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ドラゴンディセンダント  作者: ドクターわたる
竜の迷宮
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3-2-2.修学旅行は2日目に突入②

―――しばらく歩いていたのだが。


あれ?古本屋だ。

今日は緑アフロ隊長たちは古本屋巡りをしてるとかしてないとか・・・だったから。

入るか・・・。


霊眼で透視できないのって不便だな・・・入って確認するしかない。


―――ガラララ。


お?今時手で開くのか。

狭い古本屋店内は薄暗い。そして当たり前だが本だらけだ。

所狭しと床にも本が積まれている、天井も低い。


店主はしゃがんでレジ前でゴソゴソしている・・・70歳位かな。

ちょうどもう一つの入り口からスーツをきたサラリーマン風の男性が出て行くのが見えた。


ガラ―ンとしていてほとんど音も無い。

ここは空振りだな・・。


わが“Z班”はここにはいないだろう。

青木君以外は貧乏な“Z班”に古本屋は天の助けだが、あれ?黒川のとこはお金持ちなんだっけ?


「あれ?神明全じんめあきらさん?」

「はい?」

えっと誰だっけ?また後ろから声をかけられた。


身長は少し向こうが上、髪型はポニーテールかな?

第6高校のブレザーを着た女性だ・・・。


(かわいいけど・・・だれ?第6高校にこんな子いたっけ)


「あの泉麻希です。“Z班第二部”の、です」

「ああ・・・わかってるよ。泉さんね。ちょっと驚いた・・・から」


(そうそう。見たことある)


「神明さんも驚くんですね。ふふ。親近感わきます」

「そりゃ驚くさ」


(これはアカン。霊眼に頼り過ぎだ。気付かないなんて・・・)


「古本屋に王子さまが来られるなんて・・・驚きました」

「王子でも何でもないよ、本は好きだし古本屋は学生の味方だしね」

なぜか泉麻希は声を殺して笑っている、一瞬狭い古本屋内の店主を見たが特に無反応のようだ。


忘れもしない、泉麻希は“Z班第二部”の仲間だ。一回予選で戦ったっけ。


なぜか彼女も第6高校に転校してきたのだ。


「一度2人きりでお話ししてみたかったの。神明さんって。さん付けじゃないとだめ?」

「名前なんて呼び捨てでいいよ」

「じゃ、じゃあ神明くんってこれからは呼んでいいですか?」

「いいですよ」

「ぁあでも、城嶋さんの前でくん付けはまずいかな」

「ん?なんで?」


そういえば魔力が尽きてるのもあるけど、今日は全く予定がないのだ。

予定では“ドール”を探しているはずだったし。

珍しいよな、予定がないなんて僕にしては。


―――泉麻希はなんていうか普通だ。

まあ普通にかわいいし、普通に強いし。

普通じゃないか、第4高校では花屋敷華聯についで強かったのだから。

ただ第4高校最大派閥“ジュウェリーズ”のメンバーじゃなかった、知りうる限り一人でいることが多かったはずだ。


それにしても泉さんは良く話すなぁ・・・そうだ、ここで待ってればアフロも来るだろうか。


「神明くんがこんなに話しやすいなんてしりませんでした私。近寄りがたいかなって先入観で・・・」

「一人でいる理由ですか?団体行動苦手なの。神明くんもひょっとしてそう?」

「近くで見るとびっくりするくらいキレイですよね」

「へえ。親近感わく・・わ。じゃあえっと、じゃあえっと・・・」

「恋愛系の小説とか映画とか見ますか?庶民の・・・」

彼女との会話というか質問は終わらないようだが、それほど嫌でもない・・・なぜだろう。


ここ人が少ないし、パンケーキ食べれたし。

立ち読みしても無料だし・・。

それでかな?


「―――じゃあえっと、私みたいな小市民が神明くんに好きです。つき合ってくださいって本気で告白したらどうしますか?」

「つき合いますよ?」

そういえば由良さんも告白するって言ってなかったっけ?なんだったんだろう?


