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街中ダンジョン  作者: フィノ


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481話 苦労人 挿絵あり

 洋菓子と紅茶で一息。紅茶緑茶烏龍茶はそもそも元は同じ茶葉で違うのは発酵度合い。だから飲み慣れていると言えば飲み慣れて・・・、ないな。ウチってお茶は飲むけど麦茶だし俺自身はコーヒー党で更に言えば猫舌で飲むのは冷えたのばかりだし。


「お口には合いますか?」


「ええ。この前はスコーンで今回はファッジにジャファケーキと楽しませていただいてます。」


「さて、一息ついた所で話しを進めましょう。私達は後日開かれる国際会議に出席するとして英国に先乗りしたと言う形です。現状を考えるといきなりスイスに乗り込むのも怖いですからね。」


「私達が見てる限りでは目立った動きはないですけどね。MI6からもそう上がってますし。」


 MI6と言うと映画だとミッションなヤツのイーサンが有名だな。そうじゃなければ007。毎回とんでもメカには心躍るし歴代007ことジェームズ・ボンドを見ると黒人が演じた事もあったし女性の時もあった。まぁ、007はコードネームなので毎回違う人が演じてもおかしくないな。そんなスパイ映画の題材とされるMI6は茶目っ気なのか新聞やテレビで諜報員募集して話題にもなったな。


 独り身で英国人なら楽しそうだと応募したいが、あんなアクションしろと言われたら無理だし、そもそも諜報員がドンパチしてると言う事は見つけた相手を皆殺しにでもしないと諜報員としての人生は終わってしまう。まぁ皆殺しにした所で見つかった時点で無能扱いだろうが・・・。


「本当はそのまま何もないのが1番なんですけどね。」


「ミスター松田はなにか心配事が?」


「心配事と言えば付いて来たこの方の動きも心配なんですけどね。くれぐれも変な事しないでくださいよ?」


「さぁ?のっぺらぼうがなにかされても精々セクハラくらいでしょう?それ以上・・・、例えば誘拐とかされそうになったら流石に抵抗しますよ。」


「その時は俺が守ります!」


「お前はクロエの言った事をすぐに忘れる駄目なやつだなぁ〜。青山は私と松田を守れと言われてるなぁ〜。」


「全部から守れば問題ないよ。」


「可能ならいいけど物理的に不可能なら優先先を間違うなよ?」


「なぁなぁファーストさん、その顔って魔法で隠してるの?なんと言うかボヤけてると言うかすりガラス越しに見てるみたいって言うか・・・。やっぱり顔見せるとヤバいとか?」


 エヴァと呼ばれた活発そうな女性は顔を見たい様だ。別に減るもんじゃないし見せてもいいのだが、今はホテルでもなく喫茶店で話している。流石に衆目が集まるのは避けたいな。と、言うか顔見せるとヤバいとかってなにかの呪か?例えば魔法のほくろがあるとか。悪いがホクロもメラニン色素で形成されてるので捧げてしまって存在しない。


「単純に騒がれるのが嫌なだけですよ。逆に誰も騒がないならこんな魔法も必要ないんですけどね。でも、エヴァさんも私の顔に興味あります?」


「そりゃあこっちでの護衛を師匠から指示されたからね。相手の顔が見えないと守りようもないだろ?」


「おい、護衛は俺だ。」


「変な所で嫉妬するな。土地鑑がないなら連携する事を念頭においてだな・・・。」


「ストリートビューや地図で地形は頭に叩き込みましたけど?」


 サラッと言うが知見と捜索うぜぇ・・・。脳内マッピングで足りない所は補えるし抜き取はラーニングスキル代わりに使ってどんどん経験値は貯まるし1人だけ本当にRPGの主人公してるんだよな・・・。でなければ神話生物扱いでもいいが・・・。まぁ、職で再現したモノを抜き取ると壊れたりするので厳密にはラーニング出来ないのだが、それでも理解して行けば確実に壊す事も出来る。


 それが元からの奉公する者の能力なのか、それとも奉公する者に成って得た力かは知らないが厄介な奴に厄介な能力がある。どうせなら俺の心労も抜き取ってくれないかな・・・。肩コリとか抜き取れるらしいし。


「それでも下手に壊さず穏便に事を成したり、抜け道や近道を考えると現地の協力者とは仲良くしておけ。ロンドンの地下は迷宮だし下水を進む事もあるかもしれないだろ?流石にそこまではストリートビューでは見れないし。」


