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巨象とライオン

 ウオオオオオ、とモヒカン軍団が鬨の声をあげた。覇王はダン、と足を踏み込むと、低姿勢で集団に突っ込んでいった。


 「エターナル・フォース・ブリザード!」


 先頭の一人を、グーパンチで吹き飛ばす。続いて襲いかかってきた一人を、またグーパンチで跳ね飛ばした。だが飛びかかってきた三人目に、背後から一撃を喰らう。


 少し姿勢を崩したが、振り向きざまにさらにパンチを繰り出し、相手を上空に吹き飛ばした。次の瞬間、バックステップで大きく後ろに下がる。追いすがる一人を、地面に叩き付けた。大地にヒビが入る。


 「次々にかかれ! この人数だ、少しずつ体力を削るだけでいい! 体力ゲージが減れば、移動スピードも攻撃力も低下する! そのときが勝負だ!」


 モヒカンの指導者のような男が、軍団を鼓舞する。覇王は走り回りながら、抜け目なく状況を把握していた。


 先ほど攻撃を与えたうちの何人かは、立ち上がって再び戦闘に参加している。さすが精鋭だけあって、一撃で仕留めるには到らなかったようだ。この人数、一度に相手するにはきつい。一対一の局面を作るようにしなくてはならない。


 「常に三人がかりでかかれ! 一人がやられても、一撃を与えられればいい!」


 モヒカンが三人組となり、正面と左右から飛び掛ってきた。覇王は正面をグーパンチで撃墜し、左からの攻撃をすんでのところでかわす。だが、右からの打撃が、覇王のわき腹にヒットした。


 「……ッ!」


 すぐに体制を立て直し、隙を見せないよう注意しながら、サイドステップで移動する。カノッサ機関の軍団が、巨象に群がるライオンの群れのように、牙を向いて追撃してくる。


 「行け、行け!」

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