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ドラゴンディセンダント  作者: ドクターわたる
竜の迷宮
92/265

3-2-4.修学旅行は2日目に突入④

―――け?


け?


血痕?


文脈からすれば結婚か?


タイガーセンセの真意が分からん・・・。

好きでもない男と結婚?


というか、男として認識されていたのか。


当のタイガーセンセは僕の両肩を掴んだまま時が止まっているが・・・すごい圧力を感じる。


口を開いたのは僕の方からだった。

「結婚って言いましたか?男女のする奴ですよ・・ね?」

「奴って・・・あのね・・・だからね・・・もうちょっと待とうと思ってたんだけど君を待っているとどれだけ年月がかかるか分からないと思うのよ・・・わかるわね?何十年もたっちゃいそうでしょ」


(分からないな・・・政略結婚じゃないし・・・罰ゲーム・・・でもないのか・・・年月という単語に秘密があるのだろうか・・・?)


「・・なるほど、年月ですね」

「?・・・分かってくれたの?アキラ?」


週に一回は部屋にお邪魔してるしタイガーセンセに彼氏がいないことは分かっている。

つまり決まった結婚相手が居なくて27歳独身のタイガーセンセは不安なわけだ。


(つまり・・・なるほど・・・)


もし結婚相手がずっと・・・ずーっとお互いなければ結婚しよう・・・そういうことか。

年月・・結婚適齢期を過ぎても相手が居なければ結婚しましょうよ・・・適齢期って知らないけど。


そういうことか。


僕を滑り止めにしようということか・・・。


(滑り止めか・・・いや、でもこれは悪くない申し出だな・・・今年中に死ぬから全くあり得ない未来ではあるけど・・・すごいな。嫌われ者の僕に結婚の話しが舞い込んでくるとは・・・)


なんだ、悩む必要も無い。


「よし、受けましょう先生」

「は?・・・は?は?は?・・・はぁ!はあああ?はぁああああああああああああああああ?せ、先生と結婚してくれるの?」


「いいですよ。まあ先の話しですし」普通に考えて20年は後のことだろう。

「え?ほんと?ほんとう?・・・本当なの?え?この先、恋愛とかいいの?・・・ぇええぇえええええええぇえぇええええええ?えええええっっ!」

驚いているのか嬉しいのかよく分からないが、まあ怒ってはいないだろう。


「恋愛?・・・恋愛なんて僕の人生にはありませんよ」

「えええええええ・・・ええええ?いいの?決めちゃって・・・そ・即決ね・・・お。男らしい・・・というか」


自分から申し出ておいて何を言っているのか・・・。

まあお互い結婚相手が見つからなければいずれは・・・ということなのだろうが・・・僕に彼女ができる可能性は皆無だ・・・だがその頃生きている可能性は限りなく低い。

タイガーセンセに結婚相手が見つからなければ自動的に20年くらいしたら・・・結婚・・・ということになるのか。


まあ気の長い話しだ。


「い?・・・いつ?・・・いつにするつもりなの?」

「先生次第でしょ・・・」知らんわ、そんなの・・・20年後か30年後か・・・。


「えええ・・・わたし・・・わたし次第・・・なの?それはよく話し合った方がよくない?し、進学のこともあるでしょうし・・・親御さんはいないものね・・・」

「あ、そうか・・・」


一応、結婚相手としてノミネートされるのであれば、あれだな・。


(つまり更科麗良・・・アフロ隊長・・・大津留ジェニファーについで4人目の・・・今日は変わった日だな)


「そうですね。先生とはこれで友人と言ってもいい感じですかね?」

「ゆ?・・・・友人?・・・ゆうじん?・・・ユージン?・・・お友達?・・・・どういうこと?・・・ど、どうしてそこまで後退しないといけないの?・・・どぉーゆ~いみぃ・・・?」


む?タイガーセンセから今度は殺気を感じる?

