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【シリーズ完結!】アキの異世界旅行記2 ~トラブルにまた巻き込まれて···もううんざりしてます~  作者: ぷちきゅう
第5章 クロのホームステイ

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5-10.せっかくだし腕試ししようか!

 本日は青森県酸ヶ湯温泉に来てます。積雪383cmはすごいですね〜!

 ここは温泉の泉質もいいんですよ〜。来週は大変な夜勤があるので、温泉で体調整えますよ〜!

 カイジの領主邸で昼食をしながらカーネさんたちに現在の状況を共有することができた。


 さて。次はこれも予定に入ってたので腹ごなし(・・・・)でやることになったよ。



「それではクロ!オレとやり合ってみるか!」


「いいぜ!伝説の整調者(ピースメーカー)の力、どこまで通用するかやってやるぜ!」



 クロくんは緊張が解けたっぽいね。やっぱりこうして戦うのが好きなようだ。カーネさんからの挑戦を受けて立つようだね。



 町を出ていつもの荒野へやって来た。ここならある程度は大暴れできるからね。リオの訓練場だとあんまり大暴れは···、ドラゴンキャノン撃ったりしてるけど、まぁそれはそれで。



「クロは格闘派なのだな?」


「一応は。魔法もそこそこ使えるぜ」


「なるほど。リオとはやりあったのか?」


「ああ。って言っても、試合やっても簡単にやられちまうがな」


「息抜きで背後から襲いかかれば良いのに、律儀だな!」


「ちょっとーー!?カーネ!礼儀ってものがあるだろー!?」


「リオよ、その程度でスキを見せるようなお前ではないだろ?まぁ、仮に成功したんだったらなかなかの実力という事だな!」


「···なんかうまく誤魔化されてる気がするぞー?」



 やっぱりリオたちのパーティーは仲いいね。こんなやり取りを見てクロくんはすっかり緊張が解けてリラックス···、というか呆れてたよ。



「はっはっは!さあ、つまらん話はここまでとして···、では始めようか!武器は腰の短い矢ということだな?どんな手を使ってもらっても構わんぞ?遠慮なく全力全開で来い!!」


「おうっ!!全力全開でやらせてもらうぜーー!!」



 クロくんは体術をメインとしているけど、今回はダーツを使った魔法で攻めるようだ。


 まずはダーツを1本放った!そのダーツはカーネさんにあたる直前で強烈な光を放った!



「ぬぉっ!?」


「もらったぜ!」



 クロくんがカーネさんに突っ込んでいき、そして得意技のガトリングジャブをキメた!!しかし···!



「ははは!なかなかな速さと威力だな!だが···、その程度か!?」


「マジかよ!?俺の攻撃を防御なしでまともに受けたのに、ビクともしやがらねえなんて!」



 カーネさんは身体強化を普通の人以上に上げれるからなぁ〜。言わば(タンク)役だ。しかも盾いらないし···。



「じゃあ、しゃあねぇな!俺の最強技でやってやる!」


「おう!本気で打ってこい!受け止めてみせるぞ!」



 クロくんはダーツを左右に1本ずつ持ち、構えた!そして···!



「いくぜーー!!はぁっ!!」



 クロくんはダーツを投げたけど、カーネさんに向けて放たなかった。カーネさんの周囲にバラまくように、残り9本全部を投げきった!



「ほう?これは何かの仕込みかな?」


「そうだぜ!本来なら攻撃しつつ仕込むんだけどな!さあ俺の最強技!食らいやがれ!!必殺!9ダート・フィニッシュ!!」



 クロくんが投げた9本のダーツが眩しいほど輝き始め、ダーツを結ぶように魔力の線が光だした!これは魔法陣だね!



 ドーーーン!!



 そして魔法陣全体から上に向けて強力な魔力砲が打ち上げられた!!



「はあっ!はあっ!い、いきなりこれを使わないといけないなんて···。でも、これなら!」


「ははは!凄まじい威力だった!まさに最強技、必殺技と言うにふさわしいな!」



 もうもうと上がる土煙からカーネさんがピンピンしてるような声が聞こえて、土煙が晴れるとホントに無傷なカーネさんが立ってたよ!



「ウソだろ···?俺の最強技だぞ!?しかも広範囲攻撃を集中させたのに!?」


「なに、大したことはしとらんぞ?身体強化による防御は貫通する威力ではあるが、『下から上方向のみ(・・)吹き出る魔力』なのだから、逆らわずに向きをずらすようにしたまでよ。隙間にいれば安全だからな」


「は、ははは···。こりゃ完敗だわ···。さすが元整調者(ピースメーカー)。上には上がいるんだなぁ〜」


「それがわかっただけで十分だ。まだ若いのだから、これからもっと強くなれるぞ!」


「おう!次は負けねえようにしてみせるぜ!」



 う〜ん···。カーネさんとまともにやり合って勝てる人っているのかなぁ〜?って思っていたら、挑戦者が現れた!



