3-4-1.竜の迷宮①
あたりはもう夜になっていた。
肉眼で見えるものは取り敢えず木・・・木々・・・植物ばかりだが前方には人の気配がする・・・さっきの大学生たちだろう。
僕は・・・神明全は最近にないほど不機嫌だった。
こんなバカな・・・。
予想外にもほどがある、安全パイなはずが・・・これは・・・期末テスト受けてる方が良かったか・・・。
そこそこ高い木の上に登って見下ろし、情報を集める・・・ここ・・・この次元環はおかしい。霊眼で遠くまで見えない・・・結界だらけ・・・それも高圧濃密度な・・・。
そしてあの赤いフルムーン・・・。
まさか全部・・・罠?なんてことは。
「おーい!何か分かりましたかー?」
下の方から緊張感の無い声がする。さっき知り合った男子大学生だ。取り敢えず無視しておくが・・・。
―――しばらく前の話しだ。
インハイから帰って数日後に修学旅行だったのだが。
そして修学旅行が終わり降魔の地に戻って珍しく部活動に専念していた時の話しだ。
・・・タイガーセンセからだったのだが高校生にはあまり関係ない話しで全然知らない情報だった。
―――僕は修学旅行から戻っていつも通り部活を勤しむために旧美術講堂を訪れた。香樓鬼さんから定期連絡があるのだ。
それにしても相変わらず茜さんが掃除しているらしく、旧美術講堂は周辺も内部も驚くほど綺麗だ。ついでに最近は元第1高校の根岸薫も手伝っていたらしい。
・・・そして突然、僕は審判をさせられたのだ。
戦うのは“Z班”対“Z班第二部・王下竜騎兵団”である。
ようは模擬戦だが団体公式戦と全く同じルールでさらにガチでするんだそうな。
練習するなんて“Z班”のデキソコナイどもはどうかしてしまったのだろうか。
そう思うが、よく考えると確かに最近は合宿前に比べると練習している気がする。
それに全国大会団体戦の一応1位と4位の試合だし・・・楽しめるかもしれないか。
・・・で僕は試合の審判というわけだ。
まあ、情報は多い方がいいし・・・ただ僕は忙しいんだけどな・・・。
(まあ仕方ない、僕が発声しないと試合が開始されないみたいだし・・・両チームが僕に注目している)
闘技場の横で少し高い椅子に腰かけて右手を上げる。
「それでは公式ルールにのっとって試合を開始してください」
両軍6人づつ並んで頭を下げている。
先鋒戦は・・・黒川有栖 対 えーっと誰だっけ。
そうだ対戦表に名前が書いてある。
黒川有栖 対 北川重人
・・・である・・・北川重人・・・だったっけ。
名前はうろ覚えだが第2高校で最強だったのがこの西川・・・じゃなくて北川君だ・・・なぜか夏前に第6高校に転校してきた。
この北川君はインハイで降魔十傑の高成弟を倒していてよく考えたらトップクラスの能力者だ。
・・・戦闘は3分50秒ほどで北川君の勝ちだった。
輝皇大大剣という巨大な剣を使うのだがやはり攻守ともに強い。
対するダークアリスは衝撃波を足にまとわせながら善戦したが負けた。
いやいや惨敗じゃない・・・インハイ後もアリスは伸び続けているようだ。
闘技場では北川君がアリスに手を差し伸べて立たせている。
「さすがは生徒会長、素晴らしく早く速いですね」
「負けてちゃしょうがないよ」
そうか2年生同士だもんな、来年この2人・・・さらにさらに強くなるだろう。
超不良のアリスが生徒会長というのは全く慣れられないが。
・・・次鋒戦はオールバッカ― 対 泉麻希。
んー、修学旅行中に泉さんとも何か約束したような・・・。
まあいいか。
髪型だけは金髪でオールバックに決めているオールバッカ―はレークスという名のアイスドラゴンが騎竜だ。対する泉さんはサンダードラゴンをその身に宿している。
第4高校で二番目に強かったのがこの泉麻希さんだ。彼女も夏休み前に転校してきている。
経験も何もかも泉さんの方が上だ。
・・・と思ったんだけど。
・・・あれ。
あれ?
