4話:終わって始まる
神について行き、テーブルに座った。
なんでこんな所に机があるのか…
「それは僕の力でとしか…」
また心を読んだのか自称神。
「心を読み過ぎです」
「デリカシーなかったねごめん。じゃあ転生するならの説明するね。まず君が求める条件を呑めるだけ呑む。」
なんだと?
「転生で!」
「早くない?なにか望みでもあるの?」
私の悲願をここで叶えさせてもらおうか!
「安心して寝れる環境が欲しい!(ズイッ)」
「そ、そんな食い気味に言わなくてもいいよ!そのくらいなら呑めるから!あと顔が近い!」
「あぁごめん。あと科学が普及してない世界で自分と仲間しか入れない場所が欲しい」
「じゃあ中世文明ぐらいの世界で護衛と身の回りの世話役して神が認めるレベルのメイドさんを1人付けようか。もう1つの願いについては…スキルでいいか。」
慣れた手つきでメモをとっていく神。
「スキル?」
そんなものがあるのか。
「うん。戦闘スキルや生産スキルや技能スキルにユニークスキルまであるよ。スキルはこの中から3つ選んで。ちなみにさっきの入れない場所云々のは『秘境』ってスキルだね。」
そういいながら神は1つの本を取り出した。
「この中から選べばいいの?」
「うん」
戦闘スキルとかいう物騒なものがあるのだ。それなりに強くならないと。…とこのスキル相性良過ぎない?!一応聞いてみよ。
「どれでも?」
「うん?どれでもだけどどうかした?」
そう。なぜこんなことを聞いたのか。
「じゃあ『寝る子は育つ』と『不老不死』と『秘境』で」
「なんてまで寝る子は育つなんて…あっなるほどこのスキルよく見つけたね。不老不死だし実質最強になれるね」
『秘境』は自分に害があるものは入れないし排出される。つまり永遠に寝ていればいいのだ。
「え?いいのこのスキル選んで」
「うんいいよ。他は特にいいかい?」
「えぇ。この条件でよろしく」
「不老不死の都合上ある程度は成長した状態だけどそこは了承してね。それじゃ、よい来世を!」
そこで優美の視界は暗転した。
『秘境』
格:神話級スキル
スキル使用者に害があるものは全て排出されるプライベート空間を作れるスキル。空間内はスキル使用者が望んだ通りの環境と物が揃う。
『寝る子は育つ』
格:神話級スキル
神話級スキルの割にはパッとしないが内容は1日中寝るたびに全ステータス100up+スキル1つランダム獲得(ダブった場合スキルレベルup。ユニークスキルを除く。)というとんでもスキル。ただし精神年齢低下のデメリットがつく(睡眠を促すため)
『不老不死』
格:伝説級スキル
不老不死。
格の順番
神話→伝説→血縁(王族専用)→秘伝(開祖以外継承限定)→極→高等→中等→初等→一般