表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
安らかな眠りのために  作者: かもにら
6/13

6話:まだ見ぬ世界へ

何十何百何全何万と年を越し、私はこんなことを言った。


「ねぇアル、そろそろ外いこっか。」


アルとはアザゼルの愛称である。濁点は使いにくいよね。


「外?急にどうしたの?ミューちゃんもう寝なくていいの?」


ミューとは偽名である。中世の世界のどこに優美などという名前があるだろうか。ということでゆみをみゆにしてみゆからミュー。誰も優美には行き着くまい。


「実はね…ステータスがunknown表記になってスキルが『全能』ってやつに統合されたの!」

「あら!おめでとう!でもいいの?ミューちゃんはここが好きでしょう?」


アルの口調が変わってるのは私の好みである。500年前ぐらいから強制したら慣れたようだ。


「秘境はいつでも入れるからね。神様から貰ったテンプレみたいに冒険者になってみたい!まぁ襲われる馬車イベントは運命弄って回避するけど。」


実は1週間置きにここには神がやってくる。最初はお客様みたいな存在だったが今ではお隣さんレベルだ。

ちなみに私達の能力はこんなかんじだ。



名前:ミュー 性別:女性

種族:ヴァルキュリア(上位神格)

ステータス

生命力:unknown

筋力:unknown

防御:unknown

知力:unknown

精神力:unknown

魔力量:unknown

スキル

『全能』

ユニークスキル

『不老不死』

『寝る子は育つ』

『秘境』

称号

『眠り姫』

『怠惰の極み』

『神のみぞ知るヒキニート』


名前:アザゼル 性別:女性

種族:ヴァルキュリア(上位神格)

ステータス

生命力:unknown

筋力:unknown

防御:unknown

知力:unknown

精神力:unknown

魔力量:unknown

スキル

熾天使LvMax

戦神LvMax

従属神の嗜みLvMax

ユニークスキル

眠り姫の加護

ステータス同期

称号

超越神の右腕

眠り姫の守人

眠り姫の世話係

抱擁力の魔物



といった形になっている。称号に喧嘩を売られてる気がするが気のせいだろう。それはさておき、このステータスならゼノですら殴ろうとしたら「痛いからやめて」というぐらいなので大丈夫だと思う。


「そっかそっか!ミューちゃんが自分で出るって言い出してくれてお姉さんは嬉しいな。」


そう言って頭を撫でてくる。200年前から妹扱いされてる気がしなくもない。複雑である。


「いつまでも子供扱い出来ると思わないことね。外に出たら私は口数少なくして大人っぽいキャラで行くから。」


アルは密かに「その容姿で口数の少ない子ならただの恥ずかしがり屋の女の子よ…」と思っていたが声に出さないでおいた。


「今その容姿で大人っぽいは無理とかいう念が聞こえた気がするけど私はこれでもお年寄りだからね。威厳を見せつけてやる。」


不老不死と寝る子は育つの組み合わせにあった思わぬ罠に悩まされる少女の冒険者が今始まる!


『ステータス同期』

種族特有スキル。スキルというか特性に近いもの。神により創られし一部の天の者が持つ。主と同じステータスとスキルを同じ分扱える。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