不良のなり損ない・・・すべての教科が赤点のオールバカ・・・のはずなのに。
幅の広い剣“ギド”を片手にオールバッカ―は動きがとてもいい、
氷結結界で闘技場戦闘結界内の温度を異常に下げつつ氷柱を何本も降らせて遮蔽物を作り・・・泉さんからのサンダーボルトやサンダーボール・クラスターの直撃を避けている。
なんと泉さんは氷結結界のスリップダメージで負けた、ギブアップしたのだ。
「すごいですね。さすがです。オールバッカ―さん。あの桔梗さんと戦えるだけありますよ」
「そ、そうかい。い、泉ちゃんもいい線いってると思うぜぇ。おれっち的にはよぉ・・・」
なんだ、仲いいな・・・。
戦闘で相手に珍しく褒められて舞い上がっているな、オールバカめ。
いやでも強かったな・・・というか氷結結界を教えたのもイリホビルを攻撃するために僕が教えたんだし。
もういい、次いこう。
中堅戦は青木君・村上君ペア 隊 ガリバー兄弟だ。
そういえばこのガリバー兄弟も転校前は第5高校・金星男子校の生徒会長と副生徒会長で、さらに恐怖の応援団の団長でもあり教師よりも校長よりも恐れられていたのだ。そして第4高校の女子高とは本当に仲が悪かったのだ、定期的に戦闘行為が行われ重症者も出ていた・・・同じチームになるなんて今でも驚きだ。
ところで中堅戦は・・・怪獣たちの戦いの様相だ。
身長150センチくらいの青木君だが・・・村上君もガリバー兄弟の2人も身長は2メートル前後だ。
ズゥウガーン!!!
ズゥウウウン!!
ムカつく顔のまま腕組みして鋼鉄の塊となった青木君はこれまたさらに全身赤くなり一回り巨大化した村上君の右手に握られて・・・まさしく鉄棒を振り回す赤鬼と化していた。
ガリバー兄弟も何故か上半身は裸で筋肉の塊のような肉体で赤鬼を迎え撃っていた。
・・・全国の強豪たちもすくみ上るような強烈な試合だったが・・・勝敗が着いたようだ。
ゴーゴゴ、ゴーゴゴ、ゴーゴーゴーゴー!!
ゴーゴゴ、ゴーゴゴ、ゴーゴーゴーゴー!!
無策で殴られていたガリバー兄弟は応援歌を歌いながら仲良く血まみれになりながら散っていった。
闘技場の周囲には雑用件・回復係として星崎真名子とダイブツくん、“Z班第二部”の根岸薫さんと・・・あと江藤君と毛利君が控えているが、今日初めての出番となった・・・江藤君と毛利君・・・相変わらず僕はどっちが江藤で毛利か分からない。
5人は地面に頭から突き刺さっているガリバー兄弟を闘技場から苦労しながら降ろして回復させていた・・・ダイブツくんは役に立っていなかった。
・・・副将戦は見ごたえがあった。
緑アフロ隊長 対 花屋敷華聯
こんな接戦になるなんて・・・。
文句なしに第4高校女子高で最強だったのが花屋敷華聯だ・・・ショートカットで長身だがアリスほどじゃない。“神の目”と呼ばれる能力を有し・・・透視・遠隔視から・・・魔力などの力の流れまで読む能力だ。
相手の魔法攻撃前から先読みで回避行動をとるためにインハイでも決勝リーグまで無傷だったほどだ・・・更科麗良ちゃんには通用しなかったが。
予想外に戦闘は膠着したのだ。
戦闘能力的には華聯の圧勝かと思ったのだが・・・。
うちのアフロ隊長はロングライフルを操る遠距離特化型だ。
そもそもこういった狭い空間での戦闘は苦手だ。
戦闘開始と同時に華聯に接近されて1撃入れられて避けようとしたところをさらに攻撃されて2撃目がヒット・・・。
だが・・。
その後は一撃も華聯の攻撃はヒットしなくなったのだ。
それどころかアフロのロングライフル“九鉄”は火を噴くたびに精度を増して7発目でクリーンヒット・・・その後もタイミングよく華聯の動きに合わせて撃っていた。
