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街中ダンジョン  作者: フィノ
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183話 それ作るの?

忙しくて短いです

 着替えて千代田の車に乗り込み会議場へ。今回も例に漏れず国会地下らしい。まぁ、スタンピードも終わって胃を痛める話もないだろうし、気軽な報告会とは実に気分がいい。うん。気分いいからゴロゴロさせてくれないかな?帰ってインタビュー受けていまココ。米国でそれなりに休んだからブラック企業は回避されただろう。


 卓と雄二は一応、卒業旅行気分で楽しんでとも伝えたし。その他のメンバーも要請はあったが、やりたい事をやっていたように思う。そんな事を、考えていると運転する千代田がインカム越しになにか話している。誰か風引いて休んだとか?なら、メンバーがいないので会議は後日で俺も休もう。


 連絡さえ取れればゲート内で妻とも会える。なら、休んで妻と会って半田の所で飯食って、色々話し込んだりお土産渡したりしたい。寧ろ野郎はほっぽりだしてそうするのがマストなのでは?


「・・・。ええ、それは伝えましょう。」


「誰からですか?」


「ゲート付近にいる者からです。エマ大佐が自衛隊基地に来ていると。何か来た証拠品が欲しいそうです。」


「馬をよく走らせましたね・・・、半田さんの所でバグる料理を持たせたらどうです?どうせアライルさんの差し金でしょう。なのでフルコースにしましょう。例えば、刺し身なのにかき氷の食感でカレー味とか、マカロニチーズなのに無味無臭で米食ってる食感とか。」


「嫌がらせですね・・・、それを準備してもらいましょう。」


 千代田ー!すんなり通していいのかー!相手はお偉いさんだぞ。まぁ、死ぬ訳でもないしいいか。米国の料理人が何しているかは知らないが、バグる料理を食って符号にすれば分かりやすいだろう。流石に見た目と味がこれだけ違えば同じモノを用意できないだろうし。


 そんなアライルの事は横に置き、やってきたのは国会議事堂地下。流石に東海林にはこの場所は漏れていないと思いたい。もし、漏れていたなら日本の警備はザルになる。まぁ、追跡者に追跡されたなら諦める所でもあるのだが・・・。


「お待たせしました。では始めましょう。」


「先ずはお疲れ様でした。スタンピードの件は米国からも表裏問わず感謝の言葉が贈られています。それと、スタンピード後の救護活動等の映像や米軍基地内での教導風景により、2カ国の親密さのアピール。また、祝賀会でのクロエさんと大統領の立ち話姿等々、収穫は大きかったです。後、大統領からの個人的な要請としてインナーを売って欲しいというものがありましたね。」


 集まったメンバーの中、松田がホクホク笑顔で話し出す。今聞いた限りでは悪い印象も無ければやらかした事もないのだろう。実際、何もやらかしてない。ちょっとペンタゴンで隠れんぼしてハッピーバースデーが流れてきたくらい。明確な証拠は多分ないので文句言われても『知らぬなぁ』と、返すだけ。仮にそれをされたくないのならエマと共に部屋に呼べばよかったのだ。


「インナーはまぁ・・・、糸は出しますが後は遥次第ですね。今回の件で遥含め受講者には、かなり無理をさせた可能性がある。私からすぐに渡すとは言えません。その辺りの管理は政府側でしょう?」


 スタンピードが無ければ物販で売ったんだけどなぁ・・・。行く行くは量産して簡易防具的なモノに出来れば生存率も上がるし、ゲート内ストリップもなくせる。米国CNN放送では全裸で街を歩く人と会ったが、殆どはゲート帰りのスィーパー。まぁ、一部ヌーディストも含まれていたが・・・。


「国内は行き渡っているとは言えませんが、要人関係は概ね全員糸の質は別として、持っていると言うか着ていると思ってもらって構いません。インナーの在庫も糸を出せる者が増えたので、遥さんがOKを出した受講者は弟子を取って作成者も増やしています。概ね日に2000着は堅いでしょう。それとは別として、糸の生産者をクロエさんに!と言う要望です。」


