回顧録
私は、御伽原礼奈。
これは私の調査ノートである「07文書」の内容と調査過程。それに今までの人生を振り返っての回顧録としての機能を有するある意味「多機能型回顧録」とでも言えるようなものだ。
最初に私の人生を振り返ろう。
私は羽根見沢生まれだが、小中と吉木館に通っていた。
そこで、様々な人と出会い、私は救われた。
詳しいことは後ほど話すが。
そして、大学卒業後就職し社会人となった。
忙しい日々に感情が消えかけたこともあった。
それを支えてくれたのが今の夫である御伽原鉄平だ。
彼の明るい性格に釣られて私も以前のような明るさを取り戻した。
その事に感謝したら、なんと告白されたのだ。
それも、「礼奈さんは笑顔が似合うので好きです。」と。
笑顔を見せられるようになったのは鉄平さんのお陰ですよと返した。
…鉄平さんからは、「アレ?俺振られた?」と返されたのだが。
そして、数年後。
彼の方からプロポーズをされた。
「俺が、絶対に礼奈の笑顔を守って見せる!」と力強く言われて少し笑ってしまったが、嬉しかった。
そして、私は「右代宮」を捨て、「御伽原」になれた。
これで、私は本当の意味で幸せになれると確信していた。
今でも、それは変わらない。
なぜなら、今が今までの人生の中で1番の幸せを感じているからだ。
-続く-