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ワールドアビリティ  作者: 天童 響
1/4

異能力

キーンコーンカーンコーン。


聞き慣れた音が校内に響き渡る。

「朝のホームルーム始めるぞー」

そんなことを言うのは、担任の鈴木だ。

そんな鈴木の言葉を聞き、桐山岳は眠たい目を擦りながら目を覚ます。

「今日も授業めんどくさいな・・・」

そんな独り言を吐き、今日も授業を受けるのであった。



気がつくと授業は、終わっておりみんな帰る用意をしていた。

「もうこんな時間か・・・・・・・」

そう言い、帰る用意を済ませ教室を出た。



「・・・・・・はい。分かりました、監視を続けます・・・。」



「いらっしゃいませ!」

あ・・・えっと・・・フランクフルト2つ下さい」

「かしこまりました。」

岳は、いつものコンビニでいつもの買い物をし狭い路地を通って家に帰っていた。


タッタッタッ・・・


後ろの方から、すごい勢いで走ってくる音が聞こえた。何事かと後ろの振り向いた

瞬間・・・


「スリープ」


そんな声が聞こえ、意識がどんどん朦朧としていく。手に力が入らない。

岳は、そのまま倒れて気を失った。



目を覚ますと、暗く狭い部屋に手足を縛られて座っていいた。

「・・・・・・ここどこだ?」

そんな疑問が頭の中を過る。

「よぉ、起きたかぁー?」

鈍くねっとりとした声が耳に届く。声の方を振り向けば、金色の髪をした男が血の刃物を持っている。


「・・・・・・・え?」


その異様な光景に、不安と恐怖が一気にこみ上げてきた。


ーーやばい、殺される。





「なぁ、兄ちゃん俺金に困ってんだわ。ちょっと貸してくんね?ちゃんと返すからさー」

「い、嫌ですよ。僕もお金なんてありませんし。」

「あぁん?殺されたくなかったたら今すぐだせぇよ!!」

「無理です!!」

「そうか・・・・じぁ死ね。」


そんな言葉を言った男は血塗れのナイフを手に持って、岳の方を振り向き

「あの世で後悔しろっっ!」

怒りにまみれたその男は、ナイフ突き出しなら岳の方へ走って来る。


ーー・・・・俺死ぬんだ・・・・


岳は、死を覚悟して咄嗟に目を閉じた。

刹那!


時間が止まったかのように世界が静止している。

否、脳神経が通常の数倍のスピードで動いているのだ。そのとき、脳に浮かんだのは・・・


「・・・火?」


それは、紅く燃え盛る業火


そのとき、岳の目の前にその火が具現化したかのように紅い火の玉が現れた。

その火は、一直線に男の方へと向かっていく。火が男にぶつかり・・・・

途端、岳は、白い光に包まれて目の前が見えなくなった。



気がつくと、辺りは跡形も無くなっていた。

「これ・・・・俺がやったのか・・・。」

岳は、少しの安堵と罪悪感に駆られた。

「とにかくここを離れないと。」

「あ・・・、少し待ってください。」

声の方へ目をやると、薄紅色の髪を後ろのまでの伸ばした紫紺の瞳が煌めく美少女が立っていた。


「この状況の説明をしますので・・・・。」



名前も知らぬ美少女は、そんなことを言ったのだった。


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