「だな、青山さん仲良くやろうぜ。」


 青山の手を取ってブンブン握手しているが珍しいタイプの人だな。青山の言動やらを聞いていると日本人は避けたりするが、英国では気にならないのかも。まぁ、当の青山は外面はいいと言うか俺が絡まなければ周りの評価が高いので、一概にそう振る舞うのが正解とも言えないが・・・。


「分かりましたエヴァ。なら今から地下へ行きましょう!クロエさんが危惧して話したと言う事は可能性がゼロじゃない!カタコンベでも財宝でも聖剣でも聖杯でも魔導書でも見つけて根こそぎ持って帰りましょう!」


「なんで日本の方は英国の地下にそんなものがあると言うんですか?まぁ、カタコンベはよく見つかりますが・・・。」


「創作物の影響ですよ。教会には途方もない力の聖遺物があるし、ロンドンなら魔法を教える学校がある。王立国教騎士団が実在するなら地下に行って吸血鬼とか目覚めさせてみたいですね。」


「流石にそれは実在しませんね。騎士団自体は作ろうかと言う話しはありますけど。なにせスィーパーの職的に剣士がいるなら騎士と言い換えて騎士として運用してもいいと女王陛下も言ってましたし。なぁジャスパー。」


「それは政府が止めました。私設騎士団ならまぁ、近衛兵をそこに割り当てれば済む話ですけど流石に国として騎士団を名乗ると前時代的になりすぎる。と、言うかファーストさんなんで吸血鬼なんて・・・、日本の創作物の話ですか?」


 ジャスパーが吐露するが横のサイラスは自分を指差している。確かに騎士団呼びが古いと言えば古いが、騎士団と名のつくものは未だに実働しているし国連にはマルタ騎士団もある。領土がないので国家として承認されていないが、それでも国際法では独立国として認められてるし、国旗、パスポート、通貨も発行されてる。まぁ、やる事はオブザーバーで剣持って走り回るとかはないのだが・・・。


 でも魔法省はよくても騎士団は前時代的と言われたら確かにサイラスはモヤモヤするだろうな。でも、日本で侍やら陰陽師やらが復活と言われたら・・・、既にコスプレして復活してるので名乗っても違和感がない。そもそも重装騎士の格好で走り回る配信者もいるしねぇ。


「ええ、創作物の話です。ただ、記者等の職なら一時的に吸血鬼とかになれるんじゃないですかね?日本では狼男も出てきましたし。と、言うか魔法省はいいんですか?」


 選出戦でワーウルフになった人は元気だろうか?夏目と同じ様な考えで人を超えた者として、それをイメージして伝承したのだろうが終れば人に戻っていた。しかし、狼男って満月の夜に変身するし獣人と言えばかなり獣度の高い獣人だが制御出来なければ暴れてしまいそうだな。


「魔法、或いは魔術は最新のものでしょう?魔術師と言う呼び名を古臭いと考える若者はサイキッカーと言う者もいますが・・・。」


「私ん友達もサイキッカーとか言ってたな。パイロキネシス!とか言いながら火球飛ばしたりパン焼いたりしてた。」


「嘆かわしい、英国の生れなら魔術師を名乗り自然と共にある様な暮らしを・・・。」


「師匠、自然はいいけどPCくらいはまともに使ってくれ。」


「文章作成にインターネットが使えればそれでいい。最新アプリを入れて慣れた頃にはまた次のアプリが出たり、アップデートされて機能が変わったりして覚えるのが面倒だ。」


「お仲間ですね。アップデートが必ずしも改善に繋がるとは限らない!」


 スマホでもPCでもそうたがアップデート通知が来たら一旦保留。来たその日にアップデートすると予期せぬエラーやら変に使いづらくなってたりするし、元のバージョンには戻せないのでさらなるアップデートを待つ事になる。良かれと思ってメーカー側はやってるんだろうけど、どうしてもユーザーとしてはね・・・。


「最新型自立移動端末クロエがそれを言います?」


「変なあだ名で呼ばないでもらえます松田さん。」


「でも、この前もR・U・Rいじってたでしょう?馬鹿げた強度のセキュリティシステムが出来てたって嘆いてましたよ?」


「嘆く?喜びこそされても嘆きはないでしょう?」


「いじれる人間が限定され過ぎて実質アップデートも出来ないんですよ、アレ。まぁ、突破されないならイイんですけどね。でも、外部コマンドは受け付けて欲しいとは言ってましたよ?」


