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BLUE・STORYⅡ  作者: 森田しょう
◆第2部:覚醒への御印~Wander der Geist und Seele zu führen~
36/96

◆設定資料集part1

用語集的なあれです。


あの用語、どういう意味だっけ? という時に利用してください。

自分もこういうのを持っていないと、忘れてしまうのです。

――組織――


◆宇宙国際連邦「SIC」

西暦2999年に設立された、国際組織。「Space International Commonwealth」を略して、通称「SIC(シック)」。当時の「国連」が基となっているが、宇宙暦《SD》158年に地球を含む太陽系の自治権を得たため、一つの国家として機能している。人類の宇宙開発の中心であり、人類世界において強大な権限と発言権を持つ。SICが有する軍事力は世界トップであり、各地で起きる紛争などに干渉・仲介を行うことは多々ある。


◆枢機院

SICの国会に相当する行政機関。1000名を超える評議員によって構成されており、議長となるのは投票で選ばれる「枢機卿」。現在の枢機卿は「エルバート=ボルドウィン」


◆軍部・参謀部

 SIC軍を統括する機関。最高指揮権は枢機卿ではなく、軍司長官にある。主に太陽系で起こる反乱やテロを鎮圧するために組織されているが、太陽系外の宙域紛争にも参戦することもある。世界最高レベルの武器を保持しており、S兵器を積極的に開発している。参謀部は軍部の構成機関に当たり、主に計画創案・工作員の派遣などを行う。

現在の軍部長官はオリバー=ハワード。


LEBEN(レーヴェン)

主にASA制御システム「LEINE」の管理を行っているとされる機関。枢機卿直轄の機関であるが、特例としてその干渉を受けることのない独立機関でもある。


◆特別教典局

チルドレンを育成する「天枢学院」を管理している機関。軍部の管轄ではあるが、枢機院と密接な関係があるといわれており、権限は各部署よりも大きいと噂される。

現在の局長はファルツ=ヴァレンシュタイン。


◆カムロドゥノン

世界有数の財団法人であり、SICの管轄コロニーに支部を設けている唯一の組織。各地で慈善事業を行っており、サラやディアドラと言った孤児を保護する施設も運営している。

その昔、設立者であるA・E・ヴェガとSICとの協定により、SIC内における大きな権限を執行することが承認されており、「自衛」と称して、武力を執行することもできる組織。


◆欧州連合

太陽系外にある別の星系を居住区とする連合国家。西暦時代のEUが基となっており、宇宙に進出した際、木星周辺に100のコロニーを建造し、そこを本拠地として再度設立された。SD158にSICとの交渉で、太陽系での自治権を譲り、兼ねてから移民を行っていた星系へと移住した。その時点で300以上のコロニー国家群で構成されていた。SICを除くと、世界で最も巨大な軍事力と規模を誇る。隣国でもあるILASとは、度々惑星の所有権を巡って争い事が起きている。近年では「カルタゴ紛争」において、SICの助勢を得てILASを退けた。


◆東アジア共栄圏連合

太陽系外にある別の星系を居住区とする諸国の総称。元々は西暦時代の東アジア・東南アジア諸国による複合国家で、SD677に民族的に同化されてきたことを背景に、単一の国家を目指すために締結された「東アジア共栄圏協定」により、109の国家で設立された。様々な文化や宗教・思想が複雑な形で内包されているためか、未だ一つの国家として稼働はできていない部分がある。人口や軍事力的には世界最大ではあるが、上記のことが原因でうまく統制ができていないともいえる。


◆イスラム・アラブ諸国連盟「ILAS(イラス)

欧州連合の隣国で、116のコロニーによって構成されている。第3次世界大戦の折、アラブ諸国がほぼ壊滅したため、厳密にはそれらの国家が基になっているとは言えない。欧州系移民と共に宇宙に進出したアラブ系移民が、欧州連合からの独立・自治権獲得を訴え、SD220にSICがそれを了承して設立された組織である。その後、いくつかの惑星などで所有権を巡り、欧州連合との溝が深まり、現在に至るまで幾度も紛争を起こしている。


PSHRCI(プシャーシ)

