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黒田

バディとなった黒田さんとは面識ある。

まだ2人共刑事じゃない時、成りたいね〜とか話してた。

黒田は留置で志保は交通だった。

黒田は刑事めざして留置に長らく在籍してたが、刑事課からなかなか声が掛からなかった。

優しい人柄が危ぶまれていた。

一般市民を相手にする地域課か生活安全課とかがピッタリな感じなのだ。

しかし、本人は刑事になりたくて警察に入ったのだ。

恋人も刑事になってからと長く持たせていたらしい。

「まさか志保の方が早いとはなあ〜

居酒屋でナンパしたとか、お前から!スゴイな〜」と感心される。

「アハハ、もう原宿の居酒屋で見た時、ビビッてきまして…」志保は頭をかく。

女子留置がある原宿で夜勤明けに「酒と飯」で定食食べてたら、偶然隣に座った男性が結婚相手になった。

新人漫画家でネームが捗らず、舞台設定の原宿をウロウロしてたらしい。

そこで定食をカウンターで待ってたら、隣の席の志保の焼シャケ定食だったのを店員が間違えたのだ。

が、ネーム書きながらすでに志保の焼シャケ定食に箸を付けてしまってて…謝り倒したら、志保にそのまま酒につきあわされたのだ。

そして酒に弱い体質を見破られて、3杯で酩酊しそのままホテルに連れ込まれたらしい。

「お前、警察で全く男に興味ありません!って感じだったのに〜なんだよ?その肉食ぶりは!」黒田はとにかく話しやすい人なのだ。

「なんでしょうね?顔見た時に、ああ〜やっとまた会えた!と思ってしまって…」志保はとにかく照れる。

「同じ会社なら次会える可能性あるけど、居酒屋でたまたまですからね。

もう2度と会えないでしょ?」志保が顔を赤くしてる。

「えーっ、昔見知った人に似てたの?」黒田が聞く。

「かなり個性的な顔なので似てる人がまさか原宿なんかで会えると思いませんでしたよ。」志保が笑う。

「どんな顔?」黒田が聞く。

「そうですね〜絶対2.3人人殺してるだろ?って顔ですか?」志保が頬染めて言う。

「ハッ!! それ、なんだ?ヤバイだろが!」黒田が焦る。

「でも本当は児童漫画家さんで、ネタ探しに原宿来てただけなんですよね。アハハハ」

「大丈夫かあ〜おまえ〜騙されてないか?」黒田が本気で心配する。

「でも、本当に編集さんにも会いましたよ。

警官だと知ってあっちも驚いてました。」志保が笑ってごまかした。

「結婚式はしなかったんだな。」黒田は几帳面で誠実なので信じられないと言う顔をしてる。

「あ〜親とか出てくるとウチはややこしいし。

会社も大変じゃないですか?呼ぶ上司や同僚選んだら

絶対文句出そう!」縦社会の不都合な部分だ。

2人で刑事の現場持って行く荷物のメンテやりながら

ロッカーを片付けた。

黒田は刑事が疎かにしがちな仕事をちゃんと教えるので教育係として最適なのだ。

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