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第三話 『毒女の夏菜』VS『友勝の太郎』①

汐が行方不明になった翌朝、ヤンデレ殺し学園は騒然としていた。

対ヤンデレの精神的支柱である、四天王。

その一人が消えたとあって、学内は大騒ぎしていた。


そんな中。

この学校内で四天王の為に特別に用意された教室で、四天王の二人は消えた一人についての話を進めていた。

最後の一人は、別働で探りを進めている。


「……汐がやられた。しかし、不可解な点がある」

「あぁ。その手口についてだ」

「汐を狙ってる優華は、正直汐を拘束できるとは思えないんだよな」

「あぁ。だから多分、他の四天王が関わってる」

「はぁ?マジか!?四天王は基本一対一が原則だろ!?」


両校の四天王は、基本的には自由に動いて自校の生徒を守ったり、相手の高校の生徒に手を出したりすることができる。

しかし、暗黙の了解として四天王は基本他の四天王とは協力しないというルールがある。

それは、両者ともに大事にしたくないという意図からだ。


大事になると動いてしまう存在がいるから。

なるべく些事として解決したいのだ。


「あいつら、ルールを破りやがって……!」

「改めて、調べてみたら“あの人”がいないことが分かった」

「……なるほど、だからか……」


二人は無言になる。


「……とりあえず、“あの人”が戻ってくる前になんとか事態を収拾させないと!」

「あぁ。そこでだ。汐が捕まるってことは、力づくじゃないってことだ」

「ってことは……」


そこまで言うと、話している男性の片方は頷いた。


「あぁ。きっと一杯盛られたな。つまり、『毒女の夏菜』の仕業だな」

「……俺の出番ってことか」

「そう、『友勝の太郎』の出番だな」


男性がそう言うと、友勝の太郎と言われた男性が立ち上がる。


「……とりあえず、メンバー募って人海戦術で行ってみるわ」

「あぁ。頼んだ。お前だけが頼りだ。俺もできるだけ考えてはみるが、それでも難しいからな」

「分かった」


そう言うと、太郎は教室を後にする。

後に残った場所で、一人ため息をつく男性。


「……はぁ」


ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

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