通称「ゴッドハンド(GH)」と呼ばれる、反政府組織。「Pollution in space by human race and control of infringement(宇宙空間内における、人類による汚染と蹂躙を抑止する)」というのが表面上の目的であるが、実際にはSICやそれに関係するものを容赦なく襲っている。周辺国家からも犯罪組織として指定されており、S兵器などを保持するなど他の反政府組織とは別格の強さと規模を誇る。SD500~600あたりに結成されたと言われ、SD950年にはSICとの大規模な衝突が起こり、双方とも多数の犠牲者を出した。それ以降、SICもなかなか大規模な掃討作戦を行うことができず、GHの規模は大きくなるばかりだった。「ゴッドハンド」という名称は、設立当初に自らを「神の手を差し伸べし者」と称していたため。


FROMS.S(フロームス)

反政府組織の一つ。元々環境保護団体だったのが、SD981に団長が逮捕されて以降、武装化してテロ行為を繰り返すようになった。構成員は約1000名。SD995、SIC関係者が人質にされたがSICは要求を拒否。結果、人質は殺害された。これにより、SICは掃討作戦を決行。代表を含むほとんどの構成員をその場で逮捕(実際は殺害)したため、これ以上の駆逐は不要と判断。以降、FROM.Sは姿を潜める。


DRSTS(ダーツ)

SD905年に、科学者ヴォルフラム=ヴィルスがSICからの資金援助によって設立した機関。「宇宙での科学技術による発展と革命(Development and Reformation by Science and Technology in Space)」というのが設立当初に掲げられた目標で、世界各地の天才科学者たちが結集して構成されており、世界最高クラスの研究機関と言われる。長官ヴィルスが存命の頃は、CNによるワープの実用化・仮想空間の創造、ASAによるネットワーク強化、LEINEによるシステムの増強など、世界を変えるほどの発明が成された。




――物体・名称・事柄――


◆循環エネルギー機関「Ain Soph Aur」

「アインソフアウル」――通称「ASA」と呼ばれる、CNの中枢を担うシステムの総称。特別研究機関「レーヴェン」の管轄となっており、枢機卿でさえ干渉することはできない。数百年前に開発されたといわれているが、詳しいことは公表されていない。


◆制御機関LEINE(レイネ)

ASAを制御するための補助機関、及びそれらの総称。人類の技術の結晶ともいえるもので、実用化されたのはつい最近から。エネルギーの暴走を引き起こす可能性が高かったASAの制御・統制を行い、システム全体の管理もこれが行っている。SICとDRSTS(ダーツ)の共同研究で開発された。


◆維持派

SIC内での一つの派閥であり、最大派閥。中心人物であるオルフィディア事務次官を次期枢機卿として推しており、「現状のASAを維持したまま、CNを拡大すべき」という考えの下、行動している。


◆拡大派

維持派と拮抗している、巨大派閥。特別教典局局長(天枢学院学長)を中心として、「ASAのアクセス権限を拡大してからCNを拡大すべき」という考えを持っている。


◆チルドレン

SIC本部があるコロニー「セフィロート」にある天枢学院に通う少年・少女たちの呼称。なぜそう呼ばれるのかは不明だが、彼らが特別な能力を持っていることが遠因しているのかもしれない。

CG値|(CGP)と呼ばれる数値によってG~SSSとランク分けされており、それによって将来の階級などが決まってしまうと断言してよい。その数値が高ければ高いほど、可能なエレメントの領域も広くなることを意味している。


◆エレメント

特殊能力のこと。外界に何らかの現象として具現化することを言い、主にチルドレンのみ使役することが可能。なぜ彼らだけが扱えるのかは謎であるが、チルドレンがSICの強力な戦闘員となっているのはこれが要因とされる。一般的にはDクラス以上が基本のエレメントを実戦で使用することが可能で、SSSクラスなどのチルドレンに至っては、建物を破壊することができるものを使役できる。


◆カナンの民

SICにてそう呼ばれている、謎の移民集団。別名「東方移民」。宇宙歴時代において、太陽系の中心に移民した集団の総称と呼ばれているが、特殊な力(当時は解明できなかったものの、エレメントに近い力)を持っていたといわれる。その力故に、恐れたSICは彼らを迫害し、僻地へと追いやったとされ、SD400年代後半に姿を消したと伝えられている。これに関して、SICは隠ぺいしているため、事実を知っている者は限られている。ゴンドウ中将はその末裔だと言われている。


