設定資料集②&登場人物紹介②
設定資料集第二弾でございます。
第三部で判明したことをメインに載せております。
◆セフィラ
“神々の言霊”と呼ばれる、特殊なエレメント。
全てで11ほどあり、ケテル、コクマー、ビナー、ケセド、ゲブラー、ネツァク、ホド、イェソド、マルクト、そしてダアトとティファレトである。
それぞれが基本属性以外のものを属性として持ち、且つ特殊能力を有している。また、セフィラを持つことで身体能力が飛躍的に向上し、エレメント能力も跳ね上がる。
ASAシステムの核である“アーネンエルベ”を完全に利用するためのファクターである。
◆E.S.I.N≪イヴ・システム搭載型ネフィリム≫
ネフィリム(チルドレン)の中で、シェムハザの卵子を用いて誕生した者たちのこと。正式名称は“EVE・SYSTEM Installing Type Nephilim”、頭文字をとって“E.S.I.N”と呼ばれる。
ネフィリムはティファレトへの適応率によってCG値というものが決まるが、“E.S.I.N”はそれに当てはまらないため、CG値が必ずしも高いとは限らない。
セフィラ“ダアト”の器になる可能性が高いネフィリムであるが……。
◆ティファレト
“神のセフィラ”と畏怖される最強のセフィラ。
セフィラの中でも特殊なセフィラであり、他のセフィラは所有するだけでその能力を使役できるのに対し、ティファレトは“ダアト”というセフィラとの親和性が高くなければ行使できない。
その能力は“物質世界に存在するものに作用し、強制的に制御する”という特殊能力“無限光”、絶対空間を創り出し、その空間の物質全てを破壊する“極破壊環”。
性質には二面性があり、“創造”と“破壊”。グリゴリは創造の力を持つ者を“原初を創る者”、破壊の力を持つ者を“絶対なる破壊者”と呼んでいる。
◆ダアト
“星のセフィラ”と謳われる特殊なセフィラ。
星の力そのものと云われ、他のセフィラとは一線を画す。このセフィラ単独でも能力はあるが、その本質は“ティファレト”の力を解放する役目を担っている。所有者との親和性が高ければ高いほど、ティファレトの力を大きく引き出せる仕組みになっている。
その能力は“あらゆるエレメントに作用し、従属させる”という特殊能力“超新星”。
また、ダアトを持つ者たちは“星純青歌”と呼ばれる強力なエレメントを使用でき、その破壊力はさながらティファレトに近い。
◆星純青歌
セフィラ“ダアト”を持つ者が使役できる強力無比なエレメント体系。
“原星古語”に近いが、似て非なるもの。太古から存在しているとされているが、“ダアト”を保持する者は始めから知っていたかのように、これらを詠唱できる。
◆ネツァク
ローランの所有するセフィラで、“風のセフィラ”。
その能力は、風と大気を操る“閃空牙”。大気を凝縮させ鋭利な刃物にしたり、大気の密度を上げて光を屈折させることで姿を見せないようにすることも可能。
◆イェソド
エルダの所有するセフィラで、“影のセフィラ”。
その能力は“処刑執行人”。しかし、その実態は不明。
◆ビナー
PSHRCI幹部のシゼルが所有するセフィラで、“土のセフィラ”。
その能力は、無から有形のものを創り出す“無限錬金”。何もない空間から、自身の想像する物質を想像が可能で、自身のエレメントが尽きない限りほぼ無尽蔵。
◆ホド
天枢学院局長ファルツ=ヴァレンシュタインが所有するセフィラで、“光のセフィラ”。
その能力は“栄光乱花”能力は具体的には不明だが、光の避雷針や光を放つことで敵の視界を強制的に塞ぐことができるらしい。
◆MATHEY≪マテイ≫
SICの最高執政機関。本当のSICとも言え、枢機院の上のある行政機関。
その存在を知る人はほとんどおらず、政府中枢でもほんの一握りの人しか知りえない。
“執政官”と呼ばれる政務官によって構成され、その上位組織として“グリゴリ”が存在する。
数百年前から存在しており、“アーネンエルベ”の封印を解くために“セフィラ”を探し求めている。
◆Grigori≪グリゴリ≫
MATHEYを構成する機関の一つ。最高議会であり、最高意思決定機関。
元老シェムハザ以外は仮想空間に常駐する精神体たちであり、そこは地球からでしかアクセスできない。
