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第三章 メルキド侵攻 第三十九話

星王暦2183年5月21日午後、補給と戦力再編を終えたワイバニア軍はメルキド公都ロークラインに向けて、再び進軍を開始した。


星王暦2183年5月25日、ヴィヴァ・レオ率いるメルキド軍第一軍団は公都防衛最終拠点であるアーデン要塞に入城した。


アーデン要塞のあるアーデン盆地は二つの峻険な山脈の境に位置し、古くから公都ロークラインとメルキドの北部地方を結ぶ、交通の要衝として知られていた。ワイバニア軍もまた、この盆地の重要性は認識しており、最短でロークラインまで侵攻するにはアーデン要塞を攻略することが絶対不可欠だった。


「これは・・・・・・」


アーデン要塞に到着したヴィヴァ・レオは驚いた。思わぬ先客がすでに要塞にいたからである。ベリクリーズ要塞とタッソー要塞の敗残兵、約5,000名が要塞の守備についていた。


「ヴィヴァ・レオ閣下!」


ヴィヴァ・レオの姿を見つけた元タッソー要塞司令官レグロンがやってきた。


「レグロン!生きていたか」


「はい。敵の軍団長に命を救われました。タッソー要塞守備兵2,000名、閣下のお役に立ちたく思います。ボルガ率いるベリクリーズ要塞守備兵3,000名も同じ思いです」


「そうか、ありがとう」


ヴィヴァ・レオはレグロンに礼を言うと、固い握手を交わした。レグロンを見送ったヴィヴァ・レオは頭を抱えた。


「まいったな・・・・・・」


約5,000の兵力が増えたことで、要塞守備兵を含め、ヴィヴァ・レオが指揮するメルキド軍の総兵力は約2万にふくれあがった。兵力の面から言えば、予想外の戦力の増強であったが、補給、長期戦の観点から見れば、5,000の兵は足かせになっていた。

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