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安らかな眠りのために  作者: かもにら
12/13

12話:朝市

冒険開始は次々回ぐらいかな?(未定)

ギルマスからの依頼を請けた次の日、小鳥はさえずり、穏やかな朝日が差し込み…はしない朝、秘境にて、


「ミューちゃん。折角1日あるんだしお買い物

行くわよ!」

「…………」

めんどい。寝たふり寝たふり。


「…折角『秘境』産じゃないご飯作ってあげようと思ってたのになー寝てるんなら仕方ないなー」

「…!」

くっ…こいつ…私の扱い方をわかってやがる…!


「…おはよう。」

「ふふ、おはよう。じゃあお買い物行こっか!」



秘境から宿に出ると何やら騒がしい。


「騒がしいけど外で何をしてるの?」

宿屋の受付に聞いてみる。


「今の時間は朝市があるんですよ。野菜や調理済 みの物を売っていてお手頃な価格で買い揃えられるから近所の奥様方に評判なんですよ。」

ふむ、朝市とな。経済的に苦しい訳ではないが試しに行ってみるのも良さそうだ。


「アル、朝市で買い物しよ。」

「そうしましょうか。」


宿屋の外の表通りは出店で賑わっていた。

「そこの嬢ちゃん達!ボアの焼肉買って行かないか?うめぇぞ!」

「いやいや、朝からボア肉なんて重すぎる!君達にはうちのバケットをお勧めするよ!」

「まったくわかってないね!朝はサラダが一番よ!うちに決まってる!」

…客引きが激しい。

一緒についてきて貰っている宿屋の受付さんに聞いてみると、


「お二人とも貴族みたいな服装ですからね。仕方ないですよ。」

そうだったわ。ゴシックドレス着てたね。


「まぁそんなことは置いといて食材買いに行きましょ?カレーとかどう?」

「いいわねカレー。そうしましょうか。」

「カレーってなんですか?っていうかうちの宿に泊まってるのに何処で料理してるんですか?」

あ。迂闊だった。

誤魔化すか。


「カレーっていうとは私達の故郷の一般的な料理なのよ。」

「いろんな香辛料を使って作る少し辛い料理よ。あとでレシピを教えてあげるね?」

「いいんですか?是非ともよろしくお願いします

!それで、何処で料理してるんですか?」

手強い…


「き、キャンプなんかでも使える調理用道具を個人的に作ったのよ!ね?ミューちゃん?」

「そ、そうよ。アルが料理好きだから2人で作ったのよ!」

「そーなんですか…?なんか怪しい…」

誤魔化しきれたことにしておこう。



食材を買い終えた所でアルがこんなことを言い出した。

「じゃあ食材買い終わったし布とか糸も買おうか。」

「ん?どうして?」

「採寸にこじつけてミューちゃんの体を隅々まで……ミューちゃんの服用意してあげようかなってね!」

「…お二人ってそういう関係なんですか?」

受付さんがジト目でこっちを見てるじゃないか。やめてくれ誤解だ。


「あとで採寸が楽しみね!今夜は寝かせないわよ!」

「だから誤解を与える言い方をやめろぉお!!」

メルモア共和国に行くまでにこいつを何とかしないと決心したミューであった。

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