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街中ダンジョン  作者: フィノ
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69話 来日 挿絵あり

 鍛冶師がいない事を警察、自衛隊、政府に話すとそれぞれの組織から色よい返事が貰えた。喜ばしいのだが、代価は俺の恥・・・。それぞれの組織にコスプレ写真を撮られたよ・・・。そしてそれは宣材ポスターにされるとか。あの親父共め、人の中身を知った上での暴挙、何が『見目麗しいのだ、減るもんじゃなしどんどん貢献しなさい。』だ!自分とこのポスターもないのに、何でこんな事になったんでしょうね?靴屋のポスターが馬鹿売れですかぁ、そうですか・・・。


 そんな事があったのが、橘とゲートに潜った数日後。真面目な話、どの組織も講習者をテストケースとした装備品開発がしたいらしい。なので、コチラからお願いして改造してもらうものもあれば、アチラからの要請で試験運用するモノもある。まぁ、橘達の頑張りと、政府が思いもよらぬ政策を打ち出したというのが大きい。出土品にリアクターやら、設計図が出るのは上はみんな知っている。


 そして、現状薬以外は殆ど使い道がなく眠っているのだが、政府発令の第10合議案で、与党野党がガチンコの討論を拳を交えて行った結果、特定のクラスの品目までは各企業での研究等を政府並びに警察及びギルドの許可を得れば、行って良いと言う事になった。そして、その可決は空前絶後の起爆剤となった。


 元々どの企業も大なり小なり研究していたのだが、グレーゾーンだった為、大っぴらに宣伝も取引もできない状態だった。しかし、ここに来ての法的根拠による研究許可が出た為、何処もかしこもお祭り騒ぎ。ただ、野放しではなく制約もあり特定以上のクラスの出土品を研究する場合は『鑑定師ないし生産職を必ず配置する事。』と、文言が入った為、ただでさえ少なかった生産職は更に高給取りで人気職になった。


 ううむ、今のうちに株買っとくか。不死薬売ったお金もあるし、報酬もある。金貨は数えるのが億劫なほど持て余してる・・・。あるぅえ?俺なんで働いてるんだっけ?待て、落ち着け。そう、働かないとお金も無用の長物になるからである。株はボチボチ買うとして、面倒なのはギルドの許可。ここで正式に政府組織として名前が出た訳だが、正式に本部が設立されるまでは政府と警察預かりである。しかし、設立後は書類仕事が約束されてしまった・・・。


 実はもう大株主だったりもする。投資先は高槻、彼は日本医師会を辞めた。まぁ、医師免許はあるので医者ではあるのだが、医師会内でのゴタゴタが彼にそう決意させた。元々ゲートの薬を自己生成出来ないか?出来れば更に病人が減らせるのでは?との考えのもと、調合師になったのだが、医師会内での専門医が職を奪われると大反発。嫌がらせも柳に風で流していたのだが、調合した薬のデータを消されるなどに腹を据えかねて脱退。


 そして、自分で研究所を作り上げてしまった。その際の運転資金を株式購入でいいので、出資してほしいと頼まれて35%ほど株式を買った。金額にして約5億円、出来立てホヤホヤの会社で業績もないので安く買えたが、この会社は間違いなく大きくなるだろう。ゆくゆくはギルドの持ち株にするつもりだが、その時までは高槻と共に私腹を肥やす所存である。似たような会社はあるが、キャリアが違うのだよ、キャリアが。そもそも彼には既にネームバリューがあるので、下手な事をしない限り安泰である。


 しかし松田め!何が『中間組織なら、どれかの名前が入れば自ずとギルドも引っ張り出されますよ。』だ!せめて相談を寄越せ、相談を!・・・、はぁ、スィーパーを管理する関係上、その持ち物の精査をした時に、隠されていない限りギルドが管理した方が効率はいいよね・・・。おかしい、缶詰刑事より俺の方が身動き取れなくなってない?外はだいぶ出歩けるようになった、何ならコンビニも1人で行ける。見つかったらサインして逃げるくらいなのでいいのだが、講習会終わったら更に忙しくなりそうな・・・。


 因みに、電力会社や他のエネルギー関係の利権団体は真っ先に動き出して、スィーパーの確保に走った。どれもこれもクリスタルである。あのエネルギー体が次世代のエネルギー供給の要として担ぎ上げられて、スィーパーを使った人海戦術で確保に躍起になっている。多分、ズブズブな人達はライセンスの事も知っているので、それが施行される前にある程度の量を確保したいのだろう。そうでなくとも、出土品は研究を後押しされたので、どの企業も欲しくて仕方ないのだし・・・。


 ギルドの立ち位置が決まるだけで、ここまで一気に進展するとは思っても見なかったが、この進展自体はこちらとしてもありがたい。糸自体の有用性は揺るがないが、せっかくマンパワーを打ち込んで秋葉原を対処したのだ、足踏みを続けられるよりは、加速しながらモンスター退治をしてもらいたい。


