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1-1,プロローグ

中学生の書いた小説ですので、少し変な部分などあるかもしれません。ですが、精一杯の想像力と文章力を使って、私のできる限り最も面白い小説を書いたつもりです。ぜひ一話だけでも読んでいただけると幸いです。

怪異。都市伝説が具現化された存在であり、人を襲い人を取り込むことでその力を増していく。その詳細な発生原因は、いまだ誰にも知られていない。

 そもそも、怪異の存在を知る人間自体、ごく僅かなのだが。




***

 唐突な寒気が私を襲い、反射的にベッドから飛び起きた。私はこの寒気が嫌いだ。昔から、嫌なことが起こる前にはいつも寒気に襲われた。


 一週間前、母が病に倒れたときだってそうだった。母は救急車で運ばれなんとか一命をとりとめたが、長期入院と手術が必要になった。父はその莫大な医療費を稼ぐため、海外に出稼ぎに行ってしまった。兄弟姉妹もおらず、この家にいるのは私一人だ。


 ふと時計を見ると、まもなく日付が変わるというところだった。明日も学校なのだからすぐに寝ないといけないのに、あの寒気があった日はどうしても寝付けない。まもなく恐ろしいことが起こるとわかっているのに、それが何かすらわからない恐怖は、きっと体験した人にしかわからないだろう。


 無理矢理にでもまぶたを閉じて、悪夢を覚悟して眠りにつこうとしたとき、家の外から小さな子供の泣き声のような声が聞こえてきた。多分、男の子。保護者のような大人の声は聞こえない。


 お母さんとはぐれてしまったのだろうか。もしそうだとしても、なんでこんな真夜中に外にいるのだろうか。最初は小さかった泣き声はだんだん大きくなり、やがて叫び声のようになっていった。


 事情がどうであれ、小さな子供が夜中に一人であるという事実は変わらない。最近は行方不明事件も多いし、本当に危ないと思う。私はベッドから起き上がると、玄関扉を開けた。

 家の前の小さな一車線の道路を挟んだ向こう側に、その男の子はいた。後ろを向いていてその表情は見えないが、まだ泣き声は響いている。


 私は急いでその男の子に近づくと、しどろもどろに声をかけた。


「えっと…大丈夫?なんで泣いてるの…?」


 私が話しかけた途端に、その男の子は泣き止んだ。ごく短時間、異様な静寂が流れる。


「うん、大丈夫、もう困ってないよ。」


───強い寒気を感じた。


「だって……お姉さんが来てくれたから。」


 男の子はゆっくりとこちらに顔を向けた。私は強い衝撃を受けた。その顔には一切のパーツがなく皮だけで、まるでのっぺらぼうのようだった。


「あ、え…?なに?」 


 現実を飲み込めずにいる私と対照的に、男の子は立ち上がりこちらに近づいてくる。その表情は見えないが、きっと笑っているのだと思う。


 「お姉さんは優しいね。こんな簡単な罠に引っかかってくれるなんて。」


 化け物の体を見せた相手を簡単に見逃すはずがない。私があの子に捕まればどうなってしまうか、なんとなくわかってしまった。私の顔から血の気が引いていく。


 男の子の手が私を掴みかけたとき、やっと私の足は動き始めた。

 男の子に背を向けて、パジャマ姿のままなのも気にせず、夜の路地を全力で駆け抜ける。私の髪は激しくなびいて、夜道に足音が響き渡る。その音が1人分なのか2人分なのか、聞き取る余裕はなかった。



 息も忘れてどれだけか走っていると、路地の行き止まりにたどり着いた。どうやら、マンションに挟まれた裏路地を走っていたようだ。


 ぜえぜえと荒い息を吐きながら、恐る恐る後ろを振り向く。しかし、そこには誰の人影もなかった。


 安心して胸を撫で下ろした瞬間、頭上から声が響いた。


「あれ〜、もうバテちゃったの?やっぱり弱いね、人間って。」


 隣のマンションのベランダに、のっぺらぼうの男の子が立っていた。その体に、一切疲れている様子はない。


「っ!?、なんで……」


 私が反射的に後退りすると、のっぺらぼうの男の子はさっきまで私がいた位置に降りてきた。後ろを向いて逃げようとしたが恐怖のあまり体が固まってしまい、私は地面へと崩れ落ちる。


 腰が抜けて動けなくなった私に向かって、のっぺらぼうが飛びかかる───が、その瞬間、透明な壁が生まれ、のっぺらぼうと私を仕切った。


「ひゃっ…!?」


 不可解な現象の連続に理解が追いつかない中、聞き覚えのない女性の声が狭い路地に降ってきた。


「後処理が面倒だから、実体は出したくなかったんだけどね〜。まあしょうがないか〜」


 その声の方を見上げると、月明かりに照らされたマンションの屋上に、1人の女性が立っていた。真っ黒なロングコートに身を包んでいて、今にも落ちそうなギリギリの位置に悠々と立っている。


 そして軽くのっぺらぼうを見据えると、そこへ向かって飛び降りた。その肩までの髪をなびかせながら、のっぺらぼうのいる方の地面へと急接近する。


 落下する彼女の手には、さっきまでなかったはずの銃が握られていた。


 彼女は引き金に手をかけると、その足が地面に付くのを待たずに発砲した。轟音とともに放たれた数発の弾丸は、すべて正確にのっぺらぼうの体を貫いた。


「が゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙゙゙゙ぁ゙…!?」


 困惑と悲鳴が混ざった断末魔が裏路地に響き渡った。のっぺらぼうは両手で貫かれた胸を押さえるが、その全身が灰となって消えていく。


 謎の女性は発砲の反動で空中で少し体制が崩れ、片足だけが地面に着地した。しかし、片足だけで体重と落下の衝撃を支えられるわけもなく、そのまま墜落するかのように地面に衝突した。


 普通の人間なら即死してしまうような衝撃だが、彼女は体についた埃を払いながら何事もなかったかのように立ち上がった。


「痛った〜、カッコつけなければよかったかな〜。それで、君、大丈夫?」


 予想外すぎる出来事の連続で、私は気絶していた………

まだまだ世界観説明すら出来ていない最序盤ですが、お楽しみいただけましたか?もしよろしければブックマークなどしていただけると嬉しいです!!

皆さんの応援を励みに、今後も投稿を続けていきます!

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