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【BL】くしゃみのラブラブSS集め  作者: 城山リツ
02 一緒に温泉プール
6/15

(エリオット×ミチル)「キャッキャウフフの攻防」

 温泉プール!

 それは最近カエルラ=プルーマで大流行の魔法アトラクションである!!


「ワオー! まさか異世界で温泉プールが堪能できるとか、夢みたい!」


 ミチルは久しぶりに海パンを履いてレジャー気分でウッキウキ。

 プールに勢いよくダイブしてはしゃいでいた。



 

「なんでわざわざパンツ履いて温泉入らないとなんねえんだよ……」


 ミチルとは対照的に、エリオットはブツブツ文句を言いながらプールに足だけ浸けていた。


「だってこれは大衆向けのプールだからでしょ。衛生面考えなよ」


 ミチルの正論も、王子様のエリオットにはただの屁理屈にしか聞こえない。


「大衆なんかいねえし、てか他のヤツらにミチルのハダカなんか見せねえし」


 もちろんエリオットの王族パワーで温泉プールを貸切にしたのは言うまでもない。


「……せっかく貸切なんだから、エリオットも泳ぐとかすればいいじゃん?」


 実はエリオットは泳げないのだが、ミチルはそれを知らない。

 つまり、エリオットがプールについて気が乗らない理由がそこにある。




「てかさ、誰もいないなら、ここはでっけえ温泉と変わんねえだろ? ミチル、全部脱げよ!」


 目が爛々と輝いて言うエリオットに、ミチルはドン引きした。


「ええ! ヤだよぉ、それに誰もいないからってプールではダメ! ルール違反なの!」


「ハアァ!? 絶好のチャンスなのにぃ!?」


「なんのチャンスなんだ、エロガキがぁ!」


 エリオットの視線は、ミチルの下の方に行っている。

 彼がミチルのナニを見たがっているかは、推して知るべし。


「ミチルだってプールっつーなら泳げば!? ほんとの風呂みたいに肩まで浸かりやがって!」


「あ、つい……なんとなく」


 温水の、ちょっと独特な匂いで温泉気分になったミチルは、ついのんびりしていた。

 テヘヘと笑っていると、エリオットは憤慨とともに大暴言を吐く。




「〇〇コが見れねえなら、〇〇ビくらい見せろよぉ!」


 足でジタバタ、バシャバッシャーン!

 いじめっ子プリンスのフラストレーションが、水飛沫を飛び散らかす。


「きええええっ! 何言ってんだ、スケベ王子がぁ!」


 ミチルもセクハラ発言に興奮して、両手で水飛沫を飛ばす。

 バチャバッチャーン!




「上等だ、立てェ、ミチルゥ! オマエをビッショビショにしてやるよぉ!」


 エリオットはさらに手を大きく振って、ミチルに飛沫をかけまくった。


「立たないよ、見えちゃうからぁ!」


 ミチルも飛沫をエリオットに投げつけながら、応戦した。


「ここはプールなんだろ!? 見えてもいいじゃねえか!」


「今のエリオットに見せてたまるかー!」




 果たしてエリオットはミチルのピンクなアレを見れたのか?

 バチャバチャでビショビショの攻防は陽が落ちるまで続いた……

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― 新着の感想 ―
エリオットもムキになるから。言わなきゃ見れたのにw ミチルもエリオットにそう言われたら意地でも見せたくないですよね。 バチャバチャでビショビショ。プールだからそれも楽しい!よね?
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