「お父さんポスター届いたよー。」


「噂のポスターですか、どれどれ。」


 望田ができたてほやほやの宣材ポスターをベッドに広げる。悪い写真じゃないよ?プロがアングルやらポーズを指定して、メイクは・・・、メイクアップアーティストが匙を投げたけど、どうにかこうにか衣装やら小物は準備してくれた。


 ただ、メイクの人の『腹立たしいくらい素材に手を入れられない、入れたら全てを壊してしまうから・・・。』と、悲しそうな顔で言っていたのが忘れられない。前にも思ったが、やはり裸族、素っ裸が至高なのだろう。妻も脱ぐと目の色が変わる時があるし、声を上げると・・・、激しめに攻めてくる。もっと声を聞かせてとか、恥ずかしいよ・・・。


  挿絵(By みてみん)


  挿絵(By みてみん)


  挿絵(By みてみん)


「ほう、元がいいからどれもいいですね。しかし、靴屋ほど破壊力がないような・・・。十分に目を引くしキレイなんですけどね。」


「お父さん手抜いた?靴屋の時は凄くドキドキしたよ?」


「驚く事教えようか?そのポスターのモデル料、実は無料なんだぜ・・・。」


 遥と望田が揃って俺を見るが、こればっかりは仕方ない。魔性の女。魔女の内包イメージの1つだが、どれも可愛くないので却下らしい。どの道俺も協力関係と言いつつ搾取されるつもりはないので、この写真が妥当だろう。元々黄金比なのだ、それ以上は有料です。鍛冶師の件を融通してもらったって?そもそもサポートを俺が探してる時点でおかしいのさ。


「しかし、ツカサのアイドル化計画待ったなしですね。望田Pに任せませんか?なに、悪いようにはしませんよ?」


「それもいいかもなぁ、本部長忙しそうだし・・・。」


「お父さんが遠い目を・・・、そんなに忙しそうなの?」


 タバコをプカリ。絵空事だが、間違いなく忙しいだろうなぁ。ゲートには潜らなきゃいけないし、管理全般も責任者としてやらなきゃならないし、警察からも政府からも自衛隊からも、何なら民間からも声が飛んでくる。


 ギルマスって、ふんぞり返ってたまにくる転生者にちょっかいかけて、驚いてればいいポジションじゃないの?そして、美人な受付嬢に尻に敷かれるとか、弱味握られて威厳なく土下座してるとか・・・。


「多分、いや、絶対書類の山に埋もれてる。忙しい以外の未来がない・・・。」


「えっと、ご愁傷様?ほら、お父さん元気だして。欲しい服とか作るから、ね?」


「ゴシックでフリフリヒラヒラな黒いドレスをお願い・・・。それが戦闘服だから・・・。」


「今更だけどなんだろう・・・、とっても似合うんだけど、面と向かってお父さんから言われると・・・。」


 椅子にぐてーっともたれ掛かって、遥に注文する。糸はある、魔女はドレスを御所望。背に腹は代えられない、それで安全が買えるなら諦めるとしよう。チューブトップよりあっちの服の方が着る時に精神にくるんだよ。戦いだせば気にはならないが。そんなこんなで日々を過ごし、講習会のメンバーも早い組は30階層へ到達した。雄二はまだ至らないものの、井口と伊藤が至った。伊藤は卓と戦った時に賢者と俺とで微妙な助言をしていたが、それが功を奏したのか、はたまた素質があったのか無事に至った。


 井口については多くは言うまい。赤峰をずっと近くで見ているのだ、なら、そこから何をどうしたいという道もまた、女性なら見えてくるのかもしれない。スクリプターはエディターに、槍師は槍術師になり、それぞれ伊藤は記者を井口はS鋳物師。そう、ここに来ての鋳物師である。元々大量に槍を使っていたが、これでゲート内で武器が破損してもどうにかなる。


 赤峰の今の武器は大きなガントレットだが、元の盾師のガントレットを改造して体術師に合わせた形になっている。なので、いくら出土品を探しても同じ物は出て来ない。まぁ、元々バラつきのある武器だが、改造してもらうには手間なのでありがたい。それに、武器は頻度は低いが壊れるので、使い慣れたものが使えるに越したことはない。ただまぁ、鋳物師なので各方面に引っ張りだこ状態で、最近は潜るのと同じくらい外遊している。他にもタヌキ達から色々と要請を受けたり、コチラから送ったりとしながら過ごして、とうとうエマ=ニコルソンさん来日の日となった。


