初クエスト。初ダンジョン。
無事2話書けましたー。
自分なりに頑張ったと思います。多分!
二人の間に風が走り抜けていく
まるで自分たちを迎えるかのごとく
なんて中二は無しにして王都がある方向へとミチルと俺で向かっていく
だが俺は王都に何があるのかはもちろん、城すら見えないまだ。
「この先に王都があるんだよなぁ?」
と、つい聞くほどだ
だがいくら言っても、返ってくる言葉は「もちろんですよ。」
そう言われ続け15分、自分なりにかなり歩いた。いや実際早歩き程度だったので軽く2キロほど歩いたはずだ
だが疲れの症状が全くない。怖いほど疲れてない。まてよ確か最初動けないほど体が痺れていたが15分もかかって完全回復。
最初結構やばかったんじゃね?まあ生きてるし大丈夫か!
「アルさんもうすぐお城が見えて来ますよ。」
そう言われても見えない‥‥‥。
って見えたーー!いきなり見えたーー!
「ふふっ、面白い反応しますねアルさんは。」
「えっ?なんでいきなり見えたの?」
開いた口が塞がらないというのはこういう時も使えるのか?
「結界ですよ。光魔法の一つで光の屈折を応用してるんです。」
「なーるほど。じゃあこうゆうことか」
「アルさんが消えちゃった。」
覚えてないかもしれないが、俺は光魔法はLv10つまり+なしで最大だ。
光魔法なら使いこなせた。初めてだけどな!
まあ、見えないと不便だし今は解除しておこう
「ここだよ。」
「光魔法使いこなすなんて、さすがアルさんですね。」
「ってかアルさんってなんだよ。」
まあ可愛いからいいけど。
「アルバードさんって言いにくかったので。だめ?ですか?」
可愛いからいいよ
と、言いたいとこだが。
「まあ、ダメではないけど」どうだ!俺のツンデレっぷりは可愛くないだろ!
「じゃあ良いんですね!ありがとうございます!」
やっぱかわええ。精神回復魔法だこれ。
「アルさん早速なんですけど、せっかく王都にきたので色々見て回りたいんですけど…。」
えっ、なになにまさか!?
「お金無いんですよokane。」
やっぱりそうかー。だがな!「俺も持ってないけど……。」
「えっ、でもこの辺の通貨は全部同じですよ?」
「ないなら稼げば?勇者さん」
俺は聞いたことのない女の声に驚くがミチルは平然としている。いや反応がない。
「なあミチル?」
「今のそいつに話しかけても無駄だ。今この世界にはお前と我しか動ける者はおらぬ」
「そういうことか、あのさあお前に1つ質問したいんだけど。勇者?どういう意味だ?答えろ。今すぐに答えろ!」
「いずれ知るさ、知りたくなくてもな。あと1つこっちからも言わせてもらう。」
1瞬姿が消えたと思うとナイフが首筋ギリギリのところまで迫っていた。
「口のききかたには気をつけろシャル様、いやシャルと呼べ。次は無いぞ。」
それと同時に止まっていた人々が動きだしシャルというやつもいなくなっていた
体の力が抜け一気に崩れ落ちる。あいつは何かを知っているような言い方だった。
「アルさんどうしました?疲れちゃいましたか?」
動揺するな動揺するなと、自分に言い聞かせ何事もなかったかのように
「そうかもね。ベンチで休憩でもしようか」
と、答える。心拍数はもう尋常じゃないほど上がっている。
「そうしましょうか。」
気づかれてなかったと分かると心拍数も少し下がる
「でさ、お金なんだけど稼げるとこない?」
「‥‥‥一応クエストやダンジョンはありますけど。私は遠慮します。」
「あーあ残念だなーミチルとご飯食べれないのかー。俺ひとりだけで食べるのかー仕方ないミチルの分も食べてやるかー」
俺はひどい奴だと分かっている。だが、これはあえて言ったんだ。俺が知らない街でそれも1人でクエストを達成できるか?1人でダンジョン行けるか?
いやダンジョンは行けるか。まあ、とにかく知らない土地で1人は危険だ
「分かりましたよ。行きますよ。」
「じゃあ、早速クエストから行ってみるか?」
と、いうわけでやってまいりましたクエスト案内所
簡単に説明するとクエスト案内所には、様々な国や地域などから集められたクエストが保存してある。
内容的には、有名な討伐、採取、おつかい、このあたりが8割ほどしめている。後の2割はアルバイト的なものや修理など。
まあとにかくジャンルがすごいってことだ。
まずは中級ぐらい行っても死にはしないと思う。俺は。
まあ、ミチルを守りつつ討伐クエスト進めるか。
「この、サラマンダー(弱体化)でお願いします。」
「了解しました。少々お待ちください。こちら期限が明後日までとなっておりますので期限後は報酬なしとなります。」
なるほど期限制か。一応武器は持ってるし最低限防具もある。
「ってなにしてるんですか?アルさんサラマンダーなんて私死んじゃいますよ。」
まあその辺はサラマンダー(弱体化)のステータス見た限り俺一人いればなんとか行けると思う。
ミチルを守りながらとなると少し不安だが、なんとかなるはず。
だから俺はこの台詞を胸を張って言える「俺がお前ゔぉ……。守る!」
噛んだぁぁぁぁ!
