表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【シリーズ完結!】アキの異世界旅行記2 ~トラブルにまた巻き込まれて···もううんざりしてます~  作者: ぷちきゅう
第5章 クロのホームステイ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

89/159

5−9.ボルタニア大陸周遊旅に出かけよう!

  グロー歴523年9月1日 晴れ


 おはよう!今日はいい天気になったね。


 今日からはクロくんを連れてボルタニア大陸をぐるっと回るよ。まずはカイジの町のカーネさんとアイリさんのところだね。


 今日行くという話をしたら、オルさんとネータさん一家もちょうど滞在してるとの事だったので、リオの代の整調者(ピースメーカー)全員勢揃いだね。


 もちろん、モンドくんとフーちゃんも行くよ。モンドくんはカーネさんと練習試合がしたいそうだ。


 一方のリオのところはリナのお子さんのスウくんとクーちゃんとセイくんが一緒に行くようだ。ウェーバー大陸に行った時には幼いクーちゃんとセイくん以外の5人でジャンケンしたってルメちゃんから聞いていたけど、クーちゃんとセイくんがそれを知って、ものすごく不機嫌になっちゃったらしい。


 今回はクーちゃんとセイくんはどちらも、あとはルメちゃん除いた4人でジャンケンした結果、スウくんが行くことになった。今回は負けても次回に行く権利があるからね!


 さて。リオは今日もお寝坊さんなので、リオ以外のメンバーで朝食にした。っていうか、リナの一家全員うちに来ちゃって朝食食べちゃったけどね。



「ごめんね〜、アキパパ!スウとクーとセイだけアキパパの朝食を食べるって知られちゃって、みんな怒っちゃったから···」


「ははは、まぁいいよ。リオみたいにタカリに来てるんじゃないからさ」


「朝食作るのも結構大変なのよね〜。みんな食べ盛りだから、今日は楽させてもらったわ。スウ、クー、セイ!アキパパの迷惑になるような事はしちゃダメよ!」


「はい!アキじいちゃん、よろしくおねがいします!」


「アキじーじ、よろしく」


「よろしくなー!」


「三人ともそんなにかしこまらなくていいよ。普段通りでいいからね〜!」



 そうして朝食が終わり、リナとコルくんが帰った後にリオが起きてきた。



「寝過ごしたぞー!アキー!朝飯ー!」


「はい、はい。もうすぐしたら昼ご飯だから少なめだよ」


「違ーう!もっとたくさん食べさせるのだー!」


「アンタね!?寝坊して来てわがまま言うんじゃないの!さっさとしないとカーネさんたちが待ってるのよ!?」


「うぅー、ナナー。おなか空いてるんだぞー?」


「そりゃアンタが昨日の夕食失敗したからでしょ!?あたしとクロくんはアキに助けられたけど」


「リオさんってある意味スゲェ料理するんだな···」


「クロくん?今日からうちで寝泊まりする?」


「その方が良さそうかも···?」



 リオが料理失敗すると、その分食事抜きになるからね。リオ···、まるで成長してない···。



 とまぁ、いつものようなドタバタの後で昼前に出発となった。ある意味予定通り···?


 今回は大人数なので町の外からいつもの転移でカイジに飛んだ。門で手続きをしてから領主邸まで町を見学がてら、歩いて向かったよ。


 領主邸ではアイリさんが出迎えてくれたよ。



「皆さん、ようこそお越しくださいましたわ」


「アイリさん、ご無沙汰してます」


「アキさんもウェーバー大陸では大変な目に遭ったそうですわね。そのあたりの話も伺わせていただきますわ。もうすぐしたら兄さんも戻ってきますから、揃ったら昼食にしましょうか?」