 松田の含めて黒岩と大井も、それぞれ好きな色に指定したであろうインナーを服の隙間から見せてくる。お偉いさんなので回ってくるのも早いのだろう。いや、その前に2人共スィーパーじゃないから要らないのでは?ん〜、防弾チョッキ代わりで着てるとか?まぁ、それはどうでもいい。


「なら、米国へは更に枚数を送れた?」


 松田の言う数字が正確なら更に持っていけたよな?どの時点での生産数かは知らないが、ゲート内駐屯地の兵士達も着てたし・・・。いや、あの時はメンテがいると叫んでいたのか。ん〜、良質で輸出出来るに値したモノがあれだけだったとか?確認したのは数日だが、消えたやほつれたとは聞かなかったしな。


「クロエさんの要請で頑張った。それが一番でしょう。明確な目標がある分やる気が違います。特にスタンピードを知っている人間からすれば、それがどれだけ危ないものか知っていますからね・・・。」


「了解しました。まぁ、糸は出しましょう。米国では1からインナーを作るのにも挑戦しましたしね。」


「器用なもんだな。と、うちへは・・・、と、言うか警察と自衛隊になんだが中位の貸出というか講師要請が来ている。」


「あぁ、後は装備庁への武器開発視察やら、装備品の作成方法開示だな。面白い所ではサイボーグ量産して寄越せと言うのもあったな。まぁ、橘とあの装備じゃあ仕方ない。仕方ないが、そろそろ本当にサイボーグと言うかロボット?レプリロイド?そんなモノを作ろうかという動きもある。」


 ガンダムルート、エヴァルート、ロックマンルートがあるな・・・。素材的にはガンダムと言うか、グランゾンとかヒュッケバイン的な大型ロボットが作れる・・・、寧ろその2つの動力はブラックホールエンジンだったはず。扱えさえすればかなり強い。エヴァだと・・・、夏目巨大化とか?ひたすら肉食わせて大きくなればエヴァの中身に・・・。パイロットは女性以外不可能だろうなぁ・・・。サードインパクトは起きないにしても、男を乗せると暴走するだろう。


 最後はそのまま橘を素体にと言うか、出土品いじくり回せば作れるだろう?しらんけど・・・。まぁ、最近のロボットはバック宙返りも出来るし、AI積んで学習させれば何れロールちゃんくらいなら作れる?いやその前に!


「なんでもいいですけど暴走は止めてくださいね?むしろ、危ないものは作るな。相手がモンスターからターミネーターになるとかゴメンですよ?」


「まぁ、橘からも抗議は来てるしなぁ。壊れるもの渡すなって。威力は褒めてたぞ?」


「自衛隊としては量産してガンナーに持たせたいな。その為に外殻を作ってるわけだし。中層だったか。あそこのモンスターにも一定の効果はあった。なら、武器の改造は有効だろう。」


 自衛とは・・・?まぁ、対モンスターなら何をしてもいい。ただ、それを世界にばら撒きさえしなければだが・・・。まぁ、そもそもゲートに入れば職には就けるし、必要最低限の自衛武器としてや、どうしても強行突破しなければならない時の備えならいるのかなぁ・・・。


「それと、中位の派遣は私からはなんとも。国内もまだ固まっていないですし、国外行きは論外。国内の米軍基地とかなら時期を見ていいんじゃないですか?私は行きたくありませんが。」


「その辺りは職で決めるしか無いだろう。格闘家多数の所に魔術師を派遣しても効果があるかは分からんしな・・・。クロエさんっていう前例はあるが、EXTRAだから公に行かせる訳にもいかん。だがまぁ、国内周りはスタンピード終了と選出戦ムードで悪い雰囲気でもないし、米国大統領の演説でゲートに入って奥に行こうとするやつも多くなった。」


「身近な危険と対処法ですからね・・・。」

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[一言] ゲート内は還元されるし搭乗タイプのロボットじゃないと AI制御ならゲート入って職に就けるほど高性能なら行けるかな?
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