「・・・え?じ、神明くん?即答でつ、つき合うって言いました?うちはだって大富豪じゃないですよ?家柄的にダメでしょ?」

「いいに決まってるでしょ?」


「え?神明くん・・・ど、どうして?」

「どうしてって、付き合ってる人いないし・・」


「え?でも・・神明くん。彼女いるって噂だよ・・・別れたとか?・・・噂だと城嶋さんとか不知火さんとか黒川さんとか・・・鳥井先生の噂も・・・西園寺桔梗さんとは婚約してるって噂も」

「ああ桔梗さんとの婚約は西園寺グループが勝手に神明家の権限を使用したいからで。結婚するわけないでしょう?あと生まれてこのかた女性とお付き合いしたことはありませんよ」

「え?・・・三守沙羅さんとか秋元未来さんも時々会いに来てるでしょ?うちの茜ちゃんとは?付き合ってないの?誰とも?・・・え?誰とも?・・・それは女性も男性もという意味ですよね?」

「そうですよ」

なんの話しなんだ?この世の全女性(更科麗良以外)と全男性(アフロ以外)から明らかに嫌われている僕が彼女持ちなわけないじゃないか。


「え?付き合っている人いないから。つ、つまり誰でもいいんですか?」

「誰でもいいわけないでしょう?」


とりあえず女性じゃないと・・・。


「それって、まさか私を・・・もうやだ。神明くん。からかってるでしょ?」

「からかってませんよ」


「じゃあ、じゃあカレシカノジョ的につき合ってください。お願いします」

「いいですよ」


おお?珍しく初めて泉さんは沈黙した・。


「・・・もう!・・カレシだって公言しますよ」

「いいですよ。泉さんが本気なら」


何の冗談がいつまで続くんだろう?泉さん、暇なのかな。


「ほ、本気ですか?」

「泉さんが本気なら本気です」


アフロたち来ないな・・・ここの古本屋じゃないのかな。


「もし私が神明くんとつきあったら、城嶋さんに殺されちゃいますよ・・・」

「もしそんなことになるのであれば、その前に殺してしまえばいいでしょう?」


そろそろ移動しようかな。

うわ?なんだ涙ぐんでるぞ?

泉真美さん・・・真希だったっけ?


「・・・ほ、本気にしますよ?」

「僕は本気です」


付き合ってほしいって女性がくれば、身長の短い上、嫌われ者の僕なんかに・・・本気で告白してくるなら・・・まあ来ないだろうけど・・・断る理由はない。

まあ彼女だったら本気で守るだろうし・・・って・・・何の話しやねん。


「あの神明くん。頭を冷やしてくるわ。私・・・・・・私ね。あなたと話したくて第6高校に来たんです。ヒトメボレかはわかんないんですけど・・・あの・・・降魔にもどったら、お、お食事にいきませんか?」

「いいですよ(おごってくれるなら)」


そそくさと泉真美は古本にぶつかりながら去って行った。

フラフラしてる・・大丈夫か?


(アカンな。アフロ来ないなこれは・・・泉真由さんか・・・感じいい子だな・・・殺気は感じなかったし)



―――少し眠いな。

次の古本屋を探そう、まあ会えなくても問題ないけど。


そしてまた京都の往来は人だらけだなぁ。


「ジンメくん?」

また別の女性から話しかけられた?

真上から声がする


気配が降りてくる・・・目の前だ・・・見えない何かがいる、目の前に。

「ああ、よかったジンメくん。不知火です。不可視化魔法を解きますね」


やっぱりこの声は第3高校“DD-stars”のポイントゲッターのレマさんか。


(そうか。第3高校も今年は京都方面に修学旅行だって言ってたな)


吸い込まれるような目の女性がそこにいた。

「やあレマさん」

「お久し振りです。ジンメくん。よかった見付けられて。探していたんです」




―――本日二回目の喫茶店だ。

内装は床も壁も机も椅子も材質は木材だ。

聞いたこともないコーヒーが売りのようだ・・・大きなテーブルに相席だが座ることができた。店内は他の客もいるが・・・そうか・・・一応平日だもんな。


財布を学園の寮に忘れてきたと言っているのに「そそっかしいところあるんですね。ジンメくんも・・・」とかなんとか言いつつ、この国で2番目に強い高校生召喚戦士レマにお茶でもしようと誘われたのだ。


(財布ないって言ってるんだから、おごってくれるよね・・・この店はパンケーキはないみたいだ・・・ミックスサンドとかいいなぁ・・・)


「―――いっしょに暮らしませんか?ジンメくん?」

「・・・は?はい?」


降魔十傑第2位・・・降魔六学園で西園寺桔梗についで強く、第3高校では女神と謳われ、全国大会では個人戦も団体戦も準優勝を続けていた不知火玲麻さん・・・。


唐突な話しだ。


(なんだって?)


