27話 つかの間の休息
自身の映っているテレビから妻を引き剥がし、一緒に風呂に入ってイチャイチャして寝る。妻もそろそろ地元に帰って子供達の世話をしないといけないので新婚気分、夫婦水入らずもそろそろ終わりである。
しかし、明日は何も予定はない。追悼式がしめやかに行われる予定だが、出席は頑なに断ったので、流石に昨日の今日で無理強いはされないだろう。久々の完全オフ、余りはしゃぐ気にはなれないがゆっくりは出来る。
「明日は、どうするの?式典には出ないんでしょ?」
「ああ、やっぱり出る気にはなれないよ。久々にゆっくりしたいかな?」
ベッドで抱き枕よろしく抱きしめられている。ぬくもりが心地いい。やる事か、ホテル備え付けのプールで泳いてもいいし、部屋で動画を見るのも・・・、そう言えば。
「莉菜、君の職を聞いてない。」
「ん?私は治癒師よ、増殖、再生、結合だって。子供達が怪我したら治せたらいいんだけど。」
治癒師、高槻もあったと聞いたし、内容的にヒーラーだな。しかし、結合か・・・。全ての職は何らかの形で戦える。そうなると、結合か増殖が攻撃要素だろう。例えば、モンスターにダメージを与えて傷を無理やりあり得ない方向へ増殖する。又は、欠損部位に変なモノを結合する等。
色々な職の説明を聞いたが、大体単語なんかで書いてある。そして、この説明の肝と欠点は何に対してという部分が脱落している事。自分に対してなら治癒師はタンクになれるし、相手に対してなら暴力的ヒーラーになれる。今は上手くできなくても、そのうち宮藤の腕も回復出来るかもしれない。そんな事を考えながら寝た翌日。
朝からタバコを吸いながらテレビを見る。流れる映像は追悼式で、総理や著名人が参列し献花や、それぞれ言葉を送っている。彼等には家族があり、それぞれの生い立ちがあり、歩んだ人生があり願いがあった。忘れないよ、君達の事は。
必ず・・・、必ずゲートを安全に運用出来るようにするよ。知らず知らず手に力が籠もっていたのか、強く握られた手は爪が食い込み白くなっている。そんな手に妻の手が重なる。
「やっぱりケジメを付けた方がいいんじゃないの?」
「ケジメを付けたら過去に決別してしまう。まだだよ、まだ、何も終わってない・・・。」
「・・・、意地っ張り。」
「意地は張るものだよ。張れない意地は、ただやりっぱなしで逃げた事になる。なら、どこまでも張るよ。」
「はぁ・・・、偶には休むのよ?」
軽く頬にキスをして妻が離れる。やる事は進んでいると思うが、拉致の件を考えるとそろそろ足場を固めないとまた、何が起こるか分からない。報酬・・・、個人の取り分はまぁ、千代田と話して決めるか。遺族に渡す配信の収益金の話もある。他は、助言役として捩じ込む2人と宮藤の件。
流石にこれでゴネる事は無いだろう。強権を振りかざす気はないが、振れない権威はハリボテもいい所。メディアで自身の立場は確定させた。それは、誰が望む望まない関係なく、その人はそういう物と対外的に知らせる事ができる。勝手に付けられた役職だが、勝手にされたのなら、勝手にさせてもらう。何せ役職と権力はあっても、中身はまだ確定されて無いのだから。
『次のニュースです。渋谷スクランブル交差点中央で政府関係者と思われる人物が、五体投地で土下座している姿が確認されました。発見した人物によると、周囲にはSM倶楽部で喜々として石抱きに興じる本人の写真がばら撒かれ、「女王様お許し下さい!」と叫んでいたそうです。また、この人物は昨日のゲート内武器の・・・。』