新星語(アルス・ノヴァ)

現代に使われているエレメント体系のことであり、一般的には知られていない名称。ゼノたちチルドレンが使うエレメントがこれにあたり、シンプル且つ詠唱も必要としない簡易なエレメント。

SICが開発し、体系化させた技術と言われているが、どのような開発経路であったのか、技術の根本的な基はなんなのか、はっきりとされていない。


原星古語(アルス・アンティクア)

古来より伝わるエレメント体系のこと。一般的にチルドレン以外が使うエレメントであり、今までカナンの民などの素養のある人間たちが使用していたもの。PSHRCIやローランたちが使うものがこれに当たる。詠唱が複雑で扱いも難しいが、その分バリエーションが豊富であり、威力も戦艦一つを破壊することができるものまであるなど、アルス・ノヴァとは比較にならないと言われる。


◆SPACE兵器

通称「S兵器」。現代技術を利用した兵器の総称で、一部にエレメントを利用しており、チルドレンが使う光子型刀身の武器や、星煉銃もこれに含まれる。現在はSIC軍や欧州連合軍、東アジア共同体の一部の諸国だけが使っている。これとは逆に、西暦時代の兵器と同じような武器を扱うものを「西暦兵器」という。


◆ELEMENT兵器

通称「E兵器」。新技術を利用した兵器の総称で、新エネルギーである「エレメント」を武器として使っている。中には「ASA」へアクセスし、エネルギーを半永久的に充填することが可能なものもある。開発されているものの、まだ軍に配備されるほどの許可は下りていない。


◆CRAFT・NETWORK「クラフト・ネットワーク」

通称「CN」。SD400年頃、クラフト博士によって、ASAを利用して宇宙空間を結ぶ遠大なネットワーク構築が可能とされる論文が発表され、世界を驚嘆させた。なかなか実用化はできなかったものの、SD944にヴィルス博士により実用化され、生みの親であるクラフト博士の名を取り、「CRAFT・NETWORK」と名付けられた。ただ、未だ多くの宙域に広げることは難しく、実験段階として太陽系だけで利用されている。ワープ航法やワープ移動、仮想空間の創造やあらゆるシステムの円滑な利用が可能になるなど、人類の新しい時代を創る役割を担っていると言われる。


◆仮想空間「VISION(ヴィジョン)

CNによって形成された仮想世界。ASAをサーバーとして利用し、LEINEによって空間の創造(データの具現化)を行い、CNを介してアクセスできるようになっている。CNが利用できる環境であれば、ヴィジョンへ入ることは可能。但し、CNと同じく実験段階であるため、SIC関係者だけしか利用できない。


◆トラーム

仮想空間「VISION」へダイブするための装置。SIC管理下のコロニーに置いてあり、許可されたIDを持つ人だけが利用可能。


◆エデン戦役

SD950に勃発した、GH(PSHRCI)とSICを中心とした諸国連合軍による戦争。SICによる「GHの完全なる駆逐」を名目とし、欧州連合や東アジア共同体の国々が連合軍となって参加し、圧倒的な戦力で望んだ戦いだった。そして、戦場となったのはGHの当時の本拠地とされた惑星型コロニー「エデン」。SD950、10月17日にSIC連合軍による一斉突撃で戦争は勃発。しかし、GHは少数ながらも奮戦し、双方ともに多数の死者を出した。逆にSIC側の方が被害が大きく、結局GHを滅ぼすどころか屈服させることもできず、連合軍は一時的な休戦条約を結び、撤退した。

この戦いにおいて、稀代の天才学者・ヴォルフラム=ヴィルス博士が死亡した。


◆ベツレヘム消滅事件

SD984、ベツレヘムという研究コロニーで起きた事件。ASAによるブラックホールを利用したワープ実験を行った際、ASAのエネルギー暴走が生じた。強力な磁場が発生し、ブラックホールが発生。結果、ベツレヘムは呑み込まれ、消滅してしまうことに。犠牲者は研究員・民間人合わせて10万人を超えたと言われた。このため、CN拡大計画に反対する保守派が増え、SICに対する批判も高まった。


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