第一話:朝
“死にたくない”
“死にたくないよ”
私は暗闇に叫んでいた。
必死に…必死に。
“そんなのダメ”
“友達でしょ?”
暗闇にぼんやりと……それは、少女の姿。顔は暗くて見えない。
“友達じゃない!”
私は何を言ってるの?
私は何故泣いてるの?
“……………”
少女は何も言わない。何も……言わない。
その瞬間私の体に激痛が走った。
「……痛っ!!」
私は生きていた。
でも……
私は落ちていた
ベッドから……。
ベッドから落ちるのは、よくある事だから慣れてる。
私は寝相が昔から悪くて…3日に一度はベッドから落ちる。
「夢……。」
夢で私は泣いていた。
叫んでいた。
必死だった。
汗をかいていた。
でも今は………
別に声がかれた訳でもなく普通で
汗だってかいていない。
いつもと変わらない。
「ピピピッピピピッ」
携帯のアラームがなった。
私は慌てて携帯の画面を開いた。
―1月9日―
今日からまた学校。
昨日まで冬休みだったのに……。
現在中学3年生。
来年には高校生!!
楽しみで仕方がない♪
携帯の画面を閉じて
急いで制服に着替える。
スカートを3回折るのはもうお手のもの。
これでも全然ましな方。
中には5回折る人もいる。パンツ見えるだろがっ!!
セーラーのリボンを整えて……
完璧!!
「優子〜!もう7時半よ!!今日から学校でしょ!いつまでもだらだらしてるんじゃないわよ!!」
冬休みの間、聞く事のなかったお母さんの怒った声。1階からのお母さんの声は、2階の部屋まで響く。
「はいはいっ!」
私は部屋を飛び出して1階のリビングまでダッシュ!!
「テーブルの上に食パンあるから食べなさい。それと優子!寝相悪すぎよ!1階まで響くんだから!!」
お母さんの声もね♪って言いたかったけど、また説教が始まるからその言葉を我慢して椅子に座り、マーガリンとイチゴジャムが乗った食パンを1口頬張った。
「今日は寒いわよ。道路は凍って滑りやすくなってるから気を付けなさい。スカートを短くするのやめなさい。」
「最後の一言いらない。」
私は食パンを半分残して立ち上がった。
マフラー、上着、手袋、最後に靴を履いてドアノブに手を掛けた。
「行って来ます♪」
「行ってらっしゃい。」
私は外に出た
評価ヨロシクです??
第一話だけど?