第3話『しーん…』
「今日は色んなことあったね~」
布団の上でゆーちゃんと、話す。
「そーだねー☆…そういえば、つーちゃんのお母さんて、なんでさっき、驚いてたんだろう…?」
「…。分からないな~。なんでだろうね。」
先程の母の表情…。あれは、どういう感情だったのだろうか。困惑しているような、どこか寂しく悲しそうな、よく分からない顔だった。ふと窓のほうを見ると空は暗い色の曇で覆われていた。
朝、目を覚ますと雪が少し降っていた。母に挨拶をすると、いつも通りに支度をし、学校へ向かう。登校中、「ゆーちゃん」と、暇だったので声をかけてみた。
「どうしたのー?」
ゆーちゃんは笑顔で返事をした。
「そういえば、ゆーちゃんってさ…やっぱりいいや。」
「えー!!きになるじゃん!!」
わたしが、言いかけたためか、ゆーちゃんが興味を持つ。
「でも、あんまり聞いていいことじゃないと思うから…」
「それでも聞きたいのー!」
ゆーちゃんの言葉に、わたしは伝えることにした。
「あのね、ゆーちゃんって…どうして死んじゃったの?」
「…。あー!えーっとねー…。心筋梗塞で死んじゃったらしいよ。ごめんねー。あたし、ちょびっとだけ憶えてないことがあってさー…」
そうこうしている間に、教室までついた。
1時間目の授業の用意を終えると、予鈴のチャイムがなり、朝学活が始まった。流石に、朝学活中にゆーちゃんと話すのはよくないと思うから、「ふわぁ」とあくびをしつつも、ある程度、真面目にすごした。
今日は木曜日で、1時間目は社会だ。今は地理をやっているため、少々、退屈に感じている。なぜなら、地理はあまり好きではない上、わたしが好きなのは歴史だからだ。特に江戸時代あたりが好きだ。
「えー…前回復習からするぞ。だから、〜で…だったよな!はい。じゃあ、ここ!分かる人。えー、じゃあ、今日は14日だから、神夏磯!この問題、分かるかな。」
先生に指定されてしまった。特になにも考えていなかったため、わたしは、なかなか答えることができない。すると…
「つーちゃん、つーちゃん、これの答えは、『やませ』だよ。」
と、ゆーちゃんがこっそり教えてくれた。…幽霊だからそんなにコソコソしなくても、大丈夫では…?と、思ったが、一旦置いておいて、とりあえず問題に答えた。
「答えは『やませ』です。」
「おぉ~!正解だ!!よく復習ができているな!」
…なんかズルした気分…。いや、普通にズルだな〜。
「んー?どうしたの?つーちゃん。問題に答えれたのに落ち込んでるね?」
「いや?なんかズルしたみたいだな〜、って思って…。」
「ま、いいんじゃない?べつに。」
「そうなのかなぁ?まぁ、いっか。…でも、今度からは自分の力で答えたいから、答えは言わないでね。」
「うん!わかった!」
小さく会話をした後、授業に集中した。
3話を読んでくださり、ありがとうございます!
ちょっとだけ日常に入ってきた感じですね〜。次回も、学校で過ごしてもらおうと思います。




