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【続編完結!】アキの異世界旅行記2 ~トラブルにまた巻き込まれて···もううんざりしてます~  作者: ぷちきゅう
第6章 ウェーバー大陸の秘境へ行こう!

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6-1.リオ、駄々っ子になる!?

 本日より第6章全17話が始まります。

 孫もメンバーチェンジして新たな旅に出ますよ〜。

  グロー歴525年8月2日 晴れ


 おはよう!今日はいい天気になったよ〜!


 さあ!今日からウェーバー大陸の旅行に出かけるよ〜!


 ···えっ?マクス帝国に狙われてるのになんで行くんだって?旅したいからに決まってるでしょ。ハルが創ってくれた『なりきり!伝説の神狼族セット』のおかげで変装はバッチリだよ〜。


 まぁ、これつけて学園で講師やってると···、



『きゃーー!!アキ先生〜〜!?カワイイ〜〜!!』


『アキ先生ってコスプレ趣味あったんだなぁ〜。でも似合ってるぜ!』


『アキ先生!そのもふもふなしっぽさわっていい!?うわ〜!気持ちいい〜!』


『でもこの耳としっぽ···、こいつ、動くぞ!?飾りじゃないのかよ!?どーなってんだ!?』



 ってな感じで最初はもみくちゃにされちゃったんだよ···。授業でもみんなボクのピコピコ動く耳としっぽに集中しちゃって、成績が下がる事態に···。


 学園長からも···



「アキ先生?我が学園は自由ではありますが、あまり風紀を先生自ら乱すのはいかがなものかと···。趣味嗜好や信条に口を挟みたくはないんですけど···、考慮してもらえないです?」



 ···いや、わかってるんだよ?学園で講師してる間は外してもいいと思うんだよ。でも、一度学園まで刺客が内偵に来ちゃったんだよ!


 刺客が生徒にボクの事を聞きまくっていたらしいけど、みんななぜかボクが獣人の女性(・・・・・)だって答えちゃってて事なきを得たんだよ···。これも変装の効果なのか?


 この事件のせいでボクは学園ですら変装しておかなくちゃいけないハメになったんだよ!


 ホント、あの帝王はしつこいなぁ〜!でも、自分の身と学園の生徒の安全確保のためだ!変装の恥ずかしさと生徒からのいじりも耐えてみせるさ!



 そして、今日からまた旅行に出かけるよ〜!今回のメンバーはうちからはボク、ハル、レオ、そしてモンドくんとフーちゃんだ。


 案の定、ヨウくんが猛烈に抵抗したけど、『···いい人生経験をさせてやれ!』ってナツが説得(・・)したそうだよ。おそらく言葉と物理的(・・・)な説得だろうけどね。


 リオのところはナナとカークくん、クーちゃんとアトラちゃんだ!


 今回はリナのところの7人兄弟から2人も参加だ!今回はルメちゃんを除いて平等にじゃんけんで決めたそうだけど、クーちゃんが勝っちゃったので、さすがにもう一人ついた方が···、って事でカークくんが同行することになったんだ。


 ケンのところは今回もアトラちゃんだ。クオンちゃんとロフィくんはあんまり興味ないようで、今は高速飛行魔法の練習で飛び回ってるようだ。空を飛ぶのが大好きなようだよ。


 ただ、クオンちゃんは相当な方向オンチなようで、何度も迷子になっちゃってるんだよね···。ケンとロフィくんがいつも探し回ってるし、ひどい時はリナ一家やリオにも救援要請してるんだよね。もちろん、ボクもフライトナビのGPS機能でみんなの位置情報を共有して協力してるよ。


 ちなみに今回は留守中にボクの家がマクス帝国の刺客に襲われても大丈夫なように、『自宅警備員』を配置しておいたよ。



「自宅警備ならボクにマカセテ!!(ビシィッ!)」


「············」



 そう、コピーアキを自宅警備員に任命しておいたんだ。どうせ旅行中は神様の業務(スマホゲーム)は中止だからね。やってた世界のリフォームは全部完成させておいたから、ボクの神界の家で暇持て余してるだけだろうからね。



「よ〜し!みんな、準備はいいかな〜?」


「「「「お〜!!」」」」


「じゃあ、リオ、ナナ!よろしくね!」


「おうよ!」


「まっかせなさ〜い!」



 今回も超音速飛行でウェーバー大陸へ飛ぶんだ。前回行ったから転移魔法でもいいんだけど、魔力が底をついちゃうから飛んで行くことにしてるよ。


 まずはサバール王国の首都ビオまで飛ぶよ。それには理由があって···、



『やだやだやだーー!ウェーバー大陸に行くならカジノに行くんだぞーー!!ダメって言っても強引に行ってやるーー!!』


『アンタね!?孫でもそんなゴネ方しないわよ!?いい歳こいたジジイのクセに恥を知れ!!』



 って事で、床に寝転がってジタバタしながらカジノに行きたい!ってゴネるリオとナナが夫婦ゲンカしちゃったんだよね···。まぁ、1泊だけって事でボクとハルが仲裁に入ったんだけどさ。



