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1話:終わりと始まり1
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西暦2XXX年、世界の仕事の殆どを機械に取られ、失業率が9割を超えた世界で主人公の鹿島優美もその失業者の1人だった。
「機械関連の仕事ください」
そう。そう言っておけば適当な職を探してくれる時代なのだ。
ただ、あくまで「探してくれる」であってそれがまともとは限らない。家畜扱いから下層の人間扱いまで多種多様なのである。たいてい見つかる仕事がギリギリ人間扱いレベルなので、この時代の職業の最高峰てある機械に携わる職を求めておけば、「申し訳ありません。『機械関連』に該当する求人はありません」とカタコト声で…
「『機械関連』検索結果…求人1件確認。」
カタコト声で…え?
「こちらを事業所まで持っていきやがってください。」
なんか口悪くない?と思ってたらレシートみたいなのが出てきた。事業内容は…作業機のメンテナンス…
「嘘!すごいすごい!やったぁ!」
優美はとにかく喜んだ。だがここで気づくべきだったのだ。
このご時世こんなタイミングで1件だけある職業が怪しいことに。