やりおる。キャリア組だったんだろう彼が、本当に指示したかは知らないが、やることはやったらしい。いや、やらされたのか?まぁ、刑が執行されてしまったからには、今更撤回出来ないしする気もない。悔やむなら、対話しなかった事を悔やんでくれ。どこぞの国ではないが対話の窓は開いとくよ。大丈夫、ゴールポストは動かさない。代わりに納得するまで話はしてもらうが・・・。
それから望田も来たが、外出する気も無かったのでポチポチスマホで動画を確認し、面白そうな情報を漁る。ほう、15階層以降はやはり海外勢が先乗りか。相変わらず薄暗いが、更に渓谷じみてきている。それに、指輪に収納していたのだろう車やバイクで走り回っている。或いは、パルクールよろしく、渓谷地帯を体1つでアクロバティックにアクションを決めている。
探索するにしても、移動するにしても便利だが誰か1人は乗せておかないと問答無用で分解されていくので、装甲車などならいいのだろうが、乗用車では少し厳しそうだ。現に、装甲車の上に乗ったガンナーがキャリバー50を景気よく乱射している。
他は魔法で何かを強化してみる。と、題した動画があったがどれも微妙。はっきり言うと魔法で他人を補助は出来ても強化するのは難しい。外装の様に纏うのはどうにかなるが、身体強化はハードルが高い。これはイメージの問題で何を持って強化とするかと、他人の人体を正確にイメージするのが難しいからだ。例えばスピードを上げたいと思えば何を強化するか?
心肺能力なのか、瞬発力か、はたまた反応速度か。状況や傾向、或いは全体なのか一部分なのか、考えればきりがない上、相手のイメージと異なれば魔法が喧嘩しだすし、かけたらかけたで相手のイメージと異なれば、物足りないならまだしも効きすぎると最悪力強く拳を握っただけで骨が砕けるかもしれない。そうなってくると、魔法職ではなく付与師などの補助職の方が適性が高いだろう。まだ会った事はないが、職自体の種類はかなり多いのでそのうち出会えるだろう。
恒例になりつつあるセス氏の動画は、気に入ったのかセーフスペースでのキャンプ動画が上がっている。階層的には浅いし、見た目にさえ目を瞑れば食べ物はある。母親であろう女性と火を囲み、馬を手懐けたのか縄で繋ぎ焚き火で、これまた馬の肉を楽しそうに食べて語らっている。・・・、この人ガチで移住しそう。
そんな事を思いながらコーヒーとタバコを楽しみつつ、動画を見ていると妻から声が掛かった。時刻は昼頃、ルームサービスで頼んだ食事が届いたので3人食べると、ホテルに有るプールに行かないかと誘われた。
「ツカサはやっぱり黒がいいですよね?ビキニですか?」
「望田さんここはスク水よスク水。胸に平仮名でくろえって書いたやつ。」
「2人共。盛り上がってるとこ悪いが、水着がない。」
サイズにしても、水着その物にしてもあるのか分からないし、そもそも買いに行くのが面倒くさい。泳ぐのは好きなので良いのだが、貸水着なる物もあるかも知れないがどうも、他人の下着を着けているような気がして気分が乗らない。
「ホテルの売店で買えばいいわよ!あんまり考え込んでると苔が生えるわよ?」
「そうですよ、少しは楽しんでください。」
「あ~、2人が泳ぐならついていくよ・・・。」
そういったのが運の尽き、連れてこられたのはホテルの水着売り場。色とりどりの女性用水着は形もさまざまで、ビキニやワンピース、パレオやラッシュガードが売ってある。
「じゃあ、私はこれで・・・。」
「へぃ待ちな!司、何その野暮ったいフィットネス水着は?いい、貴方は女の子で夫なの、着飾る権利があるの。私が選ぶわ!」
「莉菜さんお供します!」