相手の魔力の流れを読んで攻撃をかわして、自分の攻撃は先読みして当てるという華聯の得意な戦法が全く効かなくなっていた。
恐らく闘技場でゆらゆらと動きながら華聯は計算したようだ。
このままでは負ける・・・。
だがライフルで撃たれてもカウンターを入れれば勝機ありと・・・。
そして中間距離を保ちつつ睨み合いが始まったのだ。
うかつに華聯は責められないし、アフロ隊長は撃つそぶりだけで撃たない。
傍から見ているとつまらない試合に見えるだろうが。
実際は恐ろしいレベルの読み合いが起きていたのだ。
・・・試合開始後5分・・・。
ブザーが鳴る・・・試合終了の合図だ。
「すごいです。さすが部長さんです。一枚も二枚も上手ですね」
「キエ~、いやいや実力はそちらが上である・・・」
などとお互いを称え合っているが、非常にレベルの高い試合だった。
(しかしおかしいぞ・・・おかしいよな・・・華聯さんのはそういった魔力の流れを読む超能力なのだ。対してアフロのそれは・・・相手の行動予測・・・だ。つまりなんの魔力も使用していない。以前聞いたカオス理論なのだろうか?)
恐ろしいのはアフロの方だな。
未来予知能力とも異なる。
・・・感がさえている・・・そんな言葉が合うだろうか。
・・・もう大将戦だ・・・。
どうでもいい練習試合なのだが、結構熱い・・・。
見入ってしまっていた。
華曾我部茜 対 城嶋由良の戦闘が開始だ。
言わずと知れた非常に危険な魔女・・・第4高校の影の支配者・・・副生徒会長にして最大勢力アライアンス“ジュウェリーズ”のカリスマリーダーだった女性・・・今でもリーダーかもしれない女性だ。何故か彼女も夏休み前に転校してきている。現在は“Z班”の秘書および“Z班第二部”の部長も兼任している。
何故か僕には優しいが・・・。
そして茜さんは春に戦った相手だが、彼女もなぜか四国から転校してきたのだ・・・まあ生き返らないはずの竜を復活させたのだがこれが理由かは分からない。僕のことを女神と呼ぶ少し変わった子だ。
そして大将戦が始まった瞬間に誰かが入ってきた・・・見なくても分かるタイガーセンセだ。
何か用事があるそぶりだったが・・・試合中なのが一目でわかり静観する様子だ。
ショートカットよりは少し長い髪型の茜さんとピンクツインテールの由良は魔装して激突した。
TMPAはほぼイコールで魔法戦闘能力と言っていいが、このTMPAは茜さんの方が高い。
まあもともと四国の個人戦のチャンピオンだし、こないだのインハイでは降魔十傑の高成弟とほぼ互角でしかも勝っているし・・・。
“桜花乱舞”
両手にそれぞれ持っている白いコンバットナイフで相手を切りまくる技だ。
これを茜さんは間合いをつめながら連発した。
対する由良は距離を取りながら鞭攻撃で近寄らせない。
基本的に召喚戦闘は責めている方がリズムも生まれるし有利になりやすい。
でも茜さんの攻撃はやや単調だ・・・そういう風にコントロールされてるように見えなくもない。
それにしても由良は捌くのが上手い。
この茜さんは普段は第二部で練習しているからお互いの技量は良く分かっているはず。
そう、茜さんは一発でも攻撃を当ててそこから連続技で決めたい。
そして由良は相手を麻痺させてしまいたいわけだ。
一応練習試合なのだが・・・みんな結構マジだな。
・・・お、試合が動く。
一瞬のスキをかいくぐって由良の鞭を茜さんが避けつつ間合いを詰めている・・・桜花乱舞をクリーンヒットさせれば勝ちはほぼ決定というところで・・。
やっぱり誘われたな。
ボンッ!!!