「あちゃ〜。外部コマンドも間違った方に導いて排除しちゃってるのか。そのうち私かいじるか奏江さんに頼んで下さい。」


「師匠、慣れる慣れないのレベルが違いすぎない?てかR・U・Rをファーストさんはいじれるの?」


「人には得手不得手がある。お前もいじれないだろう?」


「剣士に機械いじりをやらせても叩き斬るくらいだな。壊していいならいくらでもいじるけど高いんだろアレ。」


「高いですから壊さないで下さいエヴァさん。財政をひっ迫する程じゃないですけどR・U・Rの秘匿回線サービスとか、没入型スィーパー育成システムとかはウチでは作れないんですからね。ただ、ボスが強すぎると言う声は多いですけど・・・。」


 ジャスパーがモンスターを弱くして欲しそうに俺を見ている。ボスって言うと少し前までは豚鼻だったが、今だと奏江とモデリングしたヤツになる。中層モンスター基準なので弱くするのは論外だし元々アレもファイアウォールの一部なのでいじるつもりもない。


「アレはゲーム感覚で扱えるだけであって実際に遭遇すればロスト=死です。その死から遠ざかる為に訓練してるんですから弱くするのは論外ですね。まぁ、実装して未だに一体も倒されたと報告は来てませんけど。」


「タイマンならいいとこまでいったんだけどなぁ〜。え〜と、フェリエットはその辺りどうなん?あっ、R・U・Rって分かる?」


「なんかゲートと感覚が違うからそこまで乗り気にならないなぁ〜。でも、メガネに負けたからリベンジは誓ってるなぁ〜!」


「はいはい、増田さんとは時間が合えばね。でもその前に魔法の訓練やら勝つ為の勉強するんだろ?」


「保体が1番いい勉強だなぁ〜。どこを蹴れば痛いとかわかりやすいなぁ〜。那由多の泥人形はぐにゃぐにゃするから関節キメても意味がなかったなぁ〜・・・。」


 帰ったらたまに泥だらけの時があったけど、息子の泥人形とやりあってたのか。確かに泥相手に関節技出した所て痛みもなければ、姿は変幻自在で泥団子に閉じ込められれば窒息もあり得る。そしてあの泥人形って難しい事が出来ない代わりにどんどん出せるんだよな。


 大分ギルドで身体動かす人が那由多に頼んで作ってもらい型と言うかゆっくりと鏡合わせで組手したり、トレースさせて変な癖がないか見る人もいる。個人的には多少おかしな癖があろうともいいと思うが、最短で蹴りや拳を出して引くと考えると重要なのだろう。


「泥人形が、私も師匠になられたけど切ったら増えるしビー玉切らないと死亡判定でないし最悪だよなぁ・・・。」


「最悪だなぁ〜・・・。でも焼けば崩せるから多少マシだなぁ〜。」


「叩き斬る一択。増える前にクリスタルと言うかビー玉切ればいいし。でも、獣人はお得と言えばお得だよなぁ〜。」


「難しいから勉強するなぁ〜。火も使えるけどやっぱり怖いものは怖いなあ〜。」


「さて、ここでそれ以上の話しをするのは控えましょう。日本としてもフェリエットさんの事は会議まで隠しておきたいでしょうし。この後はどうされます?一旦ホテルで休憩されて明日視察でもよろしいですし、このままフィンに会いに行かれてもいいですが。」


 ジャスパーがそう話を切り出す。フィンか・・・、フェリエット的にはまだ興味の対象外だが実際に会えば多少は興味を引くかな?英国側としてはフェリエットを手本として獣人魔術の起爆剤にしたいと考えている様だし、時間を考えると早い方がいい。しかし、時差とか考えると・・・、飛行機降りる時に松田もフェリエットも青山もエナドリ飲んだから体調は万全か。


 自分が疲れ知らずの分人の体調には気を配る様にしているが、配る対象も24時間戦えるコンディションなのがなんとも。精神的な疲れは癒えないがそれでも身体が元気なら疲労感はない。う〜む・・・、精神が疲れたら統合失調症のリスクもあるが松田を除いでそうなるかと聞かれると迷うな・・・。