「つぎはクーがやる」


「えっ!?クー!?」


「とめないで、スウにい。クーのちからがつうようするか、やってみる」


「じーちゃん!どうしよう?」


「あー、好きにさせてやれー。これもいい経験だぞー」


「リオの言う通りだ!なんならちびっ子全員で相手しよう!それなら勝機はあるかもな!」


「じゃあ、フーもたのもー!」


「おれもだ!パパのそうじゅつ、みてもらうぜ!」



 フーちゃんもモンドくんもやる気マンマンだね。



「じーちゃん、わかった!ボクもがんばるよ!」


「おれもやったるぞー!」



 こうして孫5人が一斉にカーネさんに挑むよ。



「まずはクーから」



 クーちゃんはとことことカーネさんにゆっくり向かっていった。カワイイんだけど、これが凶悪なんだよ···。



「いんぱくと!」



 ドズーーーン!!



「ぐぅっ!?思った以上のパワーだ!?」



 そう、クーちゃんは魔力の圧縮が非常に得意なんだ。身体強化も瞬間的に大幅に引き上げて攻撃するから、見た目に反して威力が凶悪だ!



「クーのほんきぱんちをたえられた···。ほんばんはこれから」


「なるほどな!オレと同じようにやってるということか!ならば一緒に踊ろう(・・・)か!」


「のぞむところ」



 そこからは某バトルアニメっぽくお互い連撃を繰り出していたんだけど···、それも1分でクーちゃんが力尽きてしまったよ。



「はあっ、はあっ!も、もうムリ···」


「ははは!まさかその歳で全力で1分も戦えるとは思わなんだぞ!」


「じゃあつぎはおれだ!」



 クーちゃんの次はセイくんだ。セイくんは足に魔力を集中させて···。



「いっけーーー!!」



 次の瞬間!セイくんの姿が消えて、カーネさんに突っ込んでいた!



「ぬぅっ!なかなかの加速だな!」


「うぐっ!つきやぶれない?」


「ははは!そういう事か!矢のように貫通する気だったのだな!?残念だったな!」



 そう、セイくんも凶悪なんだよなぁ〜。急加速で弾丸のように向かっていって、相手を貫通する目的で突っ込んだんだよね。カーネさんはまともに受け止めちゃったけどね。カーネさんの防御力はハンパないわ···。


 結局セイくんもカーネさんに軽くあしらわれてしまったよ。カーネさん、なんだか小さいお子さんと遊ぶ親戚のおじさんっぽくなってるよ···。実際はズドーーン!とか、ものすごい音してるんだけどね。



「じゃあ、つぎはボクがやります。おねがいします!」


「リオの孫にしては礼儀正しいな!リオを反面教師としているのは偉いぞ!」


「おいーー!?その言い草はひどいぞー!」


「事実ではないか?しっかりとリナちゃんとコルくんが教育していると感じられるな。さあ!全力で来い!」



 次はスウくんだね。礼儀正しいからそこをカーネさんがリオをいじるネタにしちゃったね。


 さて、スウくんは魔法系の子だ。どういった魔法で攻めるかな?



「ではいきます!ラウンドアイス!」



 スウくんは魔力を込めた拳を地面に叩きつけた!すると周囲の地面が同心円状に凍り始めていった!そしてカーネさんの足元も凍りついた!



「ほう!これはなかなか···。足を封じるか!さて、次はどうする?」


「これです!ぬぉおおおーー!」



 スウくんは右手に魔力を集中させると、魔力で槍を創り出した!かなりの長さだよ!?



「これがボクのぜんりょく!りゅうそう!ゲイボルク!いっけーーー!!」



 魔力で創り出した槍の長さは10mぐらい。それを思いっきりカーネさんへ撃ち込んだ!!



 ドーーーン!



「ぐふっ!や、やるではないか···」



 な、なんと!?カーネさんの身体強化を貫いて、魔力の槍がカーネさんを貫通しちゃったよ!?



「うむ!お見事だ!貫通力に特化させたのだな?だが、それだけに特化しすぎて肝心のダメージはそれほどでもなさそうだな」


「はあっ、はあっ!つらぬいたのに···。これもダメ···?」


「いや、そんな事はない。まだまだ改良の余地はあるということだ。しかし···、リオの孫たちは素晴らしいな!これはもう少し大きくなったらかなわんかもな!はっはっは!」



 結局、クロくん含めた4人の全力でもカーネさんには勝てなかったよ。ホント、すごい人だわ···。

 やはりカーネさんは強すぎましたね。クロくんの最強技もあっさりとしのいでしまいました。

 今回はクーちゃんが始めて実力を見せました!クーちゃんはあんまりしゃべらないんですが、威力は凶悪です(笑)。


 セイくんも物理系なんですが、完全に子ども扱い、ってお子さんなんですけどね。かなり強いんですよ。


 さて次回予告ですが、モンドくんとフーちゃんがカーネさんと対決します。モンドくんはここぞとばかりに皆伝秘技を試そうとしますが果たして成功するのでしょうか?


 それではお楽しみに〜!

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