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プロローグ

こんにちは、花浅葱です。

新連載、始めました。タイトルの~~の中が納得していないので、変わる可能性が大きいです。


 

 ───2026年11月の夕暮れ。


「今日も、疲れたなぁ」

 俺は部活を終え、家に帰る。

 否、正確には俺の両親の家ではなく俺の叔父さんの家だ。


 ”カチャ”


 帰宅時の日課でもある、郵便ポストの中を見る。


「あ」

 中には、1枚の封筒。宛名には、俺の叔父である「池本浩一」の名前と俺自身である「池本栄」の名前があった。

 そして、薄い緑───というか、碧色というか。


「花浅葱...かな?」

 花浅葱色と言うことで自らを納得させる。


 花浅葱色の封筒には、「重要なお知らせ」と太く黒い字で書かれていた。


「なんだろ、後で浩一おじさんと見るか」

 俺は、家の中に入った。片付けられ理路整然としている自分の部屋に通学鞄を定位置に戻す。


 そして、リビングに移動した。

「って、ゆっくりしてる時間もないな」

 時計が刺していたのは6時20分。7時30分には浩一おじさんが帰ってくる。


「早く、夕ごはんの準備をしなければ」

 俺は、おじさんが買ってくれた京紫色のエプロンをつける。そして、リビングと繋がっているキッチンに移動した。


「───さて、今日は何にしようかな?」

 冷蔵庫の中をザッと見回す。卵の賞味期限が近い。


「ひき肉もあるし、ロコモコ丼にでもしようかな」

 計画性の無い食品の買い物をしているのが露呈してしまうが、しょうがない。

 男2人で暮らしていて、1週間のメニューを考えられる訳がない。世の中の主婦には感心する。


 ───なんて、高2らしからぬ感想を心の中で吟味してすぐに心中から排除した。


 そんな、感心などはガムと一緒。少し心の中で味わってしまえばそれでおしまいなのだ。


 テキパキと、夕ご飯を作っているとすぐに7時30分になってしまった。


「ただいまー!」

「あ、おかえりなさい!」

 浩一おじさんが帰ってきた。でも、玄関までは出れない。


 今は、目玉焼きを作っているからだ。半熟か半熟じゃないかは、ロコモコ丼にとっての心臓だ。


「今日は...ロコモコ丼かな?」

「そうです」

 浩一おじさんがリビングに入ってくる。いや、ここは浩一おじさんの家なので俺が居候させてもらっている立場なのだが。

「あれ、手紙?」

「そう、みたいですね」

「中、見た?」

「いえ、浩一おじさんを待ってました」


「あらそう。なら、ご飯を食べたら一緒に見ようか」

 浩一おじさんは、居候の俺にも優しく接してくれている。


 浩一おじさんは、結婚していた。過去形だ。

 離婚───と、言ってしまえば聞き覚えが悪くなってしまう。バツイチであることには変わりがないのだけれども。

 浩一おじさんの奥さんは、15年ほど前に死んでしまった。その腹には、浩一おじさんとの赤ちゃんを宿したまま。


 無事に、半熟目玉焼きを作ることができた俺は、浩一おじさんと共にロコモコ丼を食した。


「んで、手紙の内容だね」

 浩一おじさんは、ハサミを使って、封筒の上部にだけ上手に隙間を開けた。


「───これは」

 そこに書いてあったのは、以下の内容であった。



 Dear池本栄

 素晴らしき才能を持つ皆様、お元気にしていますでしょうか?今から

 言及致しますのは、あなた達の18歳の過ごし方でございます。

 1年間、私達の運営する「帝国大学附属高校」で活動するというプログラ

 ムです。このプログラムに参加して卒業すると、大学には「帝国大学」

 に通うことが可能です。高大の一貫というわけです。是非とも、

 参加していただけないでしょうか。拒否するのであれば、断ってもかまいませ

 ん。ですが、勧誘のチャンスは一度きりとなります。是非とも、参

 加して頂きたいのです。プログラムの内容は、参加者にのみ、後日詳

 しく伝える旨のメールを送ります。プログラムの参加者は、以下の電話番号

 または、メールアドレスにまでご連絡ください。なお、参加しない方はメッ

 セージ等は不要です。他にも、ご質問等ございましたら、メールに連絡をな

 んなりとしてください。皆様のご連絡を、私達はお待ちしております。これ

 からの学生生活に幸あれ。

  電話番号 0○0ー○○○○ー××××

  Gmail ??????????????.com



「大学の───いや、高校の勧誘?」

「そうみたい...だな。栄はどうなんだ?」

「浩一おじさんに迷惑がかかっちゃうかもだし...」

「俺の迷惑なんか考えなくていい。栄は、どうしたいんだ?」


「俺は───」


 俺は───。



「帝国大学に行って、勉強がしたい」

 帝国大学。それは、日本一偏差値の高い学校だ。国立の大学で、世界で5本指で数えられるほどには頭がいい。もちろん、二進法を使うわけじゃない。1から5までだ。


「じゃあ、このプログラムに応援しようじゃないか。栄は、学校でも頭がいいんだろ?」

「そうだけど...」

 俺は、公立の高校に通っている。浩一おじさんに迷惑をかけないように、働くと申し出たのだが浩一おじさんに拒否されてしまったのだ。学校の規定でアルバイトもできないので、お金を返す術はまだなかった。


 まぁ、浩一おじさんは「お金を返さなくていい」と言っているのだけれど。


「やっぱり、大学はお金がかかるし...」

「栄の才能が、無駄になっちまう方が俺は悲しいよ。栄は、これだけ頭がいいのに俺のせいで大学に行けず底辺のような人生を歩んで欲しくないんだ。最も、君を置いて失踪した両親の責任だと言ってしまえば、それで済む話なんだけどね。その場にいない人を責めるのは酷だ」


「浩一おじさん...ありがとうございます!」

 俺は、浩一おじさんに頭を下げる。


「いいんだ、いいんだ。俺にとっては、大切な息子みたいなものなんだから」



 ───こうして、俺は高校3年生となる2027年度から「帝国大学附属高校」に通うことに決まった。


 ───そして、己の好奇心と他者からの善意。それらが人を殺す最大の刃物だということを知ることとなる。

ここから数個、設定資料をあげます。

1話は、少しタンマ。


よければ、いいね・コメント・評価・ブックマーク等よろしくお願いします。

久々に、評価乞食に。しばらくは乞食になります。

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雨城蝶尾様が作ってくださいました。
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