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徒然なるままに

心距離

作者: 高原 夕晞


 ずるいずるいずるいずるり。

 君はずるいんだ、とっても。


 僕ばっかり君の事が好きなような気がしてしまうよ。

 それを伝えられない僕もそこで拗ねているのだろうけど。

 言わなきゃ届かないこともわかってるんだけどさ。


 物理的な距離っていうのはやっぱりくるものがあるのだと思う。

 すぐに君の顔が見れない。いや、見ることはできても、触れることはできない。

 くやしい。さみしいときに寄り添うことも、うれしいときに抱き着くこともできないんだから。


 たしか女性は不安になると浮気をしたくなって、男性は安心すると浮気がしたくなるのだとか。

 そんなことはどうでもいいんだけどね。


 僕は怖いのかもしれない。

 君と離れてしまうことを。君の大切な人でいていい、という権利がなくなることを。

 それならこの気持ちを伝えればいいのだと思う。

 でも、それは僕にはとてもとても苦手な事なんだ。

 思ってたって言わなきゃ思ってないのと同じだっていうのは知っている。

 でも、伝えられないんだよね。これが。


 自分の事は苦手なんだ。誰かのために動く方が楽だからかな。

 君のために動くことなんだけどね。これだって。

 恥ずかしいからかな。それとも、それが拒絶されてしまうのを恐れている?


 届かないのなら、あきらめてしまえばいいのだろうか。

 曖昧な関係に決着がつくのなら。僕はどちらでも構わないのかな。

 そんなことはない。君とこれからずっと一緒に居たい。

 君と一緒にいると心が温かくなるから。


 今はそばに居れないけど、きっと君の所へ行くから。


 だから今は少しだけ待っていてもらえますか?



こんな主人公は爆発してしまえばいいんだ。

この後この子が相手に伝えられたかは不明です。

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― 新着の感想 ―
[一言] とてもすてきで、なおかつ切ないです。 パクりたいくらいです。
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