 さて、町の外のリオの訓練場から竜モードのリオとナナにボクたちは乗せてもらって、飛び立った。ちなみにカークくんとアトラちゃんは自力で高速飛行でリオの前を飛んでるんだ。もうそこまで魔力量があるんだなぁ〜。


 フライトプランはピムエム皇国まで通常飛行し、洋上に出てから超音速飛行で海を超えて、ウェーバー大陸からは通常飛行で首都ビオの手前まで飛ぶんだ。だいたい6時間ちょっとかな?


 この2年間でケンの経営する青竜高速特急便は首都ビオとテスラ共和国まで路線を延伸したんだ。


 まだ乗客を乗せてってのができないけど、物流網ができたことでボルタニア大陸とウェーバー大陸の間で交易がさらに活発化したんだ。


 対する船舶関係も巨大造船所がピムエム皇国に誕生して、現在建造中だ。大きさは元の世界の200m級のフェリーサイズだ!もちろん魔導エンジン開発に携わりましたとも。


 これによって10日かかっていたのが6日で横断できるようになる計画だよ。対岸の港湾都市マグも埠頭建設で大賑わいらしいね。



 そんな事を思い返していると、眼下にはピムエム皇国の港が見えて、すぐに洋上に出た。ここからは超音速飛行開始だ!



 ドーーーン!!



 リオが音速の壁を超えた音が聞こえ、みんな超音速飛行を開始した!前方を見ると、カークくんとアトラちゃんもしっかりと超音速飛行をしてるね。



「リオ?もうカークくんたちも超音速飛行をマスターしちゃったね」


「成長速いよなー。まー、オレの孫だからなー!」


「そうだね。才能があるんだろうけど、リオの教え方も良かったからだと思うよ」


「アキも協力してくれただろー?アキのおかげでもあるぞー!」


「そう言ってもらえると嬉しいね!」



 そんな話をしていると、もうウェーバー大陸が見えてきた。そして通常飛行に戻ってから、港湾都市マグの上空を通り過ぎ、1時間ちょっとで首都ビオにたどり着いた。カークくんとアトラちゃんはもう限界だったよ。



「つ、疲れた~~!!もう限界だ!」


「あたいも···。こんな長距離飛んだのは初めてだぜ···」



 動けなくなった2人はボクとハルで背負ってあげたよ。ここまでよく頑張ったね!


 そして門に到着して入国審査を受けると···、



「あっ!?あなた様は!?」


「えっ?何か?」


「いえ···、失礼しました。王より首都にあなた様がお越しになったらお通しするよう言われております。もしお時間があるようでしたら王に面会していただけますか?」


「はぁ···、別にいいですよ」


「では、日程が決まりましたら城の入口にある受付に希望時間をお伝え願えますか?滞在費はこちらで負担させていただきますので」


「それって、カジノ代は込みかー?」


「ちょっと!?リオ!!」


「ははは···、さすがにそれはムリですね。ではこちらが王国負担の証明書です。これをホテルのフロントに提出していただければ宿泊費と食事代は(・・・・・・・・)負担させていただきます。それではどうぞごゆっくり!」



 まさか王様が会いたいなんて言ってくるとは思わなかったよ。でも、滞在費がいらないのはありがたいね!



「アキ?それって1泊じゃ済まないわよね?コイツはどうするのよ?」


「もちろん!遊ぶぞー!2年も我慢したんだぞー!」



 ···あぁ〜、どうしよう?また縛っちゃう?

 今回よりアキくんの家には留守中、コピーアキくんが自宅警備員として配置されました!

 これ、この話を書いた当初はなかったんですが、新年の特別編SSを書いた後に作者の耳元で蚊がなくような嫌らしい声でささやかれて根負けしてしまい、加筆して準レギュラーとして登場してしまいました···。


 6章では1番最後に自宅警備日誌としてコピーアキくんのお話が出ますよ〜!


 さて次回予告ですが、今回のカジノ除く滞在費は国持ち、ってことでホテル行くとすごい部屋が用意されてました!どんな部屋なんでしょうね?


 そしてお城にアポ取りに向かう道中、不審な視線をアキくんは感じ取ります。変装のおかげでバレませんけどね。


 それではお楽しみに〜!

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