「ああ・・ごめんね。唐突で」

「あの・・・ごめん・・・・・・ミックスサンド頼んでもいいな?」


本当に唐突でよく意味が分からないが、僕と同じ大学の召喚学部へ進んで・・・そこに通うためにルームシェアしようというような話しらしい。


「どこの大学に進学するつもりなんですか?ジンメくん」

「一応、自衛大学ですよ」

「へえ。ジンメくん、東大じゃないんだ。自衛大学ってことは成績抜群なのに・・国家の安全を守るために行くのよね?やっぱり見習わないとね」

「まあ。そうかなぁ・・・」


(呪殺される可能性を少しでも低くするためで、国家何てどうでもよくって自分のためだけど説明しようがないな・・・まあそれでも呪詛のせいで年内の命だろうけど・・・)


そうか、レマさんって纐纈君の実家に居候しながら第3高校に通ってるんだっけ。

ルームシェアということは・・・レマさん・・・貧乏なんだな、きっと。


・・・ん?

親近感がわくがそれならお金持ちの誰かと組んだらいいのに。


ああ・・・いつかの罰ゲームが続いているのかな・・・僕に告白するとかいう。


(どうせ来年4月なんて僕は生きていないよな・・・ミックスサンドって・・・高いな・・・払ってくれるかな・・・レマさんって怒ると怖いのかな・・・トーストにしないと怒るかな・・・)


「いいよ。ルームシェアの話し・・・まあお互い4月に進学してたらね」

ガタっと音を立てて突然レマさんは立ち上がった。

「ぇえぇえぇえええええ!いいの?ジンメくん?ふ、2人っきりで住むのよ・・・あたしと・・・2人で・・・」

「家賃安くなるし」


どういう意味だ?3人の方がもっと家賃が安くなるということか・・・でも部屋が狭くないか?

まあ、持って年内の命だし・・・どうでもいいけど・・・レモネードも高っかいな・・・水にしないと怒るかな・・・。


「ほ、ほ、本当?・・・な、泣きそう・・・かも・・あ、泣きそぅ・・・」

「あ、あの・・・レ・レモネードもいいかな・・・」

「あたし実はいまセーター編んでて上手くないんだけどね、もうすぐお誕生日でしょ・・・なんか最近、召喚戦闘なんてどうでもよくって・・・花嫁修業でもしようかなって思ってて」


なんだかよく分からない身の上話を聞くのはいいけど・・・ミックスサンドとレモネードは払えるくらいお金をもっているんだろうか?魔力が空で透視できないから見えないんだよね。いくら持ってるのか聞いてもいいかな・・・。



―――レマさんはコーヒーとトーストを頼んで。

僕はミックスサンドとレモネードを頼むことに成功した・・・きっと持ってる・・・お金。


「ジンメくんってどんなお料理が好きなのかな・・・レパートリーを増やさないといけないし、一緒に住むならお料理は全部任せて欲しいの」

「それだと家賃は僕が全部って・・・」

「ち、ちがうの。お料理はがんばってみたくて・・・家賃も全部あたしが出しても別にいいし・・・あ、逆に失礼かな・・・」


・・・これは・・・これは罠だな・・・。

どこかに隠しカメラでもあるのか・・・?

こんなキレイな目をしてるのにウソをつくなんて・・・人間って本当にキライだな。


「やっぱり2LDKくらいは欲しいよね?今度一緒にマンション選ばない?」

「うん、おいし・・・あ・・・うん。それにしよう」


2LDKって言った?