いや殺気は消えた・・・目を閉じて何か考えているようだ。


「落ち着きましょう。ここまでくれば焦ることないわ。あきらの友人の定義を聞かせてくれる?」

「ああ、えっと・・・いつでもその人のために死ねるのが友人の定義です」

連れ込まれたのはこんな話のためなのだろうか。


「お!・・重っ!・・・重いのね・・・友人の定義・・・先生のためにいつでもってこと・・・?ああ、それなら嬉しいかも・・・」

ん?なんか・・・。

妙な気配が・・・?

誰かが呼んでいる?


「―――それだと恋人はどういう立ち位置に―――」


なにかタイガーセンセが話しているが僕の関心ごとは妙な気配に移っている。

集中してその気配を探る・・・。


声?


“―――け、もけ・・・至急―――”


これは念話か?

弱いがテレパシーのようだ・・・。


「―――大学出るころだと、先生は31よね―――」


もっと集中しないと・・・。


“―――もけ、至急合流――くれ、繰り返す―――”


この念話はアフロ隊長か?呼ばれているようだ、発信位置は特定できない。

そして目の前では何やら考え込んでブツブツ独り言をセンセは呟き続けている。


「先生?」と呼び掛けてもイマイチ反応が悪い。

「先生っ?」


「ああ?あきら・・・ええ。なに?」

「どうもアフロが呼んでるみたいです。急な用事みたいで」


「部長クンが?先生には聞こえないけど・・・そういえば昨日はみんなとどこに行っていたの?」

「昨日はテロ組織を潰してただけですよ、それより念話で呼びつけるなんて珍しいです。位置はまだ分かりませんけど・・・」

「そう、あの切れ者君が呼んでいるんだったら行ってあげたら?あきら。もうちょっと話したかったけど、まあ慌てなくていいならいいわ・・・今日の話し反故にならないわよね?」

「反故?約束は守りますよ。生きている限りはですね」


「まあとかく女は約束を欲しがる生き物なんですけどね。さあ行ってあげて」

なんだろう。本当に珍しいなアフロにしては。

ん?でもなんかひっかかるな今の言葉・・・女は約束を欲しがる?・・・今日は色々と女性と約束したような。


「じゃあ行ってきます」取り敢えず外にでてもう少し集中しないと。

「戻ってきたら疲れて無かったら先生のこの部屋に一人で来てくれる?・・・ああ・・先生っていうのは変ね。2人の時は・・・大雅たいがって下の名前で呼んでくれる?」

「タイガー?いいですけど」


そうか友人になると呼び方が変わるのか・・・アフロって呼ぶようになったのもいつだったか・・・。



旅館の廊下を小走りで走って靴を履いて外へ出る。

もう辺りは暗くなっている。


往来の人影は全然減っていないようだ。


念話の気配を探る。


(ああ・・そうか・・魔力が最低限は回復したのか・・・それで念話もキャッチできてるんだ)


それなら話は早い・・・魔晶石を起動させつつ・・・霊眼も一日ぶりに発動だ。

魔力を持っている人間なら僕の左眼が紫に輝くのが見えるだろう。


ヴィジョンアイを発動した瞬間、情報量が跳ね上がる。


普段こんなに霊眼に頼っていたんだな。

探知範囲を広げていく。


それにしても約束か。

なんだっけ。


泉真夜とは一回向こうで会う約束。

城嶋由良とは情報交換する約束。

不知火玲麻とは同じ大学に進学していっしょに住む約束。

西園寺桔梗とは半年後に決闘する約束。

大津留ジェニファーとはクリスマスイブに一緒にすごす約束。

華曾我部茜とは食事する約束。

鳥井大雅先生とは結婚する約束。


だったっけ。

なるほど女は約束を好む・・・あり得るのかな。


あ!

いたぞアフロ・・・。

だけじゃなくって“Z班”全員いるじゃないか。


距離は数キロ先だ。

地上100メートル。

京都タワーの展望室の上か。


何をしてるんだ?

