表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
安らかな眠りのために  作者: かもにら
2/13

2話:終わりと始まり2

優美は事業所に来て呆然としていた。

指定されたが高層ビル1つ全てを占めているからだ。この時代は高層ビルなんて国の力なしで扱えないようなものなのに、それを1つ持っていることが異常と言えば異常だった。

本来ここで腐った世界の国家が力押ししてる企業を疑うべきだが


「国お抱えの企業かぁ…本当に夢みたい…」


そう。優美は国家公認という事実でむしろ安心してしまったのだ。


「鹿島優美さんですね?これから研修の説明をしますので私についてきてください」


受付嬢の案内の通りについて行く優美。



そこからの優美の人生は家畜以下そのものだった。

まず機械を知ることが大事という名目で、対人機の相手をさせられて、そこから半殺しの状態で治されの繰り返しを30日不眠不休で続けられたのだ。

31日目、ふと設計士達の話を耳にした。


「あのモルモットまだ騙されてるってな」

「いい加減兵器の的になってることに気づけよなwまぁもうすぐ次世代機来るんだろ?」

「あぁ。あのモルモットは強制再生剤が効きやす いらしいからな。次世代機の的にもなるだろう」


ここで初めて優美は気づいた。そして次の対人機試験運用の時に監視者を問い詰めた。


「私が対人機の的ってどういうことですか!そんなの話に聞いてませんよ!」


そう言うと科学者は嘲り、


「えぇ言ってませんとも。それよりあなたはここを出たいですか?出してあげてもいいですよ。でもまぁ丁度良かった。あなたの次は後学の為にも『幼子』を使いましょうか」


つまりこう言っているのだ。「お前が逃げたら他を当たる」と。


「この下衆が!」

「なんとでも言うがいいさ。無駄な行為だがね。」



結局私は逃げなかった。その後も同じことをずっと続けた。


20年が過ぎ、とうとう私は的ではなく部品として使われた。私を部品とした機体は世界に絶望を与えた。誰もが神に祈った。『神よ我らに救済を』と。その瞬間世界が終わった。1つの声と共に。



『汝らの願い。聞き届けたり』




セリフ少ないなぁ…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