空を切った由良の鞭だが茜さんの真後ろで先端がサボテンのように膨らんで爆散した。
へえ、こんな技があるんだ。
隠し技かな・・・茜さんは警戒してなかったようだし。
鞭の先端が無くなってしまうが強引に相手を麻痺させる針を周囲に打ち込む・・・諸刃の剣といったところだが・・・決着だ。
試合終了だ・・・あれ?
“Z班”の2勝2敗1分け・・・公式戦ルールだとあれだが・・・つまり引き分けだ。
ま、一応僕は審判なので宣言しておこう。
「引き分けです、お疲れさまでした」
「あら神明さま・・・アドバンテージがありますから・・・」
ピンクツインテールの由良はにこやかにそう言うが・・・。
「まあ、そこまで厳密にしなくていいでしょう・・・引き分けです」
しかし“Z班第二部”というのは第2高校と第4高校、そして第5高校のポイントゲッターからなるドリームチームなんだし。実は公式ルールだと引き分けの場合は中堅戦のダブルスを勝った方が勝ちになるのだがまあいいや。
・・・あいつらが引き分けに持ち込んでいるだけでも奇跡なんだけどな。
4ヵ月前には僕を除く“Z班”のメンバーは召喚戦闘のほぼド素人だったのだから。
「いやいや強かったぜぇ。泉ちゃんよぉ・・・」
「いえいえ、オールバッカ―さんこそ・・・」
「鉄塊赤鬼は強烈であーる!!まさしく鬼神!!」
「鉄塊赤鬼は強烈であーる!!まさしく鬼神!!」
「あの・・・自分はああなると覚えてないんですよ、すみません」
「このスパイシー青木は硬さだけは負けません・・・真名子ぉおおおお!!」
「ミイロミューン、変態をこの世から抹消して・・・」
「これ記事にしてはだめですかね・・・だめですよね・・・すごい試合でした・・・動画とか配信したら閲覧数が伸びて・・・」
「この北川重人、登下校中の生徒会長の護衛をさせていただきたい」
「あたしの?・・・あたしの護衛なんていらないよ・・・物好きっていうか」
「是非教えていただけませんか?部長様・・・」
「キエ~構わんが。教える類のものではないのだが・・・」
みんな・・・なんか仲良さそうだな・・・なんとなくムカつく・・・。
(ん?なんでムカつくんだ・・・)
「神明さま・・・さすがでございました。由良は感動いたしました」
「はい?」
「だって神明さま抜きの第一部に負けてしまうなんて・・・」
「ああうん、思ったよりいい試合で驚いたよ・・・」
なんなんだろう・・・この感じは・・・それほど嫌でもないが。
「例の“五色曼荼羅”の件でございますが・・・」
「ああ、その話ね・・・」
「また後でよろしいでしょうか?」
「そうだね、あとの方がいいね」
由良さんは有能だな・・・調査してもらっていた“五色曼荼羅”について何か分かったのかもしれない。
―――その後、静観していたタイガーセンセだが闘技場に青いジャージ姿でやってきて、僕たちはその前に集合することになった・・・。
“Z班第二部”のメンバーには関係ない話しとのことで、第二部の連中は旧美術講堂から自分たちの体育館へ戻っていった。また数名はこれから生徒会に出席するようだった。
さて・・・それにしても・・・よく分からない流れだったがこのタイガーセンセと僕は京都で結婚の約束をしている・・・まあ現実になる可能性は無いだろうが・・・。
・・・目の前5センチのところに26歳独身のタイガーセンセのキリっとした顔がある。
この人・・・何考えているんだ?