「なんだか疲れますね。大丈夫ですか?」


「そろそろ松田さんを殴りに行こうかと思ってます。政府機関の人間だからと、使いっ走りにされる謂れはない。そろそろ暴れると警告を・・・。」


「クロエ、松田さんには私からよぉ〜く言っておくので落ち着いて下さい。」


「千代田さんにその権限はありますか?」


「私はあなた専属のネゴシエーターですよ?そもそも、松田さんや、他の方が直接貴女と交渉する事がおかしいんです。仮にも組織の長、おいそれと要請を出していい訳ないんですよ?ポスターの件も、私に回ってきていれば握り潰していましたよ。」


 なんと!千代田はそこまで強い権限を持っていると?なら、今度から千代田経由以外突っぱねていいよな?今はかなり無作為に要請が飛んできていて、一人しか居ない本部長だからとやっていたが、よし千代田は少なくとも信用に足る。


「今後千代田さん経由以外の要請は突っぱねます・・・。ラブコールとか送ったら引き抜けます?」


「私経由以外を突っぱねるのはいいです。しかし、引き抜いてもいいですが引き抜いたら、そもそもネゴシエーターとしての仕事が出来ないので意味はなくなりますよ?」


 千代田が疲れていると言ったが、本当に疲れているのかもしれない。そうだよな、ネゴシエーターを引き抜いたら結局だれと交渉・・・、違う、やっぱり疲れてる!引き抜いて、俺の窓口として起用しようと言う話であって、相手のまま引き抜くのは単純スパイを作っているようなもの・・・。まぁ、千代田との距離は今のままがいいか。


 下手に引き抜くと千代田の権限、そのモノが消失してはコレから先の交渉も面倒になる。なら、上手く千代田シールドを展開して面倒事を握り潰してもらおう。コイツとはやはり長い付き合いになりそうだ。


「それで、もう着くんですよね?」


「ええ、この便のはずです。しかし、彼女は中々の人物と聞いています。」


「そんなにですか?綺麗な方だとは思いますよ?」


 写真を見た限り歳ではあったが、持ってこられた写真の中では一番だったように思う。魔女も気に入ったし、その時点で他を選ぶ選択肢がない。まぁ、語学が低かったがそこは本人も来る気なのだから頑張ってくれただろう。何はともあれ初顔合わせ。ファーストインプレッションは大事である。


 なので、今日は気合を入れてスーツだし、少しは嫌いな英語の筆記も覚えた。最悪の事態を想定してこうして千代田も連れてきたし、どこにも隙はない。仮に、何かあればそのまま帰国して貰う事も想定のうちだが、それは相手方が悪いのでコチラとしては棚ぼたからのボーナスステージ突入で、二度と人を寄越すなと言い放てる。実際、エマが終わったらおかわりがないか心配である。


「そう言えば、どんな格好で来るんですか?羽田なので、流石に迷彩服ではないと思いますが。」


「情報ですと赤いジャケットにジーパンと、ラフな格好のようですね。米国からのフライトなので、疲れているかも知れません。」


「そうですね、時差ボケもあるでしょうから2〜3日はゆっくりしてもらって、後はメンバーと講習でいいでしょう。何事も会って話す所からですね。」


 発着場に飛行機が降り立ち、人の流れができる。手元に写真を取り出して、エマと符合する人物を探すが一向に降りてこない。飛行機から降りる人間も、そろそろいなくなるはずなのだが・・・。どこかで見落とした?いや、俺1人ならともかく、千代田もいるのだ。彼は公安の室長、それを預かるものが早々こんな分かりやすい失敗をするだろうか?勘だけで言うなら有りえない。


「千代田さん、エマ=ニコルソンは肉壁ではなかったですよね?」


「違います・・・。ふむ、そこのお嬢さん?」


  挿絵(By みてみん)


 そう言って千代田が声をかけた赤いジャケットの女性は、格好は符合するが容姿が違う。こちらに来る時点でスィーパーなので、整形でもしない限り早々変わることはない。写真で見た限りだと30後半〜40代。しかし、千代田が声をかけた人物は行って漸く30代といったところ。根拠もなく彼が声を掛けるとは思えないが、なにかひらめいたのだろうか?


「ワタシですか?人と待ち合わせしてマス。用なら他の方へお願いしマス。」


「いえ、貴女はエマ=ニコルソン少佐ですか?私は千代田と言います。」


「チヨダ?案内人か?私は米国陸軍所属、エマ=ニコルソン少佐。ニホン政府主催、ファーストスクールに参加の任務をいいわたされタ。」


 そう言ってエマを名乗る人物は、自身のパスポートを千代田に見せている。内容確認している千代田も特に怪しいところがないと判断したのだろう、俺の方を見て口を開く。その姿にエマは不審な顔をしているが、今の俺は顔のベールから全身ベール状態なので、コチラから話しかけでもしないとほぼ認識されない。それのお陰で騒がれる事はなくなったからいいのだが、顔だけのベールと使い分けしないと、本当に幽霊の様な扱いになるのでさらなる調整が必要だ。