短パン半袖の水着は妻に奪い去られた。アレが一番露出度が低かったのだが・・・。しかし、女の子が着飾るのは分かるが、夫もなのだろうか?自分で服も買うがどちらかと言えば地味で黒が多い。服にあまり興味がないし、なにより歳だ。今更腰パンや派手な物は着る気になれない。
若ければ昔流行ったB系等も着たが・・・、そう言えば、その流れでダボ付いた服が好きになったな。前の体型だとあまりダボ付いてはくれなかったが。若干現実逃避気味に手近にあった水着をイジっていると、2人から声がかかる。
「2人で協議した結果はこれよ…って、司はそれがいいの?」
「ん?これ?」
妻と望田が持ってきたのは淡いピンクのチューブトップ型の水着。肩から下げるタイプで鎖骨周りにはフリルが付き、下にも腰回りにフリルがあしらわれ、どちらかといえば幼い印象を受ける。そして、俺が無意識に弄っていたのは黒のビキニ。特に飾りもなく、ネックホルダータイプで下も黒のブーメラン。どちらを着るかと言われれば、幼さよりもこちらの大人っぽい方がいい。ラッシュガードでも羽織れば、そんなに露出も少ないし、なによりピンクは着たくない。
「それよりはこれの方がいい。ラッシュガードを選んでそれを買うよ。せっかく選んでくれたのに悪いね。」
「いいですよ、それもまた白い肌に映えますし。」
「やっぱり貴方は黒なのね・・・、偶には赤とかオレンジとか着ないとモノクロ写真になるわよ?」
「そういう君達は無難なものを選んでるじゃないか・・・。スタイルも悪くないだろ。」
「「歳には勝てない!」」
妻はともかく、望田は若いだろ・・・。三十路には見えないし、太っても居ない。しかし、選んだのは青い花柄のパレオ付きの水着。泳ぐ時に取ればいいが、泳ぐ気は無いのかもしれない。妻は30後半だが、まぁ、スタイルは悪くない。それは夜のベッドでも風呂でも確認しているから間違いないが、派手なものではなく、俺が最初に選んだようなフィットネス水着を持っている。なんだろう、この理不尽感・・・。
水着とラッシュガード、ゴーグルを買って部屋で着替える。正真正銘戸籍も女の子なのだから、更衣室で着替えればいいと言われたが、流石に望田も居るので部屋で着替えて服を着込み、更衣室は堂々と入ったが、棚に荷物を入れ鍵をかけただけで、そのままスルーしてプールサイドへ出る。スカートだけ後で脱げば、そのまま泳げるし。昼過ぎだが平日なので人は疎らだ。
「クロエ、こっちよ〜。」
「クロエさんここです!」
「ごめん、待たせたかな?」
髪を適当に後ろでポニーテールにしていると、先に来ていた2人から声がかかる。流石にファースト呼びは注目を集めるし、司では下手な身バレになる可能性がある。なら、メディアで流したクロエの方がまだ、偽装には向いている。後で望田に頼んでクロエ=ファーストで名刺でも作ってもらうか・・・。
「相変わらずスタイルいいわね、胸は無いけど。この前の焼肉はどこに行ったの?」
「私は体重計とは友達にはなれませんでした・・・、寧ろ敵です、あんな物!」
「まぁまぁ、カオリも太ってないし、莉菜もスタイルはいいじゃないか。」
望田はパレオを胸の下まで上げてスカートの様にしているが、そんなに腹回りがヤバイのだろうか?普段着でも割りと細身なスーツを着ているので、ヤバいとは思わないのだが。妻は妻で日焼け対策かアームガードまでつけてるし。そう思って泳ぐ為にパーカーを脱いでいると、立ち上がった2人から肩を掴まれた。
「ちょ、痛い痛い!」
「貴方は自分の身体を分かっていないのよ・・・。なにこれ?白くて細くていい匂いして、オマケに超可愛いとか?えっ、今晩も誘ってるの?青い果実なの?」
「クロエさん、ほんっっっっとうに気を付けてくださいね、ナンパとか誘拐とか拉致とか監禁とか!破壊力が違うんですから。と、言うか莉菜さんもなんですね・・・。」