魔力を集中する・・・思ったより回復してきているな・・・車の中で回復印を結んでいたのが今頃になってというところか・・・。


“空間覚醒移送”


連中の所まで一気にテレポートしよう・・・。




―――京都タワー上空に現れると同時に状況確認。

ヴィジョンアイ・クラッカーモード発動。

僕は4倍速で思考し魔力処理できるようになる。


あらゆる事態を想定。


周囲のwebカメラをすべてジャミング・・・ってすでにジャミング済か。


感覚ではゆっくり下降しているがアフロと星崎真名子は気付いたようだ。

ジャミングしてるのは真名子の能力か?


アフロ、オールバッカ―、青木君に村上君。

少し離れて真名子と、あれ?黒川有栖もいる。


地上100メートルだと下よりは風が結構強い。


ん?もう1人いる・・・ダイブツくんか・・・このでかい顔に天然パンチは。


全員無事か・・・魔装もしてないし。


戦闘中の可能性も考えたが大丈夫そうだ。


「やあみんな。遅れてごめんよ」

「ふ。もけ。ヒーローは遅れてやって来る・・・か?」

「もけくん。今日もとってもキュートだね」


「おお、もけちゃん来てくれたのかよ。助かったぜ」

「先輩もちろん無事だったんですね」


「グモ~!」


「もけさん」

「もけさん」


着地と同時に結界を3重にする・・・風は止んだ。

最初に近づいてきたのは黒髪に長身・・・黒川有栖だ・・・昨日はイリホビル地下で大暴れしてくれたのだ。


「もちろん無事だよ」

「敵の親玉は?ドールとかいう?」

「まあ・・・倒したと思ってもらっていいよ・・・まあ無害な状態であるというか・・・」

「キエ~、そんなことは心配しておらん」

ずいっと距離を縮めたのは緑のアフロに黄色いツナギの“Z班”の司令塔・・・アフロ隊長だ。


珍しいなアフロは渋い顔だ。

「実は頼みがあってのう・・・」

「なんだいアフロ?」


みんな魔力を少なからず消費している・・・何があったんだ?


「貴様の目なら見えるであろう」そう言ってアフロは指をさす。

「あの赤いワンピースの・・・」

「ああ、見えるよ」

駅方向に向かっている女性がいる・・・後ろを振り返ったり・・・やや動きが不自然だ。

身体に魔力を帯びている。


「人間じゃないね・・・魔族でもない・・・ゲヘナが使っていた人造魔に似ている・・・それにしては・・・」

「おお、さすがだのう。もけ・・・もう時間がないのだ。ブーストして九鉄で射殺するしかないと思っておったのだが周囲に被害が出る可能性と・・・一撃で仕留めんと機会を逃すからのう・・・」

「なるほど・・・じゃあ僕はどうすればいい?」


一度深呼吸しながらアフロは話し始めた。


「昨日もあれだったが今日も朝から大変でのう・・・もけ。疲れているところ悪いが魔力に余力があれば・・・あればだが・・・あの女性を・・・この世から消してくれい・・・あの子は・・・あの子はこれから無差別テロをするつもりなのだ・・・」

“Z班”全員に緊張が走るのが分かる・・・オールバッカ―もかなり苦い顔だ。


何らかの選択をしている?


(そうか魔力を失った僕が女性たちに捕まっている間・・・みんなは人造魔と街中でやりあっていたのか?)