「松田さんに任せますよ。この中で精神的な過労で倒れそうなのは彼ですからね。」


「自慢じゃないですけど私ってアイアンハートらしいですよ?黒岩さんとか大井さんによく言われてます。フライトの疲れがない面子ですからこのまま視察でいいなら魔法省に行きましょうか。時間的に昼過ぎですからまだ大丈夫でしょう?」


「ええ、今の時間だと獣人達は好きに遊んでいる頃でしょう。勉強と言うか日本から学習アプリを貰いPCでやらせたりしてますが、人よりも早く文字を覚えている様に思う。やはり共有資料の通りですか?」


 獣人の共有資料と言うのはにゃん太がフェリエットに成った当初に検査したモノを指す。流石に日本だけでは獣人発生が終わらないと、完全ではないものの各国から獣人誕生の知らせを受けた時点で日本政府として各国への共有資料と言う形で開示された。なのでどの国も薬で獣人に成った犬猫にはさっさと旨い物を食わせる。まぁ、そこから良好な関係を築けるかはその人と獣人次第かな?


「概ねそうですね。ただ日本としても目下調査中の所はあります。」


「猫人の好物で星を見上げるパイって言われるとすげぇ複雑な気分になるんだけどな・・・。フェリエットも食うか?パイ。」


「旨いなら食うなぁ〜。でも、肉に惹かれる私がいるなぁ〜。肉のパイなのかなぁ〜?」


「肉のパイだとキドニーパイだな。臓物がたっぷり入ってるぞ?」


「それは・・・、両方挑戦してみるなぁ〜。」


  挿絵(By みてみん)


 お菓子じゃ腹が膨れなかったのがフェリエットが舌舐めずりしているが、俺はレバーがあまり好きじゃないからパスかな?イメージとしてはモツ煮込みのパイ包みだが、そのモツは種類を問わないので独特な臭みがあるらしい。ブラッドソーセージ同様家畜を無駄なく食べる為に考えられたと言われればそれまでだが、英国内でも賛否がある。


 英国のメシマズな理由は諸説あるが、農業に適さない土地だったと言うのがやはり大きいのではないだろうか?アジアでも四本足なら机以外皆んな食べられるなんてことわざもあるが、それは食えるだけの味付けもするし料理もする。しかし、そもそも農業が出来ないなら調味料は限られるし輸入中に船が沈めば何も手に入らない。そんな状況で考えられた料理ならね・・・。


「なら移動しましょうか。エヴァは言い出しっぺだからパイを2種類大量に買ってきなさい。その後で合流しよう。」


「了解したぜ、犬人と猫人の土産にいいしな。」


 席を立ちエヴァは買い物に行き俺達はサイラスに連れられて車へ。米国でも思ったがピッカピカの黒塗りの車って目立つよな?防弾加工とかを考えたとしてももっとこう・・・、普通車っぽい物でも街に馴染むだろうし底面に鉛の板とか入ってれば車重も増して燃費も悪くなる。まぁ、今はそう言えるが昔はそれで爆弾とか銃弾を防いでたしなぁ・・・。


 ジャスパーがハンドルを握り車が滑り出す。もう顔も隠さなくていいかな?解除し忘れるとそのままいつまでものっぺらぼうだし。魔法省はバッキンガム宮殿から少し離れたハイド・パークの中にあるらしい。元々英国には8個の王立公園があったがゲートがそこに現れて、そのまま周りを魔法省として整備したらしい。まぁ、他の辺鄙な土地に移すよりも人の出入りを考えるといいのかな?


 米国でのゲート空輸作戦は『オペレーションワイルドギース』と名付けられていて、その際のスタンピード終結後にノウハウを公開された。ワイルドギース(傭兵達)と名付けられたのは中々皮肉が効いている様に思うが、金で動いた或いは金を貰ってやったと言う事をあらわしているなら十分かな?


