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一話 友達の為なら3秒で

リビングに行くと、父と母が朝食をとっていた。


父「おお快翔。今日は随分早いな」

母「もう少し寝てても良いのよ?」


「いや、大丈夫だよ母さん。もう目が覚めちゃったし。」


母「あらそう?なら朝ご飯準備するわね」


「ありがとう」


父「…もしかして、緊張で眠れなかったのか?」


「まあそれもあるかも」

そう。今日はうちの近くにある、陽炎神社で地域の夏祭りがある。しかも丁度100周年らしい。うち、浪波家は代々この祭りの当事者で、父さんは去年で祭りの責任者を降りた。つまり、今日からは僕が責任者なのだ。


父「はっはっは!そう緊張しなくても父さん       

  のように堂々としてれば良い!」

母「精神論で片付けないの!

 大丈夫よかいちゃん。困ったら私かお父さんを頼りなさい。すぐ解決してあげるわ!」


「うん!父さん、母さんありがとう!」

俺の両親は超がつくほど優しく、誠実だ。

だから俺は二人が大好きだし、尊敬している。緊張するが、皆のため、二人のため、

そしてなにより、陽炎様のために。


ピンポーン


「おっ!来たか!」


がちゃ

女の子「おはよう~!」

男の子「よお!」


こいつらは俺の高校の友達で幼馴染みだ。

日焼けしていて陽気な雰囲気を纏う男は

鳥町とりまち 竜泉りゅうせん

いわゆる陽キャ代表みたいな奴だ。


そしてショートで清礎な女の子は、

猿野さるの 紗代さよ

どがつくほどの天然だ。


二人とも優しくて良い奴だ。

そしてなにより俺の大切な友達だ。

こいつらは付き合っていて巷じゃ知らない人はいないだろう。


「おはよう、二人とも!にしても早くないか?」


竜泉「あーまあなんだ、お前がなんか緊張

してそうだったからよ。心配できちまった。」


紗代「うんうん、だって快翔は初めての

責任者だもん!私達がしっかりフォローし  てあげたいって思って!」


「良い友達を持ったなあー。幸せ者だ俺は。」


竜泉「なに言ってんだ!親友のピンチを助けねえ馬鹿なんかいねえっての!」 

紗代「そうだよ!私達は友達じゃん!」


おいおい泣かせにきてるぞこいつら…


母「かいちゃーん!朝ご飯食べちゃってー!」


「はーい!すまん朝飯食ってくる!」


竜泉「一回帰ってどっかで集合するか?」


「いや、3秒くれ!」

ガチャ


紗代「…まさか…。」


「おまはへ!!(おまたせ!)」モグモグ


紗代「ちゃんと食べてから来なよ!味わえないよ!?」

竜泉(そこか?)「そ、そうだぞ!」


ゴックン「よしいこう。」


竜泉「…吐くなよ?」

        




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