「なら、私と彼女の客人で間違いありませんよ。ほら、魔法を少し解いてください。」


 千代田が声を掛けた人物は、どうやら本当にエマで間違いないらしいので魔法を解く。しかし、写真で見るより若いというか、若すぎない?絡繰りがあるとすれば・・・。薬か、若返りの薬を使ったならそうなるのも頷けるが、何でまた薬なんかを?講習を受けるに当たって体力面を考慮した?まぁ、あちらにはあちらの事情があるのだ、変に詮索するのはやめよう。


「お初にお目にかかります。クロエ=ファーストです。今回は遠く異国の地より、よくぞおいでくださいました。講習会メンバー共々歓迎いたします。」


 そう言って名刺を差し出すが、エマはポカンとしている。日本語で話して通じなかった?それなら由々しき事態だ。一応、会話はどうにかなるが、ゲート内で不測の事態が起こった場合情報伝達が遅れるかもしれない。それを嫌っての日本語堪能でもあったので、出だしから躓くなら本当に駐屯地で駆け足コースである。


 まぁ、これの落ち度はコチラではなく100%アチラにあるので、早々にお引取り願う事も視野に入れて検討し、あとの処理は千代田経由で松田なり外務省なりに抗議して、海外からの受講者を受け入れないようにしなくては・・・。


「い、いきなり人、ファーストが!」


「クロエ、何で驚かすんですか?彼女がビックリして止まっていたではないですか。」


「ならずっと姿を晒しておきましょうかねぇ?人探し所ではない状態になりますよ?今もチラホラコチラを伺ってる人たちがいる。」


 急に現れた云々より俺がいることが問題で、何人かは握手とサインをしてほしそうにコチラを見ている。減るものじゃないからいいのだが、空港でそれをやりだすとパニックになりかねない。エマは再起動しないし、ここを早く離れた方が落ち着いて話せる。それは千代田も同じ考えだったのか、彼の方が先に口を開く。


「冗談ですよ。ここでは何だ、移動しましょう。」


 その言葉で千代田を先頭にエマの手を取って歩く。ゴツゴツして掌は豆ができては潰れを繰り返したのか分厚くなり、銃にしろトレーニングにしろ頑張っていた事が分かる。手を引かれたエマは、特に抵抗する事もなく一緒に千代田の車に乗り込み一息。


「え〜と、エマ少佐。先に食事にします?それとも疲れているなら宿泊施設に行きますが。」


「まずはブリーフィングをお願いしマス。明日のスケジュールが知りたいデス。アナタは、本当にファースト?」


 何やら訝しそうに俺を見ているが、本当にファーストか?とは初めて聞かれた。そう言えば、俺の情報って海外にどれくらい流れているのだろう?有りそうなのは0、配信以外封鎖状態。しかし、それでも少ないが普通に話している動画も・・・、極小だがある。普通に話している動画、世に言う棒読み動画である。中位に至ったメンバーを紹介したり、奥の事を淡々と話している動画。


 ナレーションのみで、思いついた事を淡々と話しているので、人気は無い事もないくらい。ただまぁ、比較対象がゲート初突入とかなので再生回数は凄いことになっている。まぁ、配信が攻略情報なので、潜る組は予習をする為に見ているのだろう。予習無しで特攻して死亡しても、残念ながら現実で残機はないのであしからず。


「何を持ってファーストか?哲学的な問ですが、それはそのままなぜ貴女はエマ少佐なのですか?と言い替えられますよ?少佐は事前提供の写真よりかなり若い、それはわざわざ若返りの薬を使ったからですか?」


「てつ・・・、哲学?私は私です、それは当然デス。」


「なら、私も私です。当然でしょう?」


「コレがゼンモンドウ・・・。ウィルソンめ!帰ったらヤツザキだ!最初からコムズカシイ話しかしないじゃないカ。」


 エマが頭を抱えていた唸りったり怒ったりしている。まぁ、今の話は理解できている様だし、このまま日本語でゴリ押そう。後は外人最難関の空気を読む事が出来れば、フィーリングでどうにかなる?そんな事を考えながらキセルをプカリ。横の少佐がいいの?みたいな顔で運転している千代田の方を見るが、千代田は首をすくめ。


「彼女、クロエ=ファーストは成人してます。なので、喫煙については問題ありません。それとエマ少佐、彼女を疑っていますが正真正銘の本物です。ブリーフィングとの御所望ですが、クロエはどこがいいですか?」


 ブリーフィングかぁ、来日早々真面目だな。観光気分とは言わないが、少しはゆっくりすればいいのに。まぁ、そうは言っても彼女も仕事で来ているのだ、遣ることやってから休むタイプなのかもしれない。しかし、ブリーフィング会場となると駐屯地か喫茶店?時間的にも昼だし、なにか摘みながら話すとするか。



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