1-3,初めての依頼
中学生が書いた文ですので、どこか変なところなどあるかもしれません。ですが、私の分力と想像力を最大限に使った今の私の全力の作品ですので、ぜひ読んでみてほしいです!
月曜日、学校で授業を受けている時さえも、頭の中はこの前の”怪異”のことに支配されていた。私は今日の放課後、白魅さんの探偵事務所に行く。怖いという気持ちももちろんあるが、私の中には少しの好奇心も芽生えていた。
そんな事を考えていると、授業終了のチャイムが鳴った。やばい、今日の授業で何をしたか、全く覚えていない。係が黒板を消す前に慌てて黒板の内容を写し取ろうとしていると、私の横から起伏のない女の子の声が聞こえた。
「メルナ」
「あ、零空ちゃん!?どうしたの?」
その声の主は、零空ちゃんだった。零空ちゃんはよく休み時間に一人でいるから、仲良くなろうと思って何度か話しかけたことがあったけど、大抵は怪訝な顔で無視されていた。零空ちゃんの方から話しかけてくれるなんて、とっても嬉しい。
「メルナ、あんた最近怪異に遭遇したでしょ。何があったの。」
(零空ちゃんが怪異を知っている!?どうして…)
「え…?あ〜、え〜と」
「あんたの体から、怪異の残影を感じる。どうやって逃げ延びた?」
「そ、それは……。零空ちゃんの方こそ、なんで怪異知ってるの?」
一瞬の沈黙が流れる。地雷を踏んでしまったかと思って焦っていたら、零空ちゃんが口を開いた。
「私は怪異に遭遇しやすい体質なの。だから知ってる。話を変えようとしても無駄だから、さっさと話して。」
(もう誤魔化せそうにないなあ…)
あの日ののっぺらぼうと白魅さんとの出来事を、覚えている限りで話した。
「怪異に襲われていたところをその白魅ってやつに助けられて、今日の放課後にそいつの探偵事務所に行く…ね」
「うん、そういうこと!」
変な誤解なく伝えられたようで、少し安心する。
「なら、私も行く。」
零空ちゃんが何を言っているのかわからなくて、一瞬固まってしまった。そして、数秒経ってやっと理解する。
「え、なんで!?」
「私以外の怪異狩りと会えるのは初めてだし、そいつがどんなやつなのか、確かめる。絶対に一人で来るようにとか言われたわけでもないんでしょ」
***
学校から3駅分電車に乗った先の裏路地に、白魅探偵事務所はあった。怪異討伐以外の依頼が来ないと白魅さんは嘆いていたが、改めてこんな目立たないところに普通のお客さんが来るわけ無いだろうと思う。
玄関をコツコツと叩くが、返事はなかった。
(来てって言ったのは白魅さんなんだから、入ってもいいよね…!)
少し重い引き戸を開けると、見覚えのあるコンクリート打ちっぱなしの部屋があった。その奥の方で、白魅さんが書類とにらめっこしていた。
「あんたが白魅橈?」
白魅さんは、その零空ちゃんの声で現実に引き戻されたように顔を上げた。
「やっほ〜、来てくれたんだ〜。君は助手2号君かな?」
「違う。あんたがどんなやつか見に来ただけ。」
白魅さんは「そっか」と小さく返事をすると、零空ちゃんを凝視した。
「まさか助手1号君が能力者のお友達を持ってたなんて、びっくりだよ〜」
(こいつ、もう私が能力者だと気づいて…!?)
やや緊張した空気感に耐えられず、メルナは話題を変える。
「えっと、白魅さん、今日は何をするんですか?」
「そういえば言ってなかったね〜」
白魅さんはさっきまで見ていた書類を拾い上げ、こちらに見せた。それは、依頼の紙とネットニュースを印刷したもののようだった。
「ここから数kmの廃村付近で、行方不明事件が多発してるらしいんだよね〜。行方不明人数はおよそ20人程度だね〜。」
「20人…!?そ、そんなに…」
20人と言えば、ちょうど学校の私のクラスの人数と同じだ。クラス全員ほどの人数と考えると、それがどれだけ恐ろしいかわかる。
「それだけ人を食ってるなら、相当強くなってるだろうね。……あんたは勝てるの?」
「う〜ん、私は問題なく勝てると思うけど、助手2号くんは自信なさげかな?」
「…そういう事じゃない。あんたの自信がどれだけか知りたかっただけ。」
「ふ〜ん、なら、そろそろ行こうね〜」