「了解だ。アフロ・・・あの人造魔をこの世から消す」そう言って魔力を漲らせる僕をたしなめる様に言葉を継ぎ足してくる。

「もけ・・・今日起きたことをそしてあの人造魔の人生について話している暇はない・・・暇はないが・・・余計な事案を貴様に背をわせることになる・・・」

赤いワンピースの人造魔は早歩きだ・・・駅構内に入ってしまう・・・周囲に一般人も多い。


「アフロ・・・友人の頼みであれば理由の如何を問わない。昨日はつき合ってもらったし・・・詠唱破棄して一瞬で終わらせてくるよ」

「あの子は・・彼女はだな・・・いや。もけ・・・頼む」


時間がなさそうだ。


・・・赤いワンピースの人造魔・・・見た目は20歳前後の女性・・・戦闘力はTMPA35000前後・・・周囲に仲間はいない・・・魔術を使用している形跡はない。

他者との何らかの連絡も現時点では取り合っていない。


周りは普通の人だらけ・・・戦闘をするのは最後の手段にしなければならない。


僕自身の魔力はそれほど回復していないが、人造魔は周囲を探知する能力は持っていないようだし・・・列車に乗られると面倒だ、仲間がいるかもしれないし。


今しかない・・・。


ヴィジョンアイ・クラッカーモード。

フィーネの鎧に魔装する。


竜殺槍を右手に持って魔力を解き放つ・・・と同時に気配は押さえ込む。


一般人にはほぼ見えない不可視化の抗術を使用。


リキャストを無視して連続でテレポートする必要がある、魔量の消費が多くなるが仕方ない。

みんなの見ている中、僕はかき消すように消えた




―――人型の人造魔が右足を前に駅構内に入る瞬間・・・。


テレポートで僕は赤い服を来た女性型人造魔の真上に出現。

気配は極力消している。


集中しなければならないが裏腹に余計なことを考えている・・・今日は本当に女性に縁がある日だな・・・まあ目の前の女性は人間とは言い難いが・・結婚の次は消滅か。


竜殺槍の魔力を跳ね上げる・・・気付かれる前に仕留める必要がある。


“加速一現”

“神速覚醒”


二つの術を掛け合わせてスピードを上げる・・・周囲の人から僕は見えていない。

同時に彼女の目の前に気配だけ集中させる・・・竜殺の気配だけを叩き込む。


予想通り反応がいい・・・人造魔は後ろに飛ぶ・・・束ねていた髪がほどける・・・赤いスカートが翻る。


いくぞ!

いくつかの覚醒魔法を重ね合わせる必要がある・・・。


“異界化覚醒多重結界”

まず人造魔の動きを止める・・・対象物を間違えないようにしないと・・・動きをトレースして行動予測、行動抑制・・・上手くいくか―――。


バシュ!!


―――数名の通行人が振り返ったり、キョロキョロしている・・・。

だがいつもの日常があるだけだった。




―――そして僕はまた京都タワーの展望室の上に戻ってきている。

降り立った時点で前方の“Z班”のみんなは駅方向を注視していて気付いていない。


加速しまくっている僕が早すぎるのだ・・・ジャスト2秒といったところか・・・覚醒魔法を4つ、なかなか疲れる・・・。


「ふう・・・」

聞こえるようにため息をつく。


「片付いたよ・・・」

すぐにやや驚いた顔をした“Z班”連中に囲まれた。


アフロから感じるのは・・・なんだ?なんの感情だ?

「さすがだのう、もけ。まさしく電光石火であった」

「周囲に被害を出さないようにするには速攻あるのみだよ」


これは悲哀・・・とでもいうべき感情か・・・。

「彼女は認識する間もなく・・か?」

「僕に襲われたとは認識できてないと思うよ」


だがすぐ読めなくなった・・・心を閉じたな。

「そうか・・これで良かったのかもしれん・・・」


「っち、後味は悪りぃけどよ。もけちゃんは流石だぜ」


星崎さんは座って目を伏せて悲しそうだし。

あの青木君でさえ両手をポケットに入れてカッコつけている。

巨体の村上君は両手で足を抱き込んで体育座りを始めている。


今日何があったんだろう・・・突然お通夜みたいになってるが。


(今日はわけわかんないこと多いな・・・)


「あれほどの早業だと彼女は最後に何か言ったか?・・・もけよ」

「いや・・・声は出してないよ。あの人造魔さんは」


そう・・違和感がある・・・その違和感の正体も何となくわかる。


間違いなく僕は結構鋭いのだ。


「本当の名前は知らんがサクラと名乗っておった・・・キエ~、まあ墓くらい作ってやらんとな・・・」

「あの人造魔にお墓は要らないよ・・・」


「む?」と訝しそうにブロッコリーは僕を見る。

そうか流石のアフロ隊長も見えなかったか。


「・・・ふふ。僕を誰だと思ってる・・・アフロ・・・」


みんなの視線が僕に集まるのを感じる。

ああ、また珍しく笑っているな、僕は・・・霊眼で見なくても分かる。


そう、少し手心を加えたのだ、深読みしたというか・・・まあそんな所だ。


「つまりさ・・・この世から消せばいいんだよね。あの人造魔には自我があった。そしてさ、人造魔は結局、来年の聖魔大戦で何かを成すために誰かに作られたわけだ。大抵破壊工作だろうけど。そこに何らかの葛藤があったのであれば・・・だ」