ん~っと、2LDKってなんだっけ。

お金持ちの纐纈君と住めばいいのに。


そしてとうとうミックスサンドがやってきたのだ。


「―――纐纈君なんて関係ありません。変なウワサがあるみたい。全部ウソです・・・安心してね」

「―――不知火家はもともと竜神明王家に仕える陰陽道の―――」

「―――あたし勘が鋭い方ですぐわかったんです。この人が、あなたがそうなんだって―――」

「―――今日は本当に会いに来てよかった・・・100キロくらい飛んできちゃった―――」

「―――会いたくて朝からずっと探してたの―――」

「―――あたしたちの未来は一つになる運命で―――」


ああ、美味しかった。

ミックスサンドってピリ辛で美味しいんだね。

レモネードもこんなに本場のは酸っぱいんだ・・・京都は本場なのかな・・・。

木の匂いもいいし・・おいしい喫茶店だ・・・この店に幸せが訪れますように・・。


喫茶店前でレマさんと別れることになった。

朝は雲が少しあったけどすっかり晴れてるな。


なんかさっき泣きそうだったけど・・・すごい元気になったな。

「あたし・・・姿を消して帰りますね」

「気を付けてね」

「心配してくれてアリガト・・・むこうに戻ったらマンションいっしょに探そうね」

「ここの支払い本当にありがとう・・・本当に幸せな空間と時間だったよ」

「しあわせ・・・だった?・・・けっこ、ジンメくんって・・・ぁあ・・・」


姿を消しつつ気配は消えていった。


ああ!得した!

初めてだ!


3食連続でおごってもらった・・・。


すばらしい・・・。


ドールじいちゃん。

キツそうだけど美人の城嶋由良。

ウソつきさけどガチ美人の不知火玲麻。


ありがとう。


ありがとう京都。


ありがとう修学旅行。


なにか良くないことが起きなければいいけど。




―――ミックスサンドの余韻に浸っていると京都の狭い往来に黒塗りの外車がピタリと目の前止まる。

窓が開いて黒いスーツの初老の男がこう言った。

「神明全さまでいらっしゃいますね。わたしは西園寺グループの・・・」


(げえ・・・よくない予感は当たるな・・・魔力が無い・・・最悪だ・・・サマナーだろうな・・・百戦錬磨の手練れか・・・これは逃げられないぞ)


「さるお方の命令であなた様を探しておりました。主がご面会したいと申しておりま・・・」


(魔力が尽きているのもバレている・・・として・・・早いな。証拠は全部消したはずなのに。イリホビルに入り込んで破壊工作したのがバレたか・・・敵ながらさすが・・・どうやって犯人が僕だとたどり着いたんだ?特殊な能力者がいる?)


・・・これだけは分かっている。魔力を回復しないと・・・今日死ぬだろう。



―――黒塗りの外車の後部座席に乗ることになった。

予想外に車内は運転手の初老の男性一人・・・魔力さえあれば・・・さっき残った魔力で簡易結界なんて張らなければよかった。


(考えうる限り最悪の事態だ)



―――しばらく信号だらけの路地を通り黒塗りの外車はでっかい和風の屋敷に入って行く。


どれほどの戦力が僕を見張っているのだろう。

車内で魔力回復の印を組んでいたのだが時間が足りなかった。


追召喚覚醒魔方陣も解いてしまったし。

そもそも騎竜モルネはさなぎのままだ。


唯一使えるのは・・・古代竜語魔法の自爆技だけ、魔力の代わりに命がいるが。


(たたでは死なないからな・・・)



―――巨大な屋敷では2人の着物を着た女中さんのような人に案内されて・・・長い廊下を歩かされている。

古い屋敷だが手入れは行き届いている。

初老の運転手は玄関まででついてこなかった。


ただではやられないぞ・・・道ずれにしてやる。


(あんまり僕をなめるなよ・・・)


ここは西園寺の屋敷・・・のほんの一つだろう。

つまり敵の手に堕ちたわけだ。


(どうしても命を落とすまでに僕はしなければならないことがある・・・だがまあこうなれば仕方ない)


高そうな壺や花瓶や絵画がそこら中にあるのを横目で見ながら僕は進む。


(街中だから大人しくしてると思っているのなら、これから僕の命を触媒にして半径数キロ消し飛ぶことになる・・・)


女中さんのような恰好の刺客たちが左右に膝をついてこの部屋にお入りくださいませ・・・と言っている。


4つの薄い緑の襖に一つの絵が描いてある・・・なにかの花・・・華をモチーフにした風景画か。


頼んでも無いのに襖が音も無く開かれる。


(ああ。もう入るしかないな)



―――そこにいる白っぽい着物を着ている女性をみて僕は気絶しそうだった。


さ。


さ、さ。


西園寺桔梗・・・。


いつの間にか戸は閉じられて神明全と西園寺桔梗は高そうな和室に2人きりでいた。


(・・ら・・ら、ら、ラスボス・・・ラスボスがなぜ?)