「そうですね。その時にクロくんを紹介しますよ」


「わかりましたわ。それでは応接間でお待ち下さいね。オルとネータもいますよ」



 簡単なあいさつを済ませてから応接間に向かった。オルさんとネータさんがいたよ。



「おっ!?やって来たか。久しぶりだなぁ〜!」


「お孫さんも大きくなったわね〜!うちのルイもそろそろ生まれるって言ってたから、こんな感じでかわいい孫になるかしらね〜」


「ご無沙汰してます、オルさん、ネータさん」



 今日はルイくんは来てなかったね。ルイくんは学者としての道を選択して、ボクの学園で勉強した後に王国の魔法研究所にスカウトされたんだ。そこで結婚したんだよね。



「そういえばそっちが黒竜のクロくんか。ドラゴン族なんてリオたちしか見てないから新鮮だなぁ〜!」


「あとは緑竜もウェーバー大陸にはいるのよね〜?次の機会に会ってみたいわね〜!」


「は、初めまして!黒竜のクロだ。整調者(ピースメーカー)の方に会えるなんて嬉しいぜ!」


「そんなに緊張しなくてもいいぜ?整調者(ピースメーカー)なんて、リオを見てればわかる通り、かなりバカでもできるんだからな!」


「ちょっとー!?オル!?今の発言は聞き捨てならないぞー!?」


「クロくん?リオが今こう言ったけど、一緒に暮らしててどう〜?合ってるでしょ〜?」


「えっと···、どう言えばいいんだ···?」


「クロー!そこは否定しないといけないぞー!」


「ははは!やっぱリオは変わってないなぁ〜。でもな?こんなドジでバカなリオだけど、実力だけ(・・)は確かだからな」


「オルー!褒めてるのか貶してるのかどっちだー!?」


「7:3の割合かな?」


「全然褒め言葉じゃないぞー!?」


「ははは···。皆さんチームワークいいっすね」


「そりゃね〜?大魔王なんてのとやりあったんだから、それなりにできてないとね〜」



 こうして和やかな(?)歓談をしていると、アイリさんがやって来た。カーネさんが戻ったようだね。



「おまたせしましたわ。リオいじりで話が盛り上がってるところ恐縮ですが、兄さんが戻りましたので食堂へ向かいますわよ。続きは食堂でお願いしますわ」


「アイリー!?まだオレをおちょくる気かー!?」


「そういうネタをリオ自身が提供するからですわ。さ、行きますわよ〜」



 いじられて不機嫌なリオと一緒にボクたちは食堂に向かった。カーネさんは先に食堂にいたよ。



「おおっ!?来たか。待たせてしまって申し訳なかったな!」


「ご無沙汰してます、カーネさん」


「アキも元気そうだな。話は聞いたが大変な目に遭ったな」


「ええ。失敗でしたよ。それもまとめて今回お話しますね」



 食堂で昼食をいただき、改めてクロの紹介とウェーバー大陸であった出来事を話しておいた。



「う〜む···。野心を抱く神が一国の主というのが厄介だな」


「兄さんの言う通りですわね。相手が武力ではなくて政治力で攻めて来られると、こちらとしては打てる手がほとんどありませんわね」


「ムーオと違って相手は普通の人間だしな。もちろん戦争になればオレたちに(かな)うのはほとんどいないだろうが、確実に血は流れてしまうなぁ〜」


「オルの言う通りね〜。命を取らずに制圧なんて、非常に困難だわ〜」


「ネータさんの言う通り、無傷とまでは言いませんけど、武力制圧は困難だとボクも考えてます。でも、だからといってボクの神の力の核を渡すわけにもいかないんですよね」


「そっちが悪手だな。おそらくアキのところに暗殺者を送り込んでくるに違いあるまい」


「アキさん?セキュリティの方はいかがですの?」


「ハルがそばにいてくれる間は問題ないですね」


「···だいじょぶ。···アキは私が守る」


「ってハルも言ってくれてますしね。ハルが言うにはハルがいる時は捕まえて尋問したいのでバリアは張らないことになってます」


「なら当面は安心ですわね。この件については女王にも私から報告しておきますわ。おそらくレオナード王国として対応する必要もあるでしょうからね」


「アイリさん、ありがとうございます。ボクからはピムエム皇国のパスさんにも情報共有していますので」


「ボルタニア大陸2大国が一致団結すればある程度の対応は可能ですわね。おそらく向こうはまだ準備段階でしょうから、こちらでもある程度の作戦とか準備をしておきましょう」



 こうしてウェーバー大陸からの侵略に対する対応をあれこれと打ち合わせることになったんだ。

 久々にカーネさんたちが登場しましたね!続編では初めてかな?相変わらずリオくんをおもちゃにしてますね~!このチームは本当に仲いいんですよ。

 そして情報共有も行いましたが、今回の敵は国家なのでカーネさんたちが前面に出ることがかなり難しくなっています。向こうの出方次第という状況ですね。


 さて次回予告ですが、せっかく来たのでカーネさんはクロくんと試合することになりました!しかし、カーネさんが鉄壁過ぎて最強技でもまったく歯が立ちません···。さらに孫たちもカーネさんに勝負を挑むことになってしまいました!どうなるんでしょうか?


 それではお楽しみに~!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