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第2話『不可視幽霊』

「つーちゃーん…」

「どーしたの?」

おどおどしい声で呼びかけられたので、できるだけ優しく返事をした。

「あたし、つーちゃんの家に行って大丈夫なの?」

そう、現在わたし達は、帰っているところだ。

「どうゆうこと?」

大丈夫とは何のことだろうか。よく分からなかったので質問で返す。すると、重い口を開ける様にゆーちゃんは答えた。

「だって、つーちゃんのお家って、神社さんなんでしょ。」

「…?…えーと…つまり…?」

「ん-とね、だから、悪霊退散とかされちゃはないかなって…おもって…。ほら!つーちゃんとこは遠いとーーい、ご先祖様が確か神様で、代々、霊力とかつよいんでしょ!だから、あたしを見たとたんに…」

「んあー!大丈夫だよ!悪霊退散てうちの神社ではそんなやってないし!って、わたしの親をなんだと思ってるの…。さすがにいきなり霊だからって悪霊って決めつけたりしないよ。」

まさか、そんなこと気にしてたなんて…。いや、霊になったことなんて無いんだし、そんなことって決めつけたりするのはよくないよね。

「…はぁー…。安心した!ありがとね!あたし、つーちゃんが友達でよかったよ!」

「…。」

いきなり感謝されて、わたしは何故か顔が熱くなった。

「…え!?つーちゃんなんで泣いてるの!?」

気づけば目からぽろぽろと涙がこぼれていた。


 ガラガラガラ…


 玄関を開けると、母が警察の方と話しているのが見えた。

「…ただいま」

つい、よそよそしい声で言ってしまう。すると母が…

「現!!…どこに行っていたのですか!」

「…ごめんなさい。」

いろんな人に迷惑を掛けてしまったことが、とても申し訳ない。

「もうしないでくださいね。後で居間に来なさい。」

「コクッ」とうなずくと、母は向こうへ行ってしまった。

 警察の方に事情を話して帰ってもらい居間へ入ると、


『外は寒かったと思うので、お茶を淹れておきました。』


机の上にはそう書かれた紙と、温かいお茶が置いてあった。わたしはありがたくそれを飲んだ。


 ぴよぴよ…


 いつの間にか寝てしまったみたいで、気が付けば朝になっていた。カーテンの隙間から漏れる光がそう教えた「ふわぁ」といつものようにあくびをする。そういえば、いつの間に寝室に戻っていたのだろう…。お茶を飲んでからの記憶がない。

「まあいいかぁ…」

もう一度「ふわぁ」とあくびをして、居間に向かった。

 居間の戸を開けると…

「おはようございます。」

そう母に挨拶する。

「起きましたか。おはようございます。…現。今日は学校を休みなさい。」

「え…。いいの?」

厳しい母が学校を休ませてくれることなんて全くなかったから驚いた。ゆーちゃんのこともあって気遣ってくれたのだろうか…。

「えぇ、現も昨日のことがあって辛いでしょうし、何より今日は、悠ちゃんのお通夜をやるそうなので。準備もありますし。」

「はい…。」

お通夜と聞くと、どうしても気が重い。お通夜をしている時の家に偶然通りかかった時、何度もその人の遺恨や後悔が聞こえてきて辛くなる。…でも今回、ゆーちゃんは幽霊になってここにいるけど…その場合どうなるんだろう…?


 ホー、ホー、


 夜になり、ゆーちゃんのお家へ向かう。

「わくわくするねー!」

わたしの隣で、ゆーちゃんがそういう。

「…お通夜にわくわくも何もあるー?」

「だってだって☆お通夜はお通夜でも、自分のだよ!なんか面白くない?」

 そんなことを言っていたが、お通夜が終わるころには、ゆーちゃんは落ち込んでいるようだった。やはり、自身の死を実感してしまったのだろうか…?

「…ゆーt」

「つまんなーい!!」

「…え?」

わたしは、心配して声をかけようとしたが、その前に彼女の声が重なりかき消されてしまった。

「だってさー、自分のお通夜だよ!なんか、秘められし力とか目覚めるのかなーって思ってたのにー!!」

「そんなこと考えてたの!?」

思わず大きな声でつっこんでしまう…。周りからの冷たい視線に、わたしは顔が赤くなってしまった。

 家に帰ると、いきなり母が

「現、あの時誰と話していたんですか。」

と、きいてきた。わたしは、いきなりの質問に「きょとん」と首を傾げるがすぐに気が付いた。そういえば、母にはまだゆーちゃんのことを言っていなかったのだ。

「あー、えーと…。」

ゆーちゃんの方をチラッと向き、母にこう言った。

「こちら、幽霊になられた藍川悠ちゃんです。」

…?

母のほうを見てみると、不思議そうにこちらを見ていたいていた。だが次の瞬間、母は、はっとなり、

「そ、そうなんですね。あ、そういえば、もう遅い時間ですし、寝ましょうか。おやすみなさい。」

わたしにそう言った。

「はい、おやすみなさい…?」

わたしは、母の態度に疑問を持ちながらも、挨拶を返し、寝室へ向かった。

2話を読んでくださりありがとうございます!読んでくださったということは、1話とかで興味をもって頂けたということですよね!!!できるだけ、おもしろいお話に出来るように頑張るので、次回もよろしくお願いします。

投稿頻度は週に1回を目標にしています。また投稿時間は月曜日の夜頃に投稿しようと思っています。

あ、あと、なかなか日常生活の話に行けなくてすみません…。多分、次回から日常生活?の話になるはず。一応、はじめのほうは違うかもだけど…。

次回もお願いします!!!(切実な願い)

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