ふふん、驚いているなアフロ・・・。


「あれば・・・なんだ?もけ?・・・まさか」

「そう・・・僕以外が出入ではいりできない竜王家直轄の次元環がある・・・もともと4000年前は農地でね、果物も豊富だ。瘴気もない・・・そこに彼女を送り込んでおいた・・・まさしくこの世から消したわけだ・・・来年の聖魔大戦が終わったら出してあげればいいさ・・・まあ会いたければ会いに行ってもいいし、結局は―――」

その後は喋れなかった。


“Z班”全員からの抱きつかれた・・・ハグという奴だ・・・ハグという言葉、最近覚えた。


仲間のような連中にもみくちゃにされたのだ。


そしてそれは何故か心地いい・・・。


「キエ~勿体つけよってキサマぁ~」

「これでいいんでしょ?」

「もけちゃん。斜め上だぜやっぱよぉ~。おれっち泣けてくるぜぇ。すげえぜ」

「先輩すごすぎる・・・やっぱ先輩は世界一ヤバい―――」

「いけない、いけないわ。もけくん。隊長とオールバッカ―2人ともなんて・・・」

「へへ。もけさん。この学ランスパイシー青木仮面は信じてました。レッドヴィーナス京都の―――」

「もけさん。もけさん・・・」

「グモモン、グモモン・・・意味が分からんのじゃ!誰か説明するのじゃ!」

なんか分からないがオールバッカ―と真名子と村上君は軽く泣いている。


(なにがあったんだ?今日?・・・ダイブツくんとはレベルが違うんだけど説明してくれないかな・・・)




―――しばらく京都の夜景をタワーの上から楽しんで・・・そして昨日と同じ展開になった。


「じゃあみんな、旅館に送るよ。空間覚醒移送でね。僕はちょっと用事があるから」

「すまんのう。もけ。心の友よ・・・しかし目では決して見えぬものが見えておるな」

「当然さ・・・アフロ」

「女心は全く分からんくせにのう・・・」


「終わりよければすべて良しだぜぇー打ち上げしようぜ」

「もけさん。女風呂に送ってくださいでごわす」

「もけきゅん。青木は刑務所に送ってください。ミイロミューンこの世の女性を守って」

「先輩、帰ったらあの喫茶店に・・・伝えたいことがあって―――」


よし、魔力発動って・・・昨日からテレポート何度目だろう。


“空間覚醒移送”


そして静かになった。


黒川の伝えたいことってなんだ?・・・まあいいか。

さてと・・・。

この気配は分かっているんだって・・・え?


だ、誰だ?

誰かいる・・。


「グモ~みんなはどこ行ったのじゃ・・・」

「だ、ダイブツくん・・・なんで残ってるの?」


しまった、居たんだ・・・気配が全く無いからなこの生物は全く・・・送り損なったか。


「知るわけないのじゃ~!!グモ~!」

「ごめんね。魔力がそんなになくってね・・・走るの好きだよね・・」


代案は必要だ・・・魔力があんまりない。


仕方ないよね。僕は悪くない。


丁寧にダイブツくんをタワーの下まで投げ落としておいた・・・ちゃんと抗術で防御力は上げてあげたから、きっと大丈夫だ。


ああ、どんどんダイブツくんが小さくなる。

一件落着だ。


「グモ~!差別なのじゃ~~~~~~~~」

「おーい、違うよ~魔力が残り少なくって~」


(ってもう聞こえないか・・・)


そして頭上に、かなり上空にもう一つ問題というか・・・今日はなんて日なんだ・・・。

ついさっき接近に気付いたのだ・・・。


行くしかないな。


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