「まて、ならなんでプールに誘った?」
「「見たかったから!!」」
2人がワチャワチャしているが、そんなにいいものだろうか?腹回りを軽く・・・、軽く摘めない・・・。脂肪は殆ど捧げて残りは胸に行ったんだったな。しかし、胸も小さく、尻もあんまり大きくない。女性らしい体付きだが・・・。よそう、既に拐われた事実もあるし。
「あ〜、うん。泳いでくるよ。じゃ!」
ゴーグルをしてプールに入る。飛び込みは危ないからしたら駄目だぞ?していい所ならしていいけど。準備運動?あれはスタティックでやるとパフォーマンスが落ちるらしいぞ?知らんけど。まぁ、この身体にはどうでもいい情報である。
すいすいとクロールで泳いで50m、ゆっくりは平泳ぎで泳いで50m。そのままで仰向けでクラゲのようにプカプカ浮かんで天井を見る。あぁ、久々に泳いだけど気持ちいいな・・・。プカプカ浮いていたせいか誰かにぶつかった。プールは狭くないし、人は疎らと油断していた。
「すいません。大丈夫でしたか?」
「ええ、だい、大丈夫ですよ・・・、くふっ。貴女はそんな水着を着るんですね。」
「んおっ、橘さん?なんでまたここに?」
「退院して、雑務が有るのでここに滞在してるんです。今はまぁ、リハビリでプールウォーキングです。ここは深い、立ち泳ぎもつらいでしょう?良ければ上がって少し話しませんか?」
妻や望田もいるが、彼女達はプールに入らず日光浴してるし、まぁ、知らない仲じゃないしいいか。橘に手を引かれ、上がろうとする時に尻を押された。お巡りさんがセクハラです。
「橘さん、1人で上がれますよ。セクハラです、謝罪と賠償を要求します。」
「破産しない程度なら飲み物でも奢りますよ、お一人ですか?」
「あー!クロエがイケメンにナンパされてる!」
「ちょっ、莉菜さん声!って、あれは橘さんでは?」
妻が声を上げるものだから注目が集まる。遠巻きに見るだけだからいいが…って、写真を撮るな!盗撮で訴えるぞ。まぁ、別に構いはしないが・・・。
「盗撮で捕まえますか?」
「オフなので別にいいですよ。撮られて困るものでも無いですし。連れは病院で会った望田さんと妻の莉菜です。飲み物3つで、尻の件は流しましょう。」
分かりましたと言って橘は飲み物を買いに行き、俺は2人の元へ。妻へは望田が説明しているようだが、配信を見ただけの妻と橘はこれが初対面。余り人見知りしない質の妻だがさてはて・・・。
「莉菜、あれは橘さん。配信見ただろ?」
「見たけど・・・、あんまりいい印象はないよ・・・。貴方をファーストにした人でしょ?」
妻からすればそうなるのか。突入前に電話で話はしたし、入るのは俺の意志でもあったが、妻からすれば危ない所に連れていき、今の状況を作る片棒を担いだ張本人。
「アレは俺の意志だよ。秋葉原の件もあったし、どの道彼がいなくても俺は行動を起こしてた。」
「う~。分かってるけど、気持ちの整理がね・・・。」
「莉菜さんでしたか、本来は市民を守る立場の私が、彼女を連れ回してしまいまい、すみませんでした。」
飲み物を買って戻ってきた、橘が妻に頭を下げる。彼は彼なりに思う所もあるのかも知れない。しかし、事を起こす事を提案したのはほかでもない俺である。なら、彼は責任と言う物を背負う必要はない。
「その飲み物で流しますよ、尻もその他も。莉菜、配信すると言ったのも、秋葉原の件で動いたのも俺の意志だ、君には心配かけて済まないとは思ってる。本当に、ごめん。そして、これからもまた色々やる。だから、またごめん。」
「それを言うと、私も莉菜さんに謝らないと・・・。最初はクロエさんも莉菜さんの証言も疑ってましたから・・・。」
