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3-1. モンド運動公園

 この物語はフィクションです。

 作中の人物・団体などの名称は全て架空のものであり、

 特定の事件・事象とも一切関係はありません。

 帝都で就職したことで地獄から抜け出せた・抜け出せると勘違いする地方出身者は多い。

 だが地方から帝都へ生活拠点が移ったとて、そこには別の地獄が待ち受けているのみである。


 リョーマが風俗店に連行されてから数時間。サトウは来店する客のレジ対応を淡々と続けていた。

 店内にいた最後の客が店を出るのを確認すると、カウンター脇に置かれた新聞紙を手に取った。


「なぁ、新聞の内容はちゃんと理解できてるのか。いつも読んでるが」

「できてるわけないでしょ。知らない漢字のオンパレードだもの」


 日中の品出しが済んだイナガキが雑談を持ちかけようとするも、すぐに自動ドアの開閉音が鳴る。


「っしゃいませ」

「らっしゃーせー」


 ハッチョーボリでは別に珍しくもないが、ガラの悪い男が現れた。来店は初だろう。

 少なくともこの一二五連勤中にサトウは男を見た覚えがなかった。接客をしていれば嫌でも客の顔は覚えられるものだ。


「初来店だな。あのお客」

「いや、僕たちに見覚えがないだけでワンさんやゴ君は見てるかもしれない。二人に訊いてみるまでは初来店かどうかは50:50(フィフティフィフティ)だよ」


「その50:50(フィフティフィフティ)とか、前にも言ってたシュレディンガーの猫とかハマってるのか。最近」

「ハマってるね」


「誰から教わったんだ。鬱陶しい」

「ゴ君から借りた本だね。難しくてよくわかんなかったけど、シュレディンガーの猫って響きが良いよね」


 世の中には『自由なリベラル思想』と、『自由じゃないリベラル思想』がある。

 サトウがゴから借りているうさんくさい書籍のタイトルである。余談だが著者は詐欺罪で今年逮捕されている。


「もう読むの止めとけ。その本」

「何でさ」

「これ以上頭が悪くなったら困るだろ。お前が」

「最近、賢くなってきた気がしてるんだけどな」


「知ったばかりの言葉を多用するのは子どもっぽいぞ。もうアラサーなのに」

「そこまで言う?」


 イナガキは「少し前は四字熟語にハマってたな」と更に続ける。

 サトウが口撃されていると、事務室での発注作業を終えたワンが顔を出した。


「サトゥ」

「はい」

「休憩いってきていいゾ。外で食べてくるカ」

「助かった。ありがとうございます」


 イナガキの理詰めから逃げる口実ができたサトウは嬉々として事務室へ向かう。

 ワンから遅めの昼飯を受け取ると、裏口から店の外へ出た。


 裏口から店の表へ向かい、店内を覗き込んでみる。

 先程の男がイナガキを呼びつけ怒鳴っているのが見えた。何やら商品を指差しているが大方陳列の仕方についての文句だろう。


 ワンに言われるまま外に出たサトウだったが、この蒸し暑さ。早くも後悔していた。

 どこかで日差しを避けようと考え、近所の運動公園に東屋があったことを思い出す。


 サトウは歩いて運動公園に向かうことにした。

 AI画像の作成って難しくないです?

 正直、文章書くより、AI画像のテキスト打ってる時間のほうが長いです。

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