャンルのクイズがでてしまうし、かつグループ戦であるのにグループを組んでくれる友達がいないというどうでもいいような悩みであるから。わたしだって、花澤実美(ヒロイン)ちゃんを陥れる必要性が無ければこんなに必死になってない。


「ハハハ!そんなに深刻な顔しないでよ!色葉ちゃんがするなんて変だよ!アハハハ!!」



とりあえず一言、フザケンナ!こっちは真剣なんだよ!はい?わかってる!?


「六くんに相談したわたしがバカでした……。」


「ごめんって!ごめんごめん!ちょっとおかしくてさ!」


「おかしい……?」


こっちは真剣なのに!という目線を六くんに向ける。


「あーー、色葉ちゃんそんな眉間にシワをつくりながら睨まないでよー。本当に申し訳なく思ってるよ!」


「ふーん。ソウデスカ。」


「大丈夫だって!学園中の嫌われものの鶯宮色葉ちゃんだったとしても、グループを組んでくれる人は絶対いるよ!」


「なにを勝手なことを……、って!なんで!わたしのこと、わたしが、鶯宮色葉だって!」


わたしは、六くんに自分が学園中の嫌われもの鶯宮色葉であることを告げていないはずだ!それなのに、なぜ!

もしかして、ついさっき知ったのかな……、彼も鶯宮色葉(わたし)を嫌うのかな……。そうなってしまないで欲しい。わたしだって友達が居なくなってしまうのはとても悲しいんだ。(六くんと友達になるときにはフルネームを名乗っていない。さすがに学園中の嫌われものだとカミングアウトは出来なかった。)


「色葉ちゃん、ちなみに、最初から知ってたよ。」


「え……?」


「図書館の人気のない数学コーナーにいる女子生徒をふと見かけて、誰だろう?と思ったんだ。それで、司書さんに聞いてみたら、『彼女は“鶯宮色葉”さんですよ。』って教えてくれたよ。」


最初から知っていたの……。じゃあ、どうして六くんはわたしと友達になってくれたの……?学園中の嫌われもののわたしなんかと!




軽くパニックになったわたしの頭に浮かんだ考えは、なんとも嫌なものだった。













もしかして、これも悪役への仕打ちなの?六くんが嫌われものと、悪役と、つるむ理由なんて……。

彼は、みんなから嫌われて独りぼっちのわたしと偽りの友達になって、反応を楽しんでいたっていうの……。最後にはお前なんかダイキライだ!とでも言ってしまうつもりだったんだ……。

そんなの____




「ふざけないでよ!」


「え?ど、どうしたの色葉ちゃん!」


わたしは、悲しい。とっても悲しい。

わたしは、どうしてこんなに悲しいんだろう?だって六くんはリクじゃない。どうして、わたしは今、リクに裏切られた気分になっているの?

学園の生徒から冷たい目で見られても大丈夫だったのに。




「わたしの反応を見て楽しんでいたんでしょう!?ふざけないで!六くんがわたしをどう思っているかなんて知らないけど、わたしは、わたしは……」





そっか、そうなんだ。六くんとリクを無意識の中で重ねていたんだ。なんだ、わたしだって彼に失礼なことをしていたんじゃないか。それなのに、こんなに理不尽なことを言うなんて、わたしはバカだな……。





「六くんを“親友”だって思ってたのに!」


六くんを大切な大切な“親友”と勘違いしてしまっていた。




「え……?」


六くんはわたしのその言葉に驚き、口から再び1つの短い言の葉を吐き出した。



「とぼけないで!」


「色葉ちゃん、落ち着いて、落ち着いて。どうしたっていうんだい?何に怒っているの?どうして僕は、君の親友なんだろう?」


「……。」








バカなわたし。わたしは、この世界の悪役 鶯宮色葉じゃないか。世界はわたしがキライなのに。どこかで期待してしまっていたんだね。

体が熱い。目元が熱い。



「ねえ、色葉ちゃん、どうし……」



ボロボロと自分の意志とは反対に涙がこぼれていく。




「……、泣いてるの……?」


六くんはわたしにそう尋ねた。




けど、わたしは彼に返事を返すことができない。言葉が思いつかないし、そしてなにより嗚咽で言葉という言葉が話せない。



そんなわたしの背を彼は撫でてくれた。
















色葉が六くんのことを好きだなぁと思っているところがありますが、あれは恋慕じゃなくて友情、というか人として好きって感じです。



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