長身の西園寺桔梗は着物を着て正座しており両手をついて丁寧に頭を下げた。


上半身を起こすとともに何か喋っている。

「無作法はご容赦ください。さあそちらへ。おくつろぎください」

「ぁ・・あ・う・・・は、はい」


(殺される・・・)


「お茶をお入れしましょう」

「・・あ・・・ぉ。おかまい・な・く・・」


(この世で一番苦手だ・・・とんでもない方法で殺す気だ・・・)


「貴方とお茶をするのが夢で・・・許婚いいなずけだというのに近くて遠いのはもどかしいものです」


いつ座ったのか自分でも覚えていないが西園寺桔梗に真向かいに僕も正座している。

向かって右側は白い石を敷き詰めた庭園が見える・・・ああ石になりたい。


「一つ・・・謝らねばなりません」

「は・ひ?」


「お気づきでしょうが、六道召喚大会の予選で最初にわたくしと戦ったのは偶然ではございません」

「ぁあ?」


こわい・こわい・こわいぃ・・・。


「ランダムではなく事前にお相手を貴方に決めておりました。貴方に会いたくて・・・そして失礼でしたが力も試したかったのです・・・貴方は2年間すべての試合を棄権しておられました。そして、妹君でらっしゃる如月葵さまが古代の竜アジ・ダハーカを倒したと知ったとき・・・あることを考えたのです。如月葵さまだけでは無理ではないかと・・・何者か測りがたい者が力を貸していると思いいたったのです。そして貴方の存在を感じた・・・」

「なるほど。僕が指名されたことは気付いていました。そういう理由でしたか」


身体の中に戦闘のスイッチがあるのなら・・・いま押された感じだ・・・戦闘モード・・・会話も戦闘の一つなら・・・自爆するのは早い・・・かな・・・多分。

・・・会話に何か糸口を見出さないと・・・ここで死ぬわけにはいかない・・・。


「貴方が予選を棄権してしまう前に戦いたかった。そして自分の愚かさをおもい知りました。何一つ・・・貴方に見せることができませんでした。病院で目覚めた時、やっと負けたとしりました。そして貴方が見舞いに来て下さりわたくしの鎧を治してくださったと知りました。いえ・・・そうではありませんね。わたくしは・・・技は破られ、すべてのおごりを砕かれ・・負けて・命を落とした。しかし貴方に命を吹き込まれた。回復して退院して自分の胸のセレーテッドという紅い魔晶石を見るたびにわたくしは誓ったのです」


「わたくしは剣になりたいのです。貴方に認めらる剣になりたいと愚考し続けたのです」


(意味わかんねえ。剣って何?)


「自分を磨き、ただ高みのみを目指す・・・わたくしは人を指導するようなレベルまで達していなかった。自分を磨くのにそんな暇も資格もない、それを貴方に教えて頂いたのです」


(なんにも教えてないけど・・・)


「そしてあなたに授けて頂いたセレーテッドと向き合い・・・何日も眠らず8000回近く属性配分を変えて取り柄の無い自身の無力さに気付いたとき、何度目かの朝に“念動爆殺”に目覚めたのです。この能力で微力ながら貴方のお側にお仕えしたいと思いました」


(属性配分って・・・ナチュラルな出力の属性配分を強引に変えると最悪の場合、廃人になるんじゃなかったっけ?・・・かなりの苦痛を伴うはずだし・・・え?・・・は、8000回も?そもそも僕は無属性だからやったことないけど)


「何度も貴方をお茶会にお誘いしましたが貴方は来て下さらなかった。道理です・・・わたくしにはその資格が無かったのだと・・・自分は烏合の衆と何も変わらないのだと・・・気付くことができました」


(何言ってるのかサッパリわかんねえ・・・会話にならない?・・・いつ?いつ襲って来る?)


だめだこれは本当に会話にならない・・・頭おかしいんじゃないの?どうせ周り中、敵と結界だらけなんだろうけど。時間かせぎしてるのか意味不明だ。


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