それぞれが妻に謝罪をして頭を下げる。妻は難しい顔をしている。先程も整理がと言っていたから、どうするか迷っているのだろう。状況だけ見れば妻は殆ど蚊帳の外で、事が終わるまで情報もなかったのだろう。愛する人・・・、自分で言うのも何だが逆の立場なら俺も憤りを覚える。
「橘さん、夫のお尻触ったんですか?」
「へっ?え、あ、プールから上がる時に大変かと思いまして・・・。」
「夫が流すと言うのでいいですが、セクハラはやめてくださいね。他は・・・、仕方無いとは言いたく無いですが、秋葉原の事を考えると・・・。うん、泳いできます。」
「あっ、私も行きます!」
妻はプールに向かい、それを追う様に望田もプールに向かう。望田は気を使ってくれたのだろう。心の整理と言うのは難しいが、誰かが一緒にいてくれるだけでも心強い。今、俺が行っても整理はしづらいだろう。
俺と橘がプールサイドに残されたが、元々話をする為に上がったので問題はない。パーカーを羽織り椅子に腰掛けて橘が買ってきたコーヒーを飲む。
「それで、話とは?」
「そこまでかしこまったものではないですが、中位についてです。何か知りませんか?感覚ではもう少しだと思うんですが・・・。」
「ん~、最近ゲートに入りました?」
自身の経験から言うと、ゲートに入る事がトリガーだとは思う。魔女にしろ賢者にしろ何だか話しだしたが、これは多分俺の事情が特別で他の人の職がそうなるとは思えない。しかし、どちらにしろゲートに入らなければ職に就く事は出来ない。
「いえ・・・、体が本調子に戻った頃には外円で指揮をして、今日の今日まで仕事に追われていましたよ。宮藤君の見舞いにさえ行けてない。」
橘は外円組だったか。宮藤の事を知っていると言う事は、あの時何処かで出会ったのだろう。それは救護所かも知れないし、大学生2人組と宮藤合わせて共闘もしたのかもしれない。
「宮藤さんは元気でしたよ・・・。腕が無くなり、職務復帰は出来ないと言っていましたが。」
「そうでしたか。彼には・・・。」
「なので、引き抜きました。」
そう言うと橘はキョトンとした顔で俺を見る。おや、情報が遅いようだ。まぁ、昨日の今日でニュースを見ていないなら、知らなくても仕方はないか。
「特別特定害獣対策本部 本部長。それがいつの間にか貰った役職でして。公安の参事官よりも立場は上らしいですよ?」
そう戯けて言うと橘は喉を鳴らして笑いだし、ついには声を出して笑った。橘も宮藤の事には思う所があったのだろう、橘達は誰よりも早くゲートに入りスィーパーになった。それは、スィーパーが増えた今でこそ、誰でも手に入る力となったが、あの当初は身内にしろ何にしろ相当な奇異の目や疑いを受けたのだろう。それは、たとえ自身で決断して入ったとしても。
「いいですね、私も美しい貴女の下で働きたいものです。」
「別にいいですけど、貴方は警察でしょ?やるべきことをやるのが大人です。それと、ゲートに入る事がトリガーの可能性はあります。」
「それはまた、痛い一言ですね。・・・、宮藤君をお願いします。それとは別に、ゲートに入るのを付き合ってもらえませんか?仮にトリガーだとすると、有識者がいた方がいい。」
「ええ、良いですとも。日程調整は任せますよ。」
有識者か、自身が最初から第2職まで持っているので、本当に有識者でいいのかは分からないが、少なくとも賢者ではある。なら、多分聞けば知識はくれるだろう。それに、橘が中位に至れば、至る為の何かしらの鍵も見えてくるかもしれない。
俺とは違う、本来のあり方で至る人。それは一体どういったものなのか。そして、何ができるのか?興味は尽きない。