 俺達は義勇兵ではなかった。友人の為に駆け付けもしたが貰うものはしっかりと頂いた。これがワイルドギースではなくシーフなら怒りもするが、ソレの意味合いが友の命を盗んだからと言われたら反論も出来なかったな。まぁ、なんにせよハイド・パークなら広さもあるし最悪決戦地としても使えると考えたのだろう。


 日本は埋立地を作ってスタンピード対策用地としたが、使える土地があるならわざわざ埋立地を作らなくてもいいし米国の様に砂漠があるならそこを使ってもいい。国毎に対策方法を考えているが、街中で平時は運用して緊急時に移動すると言うケースと移動を諦めて周りの土地を買い上げると言うケースに分かれる様だ。ただ、上手く行ってない所はゲートの周りを更地にしたのにいつの間にか人が住み着いたりしている様だが・・・。


「ハイド・パークなら獣人達もさぞのびのびと暮らしてるんでしょうね。宿舎もそこにあると聞きましたし、フィン君もそこに?」


「ええ。パートナーとも話し合い下宿してます。基本的に魔法省は日本のギルドと同様の立ち位置で獣人の宿舎と言うのもパートナーを亡くし行く当てのない獣人を住ませる為のものでした・・・。」


「でした?なんでまた過去形に?」


「まさか隣人にするって言ったクロエさんの言葉を無視して奴隷労働とかさせてないだろうな?」


「落ち着きなさい青山君。その場合日本は広く獣人の受け入れを行っているので連れて帰る選択肢も出て来ますよ。まぁ、言葉を濁す辺り何かあるのでしょう?」


「なにかと言うよりもその、私が長官であり魔術の教鞭も取るので女王陛下から『人も行く当てがないなら住ませていいわよね?増設申請は出しておくわ。』と言われまして、今では人も獣人もごっちゃに住む中で各地を回りながらぼちぼちと教鞭を・・・。それだけならまだしも、私が教鞭を取ると分かった途端に著名人や政治家の魔術師である子供達が押し寄せまして・・・。」


 この人も苦労人なのか・・・。俺に魔女がいるならサイラスには女王陛下。しかし、魔法省ってホグワーツだよね〜と日本で笑いながら話していたが本当にホグワーツになっちゃったかぁ〜。しかもテレポート出来る事はバレてるみたいだし休む暇なく各地を回ってそう。いっその事特務機関とかの方が名乗った方が楽そうにも思えてしまう。


「クロエもサイラス長官の爪の垢とか煎じてのみます?そしたら後進の育成とかに乗り出すでしょう?」


「街中でソニックブーム起こしながら飛び回っていいなら考えましょうかねぇ。そもそも私はテレポートとか出来ませんよ?分裂して増えるのも無理なら人にモノを教えるほど出来た人間でもない。一般ピープルに夢見過ぎです。」


「一般ピープル・・・、それはないなぁ〜。」


「実は増えるワカメ並みに増えません?本部長業務でヒイヒイ言う本部長が多いんですけど。備品として1人くらい・・・。」


「増えたら・・・、俺は幸せ過ぎて死ぬ・・・、のか?ヤバい、想像しただけで鼻血が・・・。」


「好き勝手言うなバカ共!」


「クロエも苦労人ですね・・・。」


 どちらからともなく握手・・・。多分1番通じ合いたくない形でサイラスと通じ合ってしまったかも・・・。出来ないと言うイメージは捨てているがそれでも増えろと言われて増えたら怖いだろ!侵略するぞ!


「お話し中の所すいません、付きましたよ。」


 車が止まりジャスパーが先に降りて扉を開く。目の前には大きな建物がサイラスの言う様に増築されているのが、出来ている部分と骨組みが見える。そして、その建物の前には手を振るエヴァが包みを持って立っていた。人はなぜ今も車で移動するのか?答えは楽だからさ・・・。


「パイ買ってきた!自信作らしいぞ、フェリエットも見てくれ!うまそうだろ?」


「これは・・・、旨いのかなぁ〜・・・。私にガン飛ばしてるなぁ〜。」


  挿絵(By みてみん)


「諦めろフェリエット。ちゃんと食べろよ?」


「なぁ〜・・・。」

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~流石に日本だけでは獣人発生が終わらないと穴はあるものの、 ここについて、前後の文とのつながりが少しおかしく感じました。 前の文を受けて(検査データに)穴はあるものの、というのは理解できるのですが。 …
実物見たことないけどあんななの? 恐い
>日本の方は英国の地下にそんなものがあると言うんですか 本文にもあるように創作物の影響と日本が寺社仏閣に伝説級の諸々が保管されてた歴史があるからじゃないかなぁ 中国も基本メシマズの土地っぽいけど水が…
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