「は、はい!アルさんがいると心強いですもん!」
語尾に(棒)が見えているのは俺だけだろうか。
「じゃあ、アルさん期限も短いですし今から行きましょうか?」
「うん、そうだね(泣)」
ーーーー ーーーー
気づけば例のサラマンダーがいる洞窟に着いた。
道のりは正直なところ覚えてない。
「アルさん、この洞窟の地図を貸してもらったので早速行きましょう!」
いざ来るとあいつテンション高くなってるよ。
「いいけど、自分だけ先に行って死ぬなよ。」
「そんな簡単に死にませんよっ」
って、ミチルのすぐ側、いや上にサラマンダー!?未来視が発動しなかった!完全に油断してた未来視Lv3で見える未来は限られていたのか?この距離なら転移魔法Lv6でも余裕だ!「転移!」間に合ってくれ。運良く相手の攻撃は火炎魔法無効+吸収できる。
そして炎は俺の手に当たり消えた。詳しく言えば吸収された一瞬で。
冷静になればピンポイントで転移するよりも高速移動を使った方が良かったんじゃないか?と思う
だが、まずはこいつを仕留める俺はもうキレた。自然的に威圧が発動されサラマンダーが動けない状況になっていた。
千里眼を使い急所の場所を確認し、一気にとどめを刺す!
つもりだった。だが剣での攻撃がダメだったのだ。剣先からドロドロと溶けていく
瞬時に判断し離したものの物理攻撃を封じ込められた。
光魔法で突破できるか?一か八か試してみるしか方法は無い。
「光槍!」
高威力の中短距離攻撃でおそらく致命傷は与えられるはず
確かに高威力だった。だが空まで届いたのは驚いた。
攻撃範囲は行って100mか150mだが俺は20000mは軽く突破している
サラマンダーの姿も無く赤い石(おそらくサラマンダーの核)と炎の塊が落ちていた炎の塊は熱いわけでは無くさわっても燃えたりしなかった。
「大丈夫か?ミチル。」
「は、はいっ。ありがとうございます。」
もちろんミチルも驚いている
これを見て驚かない方がおかしいと思う
大袈裟に説明すると銃で相手を殺そうと思ったら大砲が出てあっさり死んじゃった。的な状況だ
我ながらいい説明だと思う。
なんやかんやで生きてるしクエスト達成してるし
「まあ、いっか!ミチルークエスト案内所戻るぞ。」
っというわけで転移魔法で案内所つきました3回失敗なんかしてない。絶対失敗してない。
まあそれは置いといて
「お姉さーんサラマンダー 討伐終わりましたー!」
他の冒険者やクエスト案内所のお姉さんが一斉にこっちを向いた。
それもそうだここにはクエスト掲示板というものがあり、そこにクエスト名と時間、名前が書いてある
だが今日サラマンダー(弱体化)を受けたのは俺らだけ
そんな奴が移動時間含め10分以内に戻ってきたのだ
クエスト案内所のお姉さん「あの、サラマンダーの核を見していただけますか?」
間違っている可能性もあるので核らしき物と炎の塊両方見せた。
そして、さらに珍しいかのような顔をしてこっちを見てくる
「もしかして、核じゃないですか?」
核拾い忘れたか?いやでもこれ以上は何も無かったはず
「あっ、すいません。この炎が珍しいもので。サラマンダーを一撃で仕留めるとドロップするんですけど。サラマンダーが弱体化している時は出ないアイテムで。」
「もしかして弱体化してなかったとか?そういう可能性はない?」
「無い訳ではないんですが。この時期はほとんどが弱体化してるので」
なるほど、つまりは今回は不運で弱体化していなかったということか?
「まあ、今回のクエストを受けたのが俺でよかった。」
なんかノリで言ったけど正直自分の強さとかほぼ理解してないからなぁ
「話を戻しますが、今回の報酬は謝罪も込めてサラマンダー(通常)の報酬を払おうと思いますがよろしいでしょうか?」
「ええ、こちらに悪い話ではないので頂ければ幸いですが。」
「了解致しました。少々お待ちください。」
今回は不幸中の幸いだったとして受け取ろう
むしろラッキーだったのでは?
「お待たせ致しました。10万ps(パスカ(この辺で使われている通過だ))になります。それと、初回クリア報酬の武器チケットとチャレンジ報酬の5000psです。」
「じゃあ、また金欠にでもなったら来ます!」
っというわけでとりあえずは今回の目標は達成だ。
「アルさん、早速美味しいご飯食べに行きましょう!アルさんは何食べたいですか?」
「好きなもの食べればいいよ。」
「ほ、ほ、ほんとですか!?」
すごい目がキラキラしてるよw
「やっぱりお肉がいいですよねー。でもなー迷っちゃうな」
笑顔が可愛い!頑張った甲斐があったわ。
って待てよ。ミチルなんもしてねぇじゃん。
ま、まあ今回は許してやるか
「なあ、ミチルどこ行くか決まった?」
「まだ迷ってますよ。」
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「フフフッ。面白くなりそうじゃない。勇者さんっ!」
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