(ルーク×ミチル)「例の三択チャンス!?」
朝、仕事に向かうパートナーを送り出す。それってもう新婚生活?
毎日の平和な朝のために、なんか色々頑張りたい。具体案はないけれど。
ミチルとルークの朝。
それは執事の声で始まる。「朝でございます」と部屋の外からオジサンの声。
絶対に中には入るなと言い含めている。二人だけの目覚めを堪能したいし、高確率で絶対に見せられない状態になっているからだ。
「ふにぃ……」
今朝はちょっと目覚めが悪い。何故なら昨夜はなかなかに盛り上がってしまったもので。
ルークなんて未だ夢♡♡♡の中で、おててのチョメチョメが止まっていない。
有能な執事は、部屋の外からでも二人がどんな具合か察してくれる。そこそこ気持ちが悪い。
チョメチョメが続行されるのであれば、そっと部屋を去る事もある。だが今朝は執事も譲らなかった。
あらかじめ、ミチルも聞いている。
今朝はなんか、お父さんのなんかの商談に、ルークも一緒にどっかへ行くという事。
所帯♡を持ったので、ルークも仕事を覚えなさいってことなのだ。あの破天荒アニキは数に入っていないらしい。
「ルーク、起きてえ……」
良い子のルークの弱点は意外なお寝坊さんかもしれない。ミチルはチョメチョメを繰り返すルークの耳元で囁いた。
「ルーク……ッ、てば、ァ!」
大変です。早く起こさないと、扉の向こうの執事オジサンに聞こえてしまう。
アノヒト、本当は陰からこっそり覗き見したいヘンタイなんだ。
「ミチル……」
「ふにゃあああ!」
チョメチョメが、♡メ♡メになる寸前。ミチルは思い切って飛び起きた。
「ルゥウくんっ! 今朝は大事なお仕事があるんでしょぉお!?」
「……ふわ?」
やっと目を開けたルークだったが、まだ意識が戻らない。優しい良い子だけど、彼はやっぱり「バーサーカー」なのだ。
「ルーク、起きて! 立って、そして着替えて!!」
「いえす……ますたぁ……」
寝ぼけながら立ち上がるルークの、昨夜執事がセットしていた一張羅をミチルは持ってくる。
自分は全裸なのだが、今はルークの支度の方が大事。
「はい、はい、はあい!」
シャツにズボン、それからタイやら装身具やら。執事オジサンのおかげで着せるミチルには迷いがない。自分は全裸のままだが、ルークはあっという間に素敵な紳士になった。
「眠い、です……」
ルークは超金持ちの御坊ちゃま。着替えさせてもらうための動きは自然にやれてしまうので、意識が全然はっきりしない。
昨夜はものすごく盛り上がった弊害がこんなところに、と全裸のミチルは呆れてしまった。
「ルーくんっ!!」
それでミチルは飛び跳ねて、ルークの顔を両手でむんずと掴む。
その高い鼻めがけて……
ちゅっちゅっちゅー!!
「……ッ! おおう」
ルークのおめめがぱっちりこ。
やっと目が合ったね、お寝坊さん!
「ミチル! 朝から刺激が強い、です!」
真っ赤になったルークに、ミチルは珍しくつっこんだ。
「誰のせいで着る暇がないと思ってえ!?」
「ご、ごめん、なさい……っ」
叱られたワンコルークはシュンとなってしまった。
これがズルいんです。これをやられたらミチルに勝てる術はありません。
「いいんだよお♡ てか、早く! お父さんに怒られるよお」
「ミチル、行ってきます!」
ルークはそのままバタバタと部屋を飛び出した。
「……ふう」
ミチルはやっと一息ついて、自分の身支度を始める。
ごそごそと自分のタンスを物色して。
「ルーク、お仕事頑張ってくるんだよね……」
パートナーが仕事終わりにクタクタになって、それを迎える気分はまるで新婚さん♡
つまり、例のアレ的な事を言うチャンスなのでは?
ご飯にする?
お風呂にする?
そ・れ・と・も……
「念のため、こっちのパンツ履いちゃおうかなー♪」
夕方が待ち遠しいですね!




