訪問
羽根見沢の神宮寺家を訪れた。
そこで、本家当主である神宮寺 紗良に話を聞こうと考えた。
ピンポーン
「失礼します。吉宮の神宮寺紗季です。紗良さん居ますか?」とインターホン越しに話しかけた。
「はーい、居ますよー、どうぞ、入ってください。」と紗良さんが答えた。
「で、今日はなんの用でここまで来たの?」と紗良さんが聞く
「はい。私たち神宮寺家に関する事実に関することです。」と答える。
「事実?例えば?」と紗良さんが確認する
「そうですね、例えば、吉宮御三家から排除されたこととかですかね」と返答した
「…そのことについては色々あるけれど、吉宮の分家より本家の人間が悪いというかね。まぁ、当時のサラ…私の母親である初代神宮寺サラが吉宮の今で言う広尾神社の所で鎌崎家の人間から依頼されて吉宮繁栄をお祈りしたんだ。それで吉宮は発展したんだが、どうやらそこで色々政治的な何かが働いて、お邪魔になった神宮寺家を排除した。というのが真実らしい。」と紗良さんが語る
「政治的な何か…。例えば、寺田家を御三家に加えて欲しいという圧力があったんですかね。」と質問する
「そうだね、今の寺田家当主サマは副知事やってるけど、評判が悪いだろ?当時の当主サマは県議やってたんだ。まぁ、それなりに吉宮繁栄に大きく貢献したと言うのはあるんだが、まぁ、当時の市長や日本中が今より豊かだったからというのもあるのかも知れないがね。」と紗良さんが返す。
「確かに、寺田家の人間が御三家に加わりたい。その為に1番影響力がない神宮寺家を排除するのは仕方の無いことなのかも知れないなぁ…。でも、濡れ衣着せられたのは許せないな」と恨み節を言う。
「まぁ、寺田家以外の人間は以前と変わらず接してくれているので吉宮に居ても嫌ではないでしょう?」と紗良さんが聞く。
「そうですね」と返しておく。
-続く-