「先生近いです」
「いいのよ、神明ちゃん。それでみなさんどうしますか?もちろん強制ではありません」
旧美術講堂にはダークアリスを除く全メンバーとタイガーセンセだけがいる。先ほど生徒会があるとのことでアリスも仕方なさそうに旧美術講堂を後にしたのだ。
みなさんに等と言いながら真向かいにいるタイガーと僕との距離は5センチほどだ。
「キエ~!曲撃ちの練習で忙しいのである」
「おれっちもよ。わりぃ。その週はなんか夏帆とデートなんだぜ」
「ダッカキューン!このスパイシー青木は青木名作劇場のスーパーサバトがあるんですタイ!ハイ!」
「みんな周りは年上なんですよねぇ。緊張しちゃうかなあ」
「ミイロミューン。どうしよっかぁ。参加しよっかな」
おや、みんな参加しないのか。う~ん・・・現段階では有利かな・・・僕的には。
「では鳥井先生、僕は参加する方向で・・・」
「あらそう?そうなの?神明ちゃんが行くなら引率で先生も参加申請しないといけないわ・・・」
なんでやねん。
結局・・・星崎真名子も行かず、タイガーセンセも突然申請しても通らず、ダイブツくんはいたっけ?参加せず・・・。忙しいダークアリスは当然参加できず・・・なにやら怒っていたらしいが・・・まあ、第6高校の生徒会長だからな・・・。
そうそう、すっかり普段は忘れているが。というか興味ないのだが。
城嶋由良が糸を引いていたのは知っていたけれど・・・思惑通りいっていたのだ。
10月1日付で生徒会役員は一新されて。
第6高校の・・・。
書記・会計はガリバー兄弟が。
副生徒会長には花屋敷華聯が。
そして生徒会長にはダークアリスこと黒川有栖が当選したのだ。
超不良娘が・・・ああ世も末だな・。
その選挙管理委員会を仕切っていたのが城嶋由良というか“Z班第二部・王下竜騎兵団”だったようで・・・。そりゃ、元だけど第4高校生徒会長代理の城嶋由良と第5高校の生徒会長と副生徒会長だったガリバー兄弟、そして第6高校の生徒会長だった毛利くんだか江藤くんと元第一高校新聞部部長の根岸薫が選挙管理委員会をして票を取りまとめているんだから・・・好きなようにできるだろうねぇ。
あの超不良娘が生徒会長・・・って世も末だな。
「生徒会長、おはようございます」とか言われているらしい・・・気持ち悪い。
どうしても由良は“Z班”第一部の誰かを生徒会長にしたかったらしい・・・アフロでいいのに。
それはさておき通称・・・次元環研修会だ・・・それに参加する。
これは召喚士国家試験を受けるのに必要で・・・普通は大学2年生くらいで次元環研修会をすましておく必要があるが・・・参加には大学の推薦状がいる・・・そこそこ優秀でないと参加できないわけだ。
特例として高校生でもインハイで成績優秀者だけはご褒美として推薦状も免除されて希望すれば参加可能になる。昨年インハイ団体戦優勝は“ホーリーライト”で個人戦優勝は西園寺桔梗。
今年は団体戦優勝は“Z班”で個人戦優勝は、そうなんと如月葵を破った更科麗良ちゃんなわけだが・・・個人戦は僕はもちろん桔梗も何故か出ていない。
ちなみに第1高校“ホーリーライト”と第3高校“DD-stars”は昨年研修会に参加しているらしい。
つまり今年参加資格があるのはインハイ団体戦か個人戦の優勝もしくは準優勝者のみで・・・つまり該当者は“Z班”レギュラーと“ホーリーライト”のメンバー、そして“ドラゴンディセンダント”の如月葵となるわけだ。
そして如月葵も参加できない・・・ダークアリスと同じ理由だ。
なんと・・・。
乱暴者の如月葵は第3高校の生徒会長になりやがったからだ、1年生のくせに。幾度となく校舎や公共のものを破壊しランク戦以外の私闘もやりまくり・・・不良グループも潰し・・・やりたい放題の暴君が・・・世も末だな・・・得票率98%だったらしい。
98%ってこれもマジか?
黒川生徒会長に如月生徒会長・・・き、気持ちワル。
第一高校は西園寺桔梗が続投で生徒会長をするようだ・・・それもどうかと思う。
そんなわけで今回、次元環研修会に高校生で参加しているのは僕ともう一人だけなわけだ。
召喚士国家試験に必須の研修会・・・召喚士実地セミナーとも呼ばれるが生きていれば数年後に必要になる、つまり今は僕に・・・神明全には全く必要ない・・・これに参加する気になったのは別の理由だ。




