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連鎖怪談  作者: mystery
7/8

【連鎖怪談 其の六】〜呪われし顔と右腕の”あざ”〜

”オンギャー!オンギャー!”

という赤ちゃんの泣き声がしてうるさい、というクレームが入った。

宿泊客の中には赤ちゃんも一緒、という家族連れも珍しくない。

隣の部屋の前をまわってみたけど何も聞こえない。

でも相変わらず隣の部屋からは聞こえると言う。


これは下水管とかを通じて、近くの民家から響いてきているのでは?とも思ったが、でも2階のその部屋だけだし何かおかしい…と。


そうこうしている間に、今度は赤ちゃん特有の「ケラケラケラケラ」という笑い声が浴室辺りからしてきて、非常に気持ち悪いというクレームが何度か入る。


でも赤ちゃんはいない。


一体何だろうと思っていると、その数日後には、ベットメイク担当が、部屋をハイハイしている赤ちゃんを見たと言う。


が、その赤ちゃん、顔を覆う大きな痛々しい”あざ”があった。

右腕にも茶色い大きな”あざ”があった。


そしてしばらくして刑事がやって来た。

「実は、あるアパートで黒いビニール袋に入って亡くなっている乳児の遺体が発見された」と。

「出産した女は、自宅で産んで、顔の”あざ”を見て動揺し処理に困って棄てようとした」と。

でも血がたくさん出たはずなのに、現場検証しても自宅からはルミノール反応が出なくて、どうも解せない。

それで「何月何日に、このホテルに2〜3泊した人いませんか?」というので調べたら、いたのだ。


泣き声がするという例の部屋で産んでいたのだ。


その赤ちゃん、どこへも行かずにそこで育っていたのだ…


このような顔や身体にアザのある乳幼児が最近、日本中で増えているという。一体なんの前触れであろうか…


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