彼らは約600年以上も生き永らえており、それはセフィラの力によってのものと考えられている。
チルドレンたちの先祖。
◆執政官
MATHEYに所属する政務官。人数は非常に少ない。
その戦闘力はチルドレンや軍人を凌駕しており、ほとんどがセフィラを有していると言われるが……。
執政官一人ひとりに異称があり、それぞれの役割を担っている。
執政官を統括するのは、主席政務官たるウルヴァルディ=ユーダリル。
◆アーネンエルベ
約2000年前、第三次世界大戦が終結したころに“アベルの都”で発見された異常物体。西暦時代には“HETERO”とも呼称された。
人類の想像を超えるエネルギーを内包しているものの、何者かによってそれは使用できないようにプログラムされていた。
後にエネルギー循環システム“ASA”のメインシステムに組み込まれた。
◆チルドレン育成計画
セフィラを生み出すために計画的交配を行い、遺伝子操作をするという極秘プロジェクトの一つ。
神のセフィラと謳われる“ティファレト”を持つ器を生み出すためだけの計画であり、様々な外的要因を入れることで成長を促している。反政府組織“PSHRCI”は、チルドレンたちと戦い、その生存本能を掻き立て、能力を開花させる目的のためのもの。
◆アベルの都
約2000年前、第三次世界大戦を引き起こした巨大都市。
太平洋上に浮上し、世界を破壊しつくした。この都市の持つ破壊兵器群は、当時の世界文明を遥かに凌駕し、ものの数分で人類の半分以上を殺戮した。
後に、日本国の考古学者・東博士によってこの名を付けられた。
●登場人物紹介●
主に第二部~第三部で登場した人です。
◆ジョージ=ギルバート
財団法人カムロドゥノンのセフィロート支部局長。ゼノたち一行の事情を聞き、彼らのサポートをする。
温和で優しく、ローランからは“みんなのパパ”と言われる。
◆ローラン=アルタイル
カムロドゥノン・セフィロート支部に勤める青年。ジョージ支部局長の懐刀とも。年齢は22歳。
カムロドゥノンきっての戦闘力を持ち、セフィラ“ネツァク”を有する。
MATHEYの執政官と渡り合えるほどの実力を持ち、ゼノたちの仲間として行動を共にする。
性格は非常に軽薄で馴れ馴れしいが、それは自身の観察眼、冷静さを覆い隠すためのもの。
とにかく巨乳好き。
◆セシル=ファウスト
カムロドゥノン・セフィロート支部局長ジョージの秘書。年齢は18。
眼鏡をかけている少女で、基本的には情報収集・雑務だけでなく、宙域航行船シャーレメインのパイロットでもある。
◆シゼル=ファウスト
PSHRCIに所属する幹部の一人で、セフィラ“ビナー”を有する“錬金術師”。
見た目に反し、性格は非常に凶暴で言葉遣いも粗暴。
また、その細く小柄な体からは想像もつかないほどの怪力であり、ゼノを圧倒するほど。
セシルの実姉で、年齢は24歳。かつてはカムロドゥノンに所属していた。
◆アーサー=アルタイル
ローランの父であり、元チルドレン。カムロドゥノンの支部長であるジョージとは旧知の仲。
グリゴリから命を狙われているため、自身の肉体は地球のどこかに隠しており、専ら仮想空間内に滞在している。
グリゴリの野望を阻止することを目的としている。
◆シェムハザ
グリゴリの一員であり、実質的な指導者。
600年以上を生き続けながら、その肉体は二十代女性そのもので、非常に容姿端麗。
ダアトを生み出す器であり、“E.S.I.N”の母とも言える存在。
所有するセフィラは“ダアト”だが……。
その力は絶大で、ゼノたちは触れることさえできなかった。
◆チャールズ=カスティオン
環境保護団体及び反政府組織“FROMS.S”の代表。メアリーの実兄。
サラをさらった張本人であるが、なんのためなのかは不明。地球へ行くためと思われている。
ゼノたちの前に現れるが……?
◆東博士
西暦時代の考古学者。本名は「東空」。その業界では異端児、変人と言われた人物。
世界を破壊した謎の都市を“アベルの都”と名付けた人とされる。後に学会で地球エネルギー“エレメント”を発表したことでも有名。
アベルの都から発見された“アーネンエルベ”研究機関“カナン”を設立するも、その後に姿を消す。