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【シリーズ完結!】アキの異世界旅行記2 ~トラブルにまた巻き込まれて···もううんざりしてます~  作者: ぷちきゅう
第4章 マクス帝国編

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4-5.マクス帝国に着いたぞ〜!

「ほう?面白いことを聞きましたよ。ではあの洞窟に入れるんですね?」



 ボクたちの会話に近くにいた人から声をかけられたんだ。どちら様?まぁいいけどね。



「まぁ、呼吸用の空気を事前に確保しておけば、という前提ですけどね」


「それがわかっただけでも十分ですよ。今まで入口から入ったらすぐに倒れて亡くなってしまい、助けに行った者もその場で倒れてしまい、共に亡くなってしまうので『必死』と言われていた謎の洞窟だったのですよ。今ではマクス帝国の死刑執行の場(・・・・・・)になってますが、そういう理由だとは知りませんでしたね〜」


「状況から推測(・・)しただけですから。違うかもしれませんよ?」


「違っててもいいさ。突破口のひとつとして考えさせてもらうよ。ありがとう、旅の人。それじゃあこれで···」



 名乗らずに出て行っちゃったね。ボクたちも名乗ってないけどさ。


 いったい、その洞窟に入りたい理由ってなんだろうね?まぁ、ボクには関係ないか!


 その後、1時間近くのんびり温泉を楽しんだ。ぬるいから長時間入っていてものぼせないからね。元の世界でも、長時間入ってる人ばかりでなかなか入ることができなかったからね。



 ボクたちが温泉から出ると、ハルたちも同じタイミングで出てきたよ。



「あら!アキたちと一緒になったわね〜!アキの言う通り、ぬるくて気持ちよかったからのんびりできたわぁ〜!」


「それは良かったよ、ナナ。じゃあ、部屋に戻ってくつろいでから夕食にしようね〜!」



 そして夕食を食べてまたまた部屋でくつろいだ。今日は本当に温泉宿に来た感覚だなぁ〜!


 もちろん!夕食後も入りましたとも!こんないい泉質、元の世界でもほとんどないからね!もう1泊したいところだけど、そろそろ長期休暇も終わりが近づいてきたからね。マクス帝国の様子をじっくり見たいしね。


 はぁ~、温泉サイコー!今日はぐっすり眠れそうだよ。それじゃあ、おやすみ〜!



  グロー歴523年8月24日 曇


 おはよう!今日はちょっと曇ってるから若干涼しいかな?


 もちろん早起きして温泉に行きましたとも!今日もリオは早起きだったから、レオもモンドくんも一緒に行ったよ。ホント、リオはどうしたんだろうね?ナナにマリオネット魔法で操られるのが嫌なのかな?


 さて、チェックアウトしてから昨日から話題の必死の洞窟に行ってみた。入口にはロープが張ってあり、『立入禁止!この先に入ると必ず死にます!自殺ダメ!ゼッタイ!』って看板があったよ。


 入らないけど、ちょっとした実験をしてみようかな?



「みんな、ちょっとだけ実験してみるね」


「アキー?大丈夫かー?」


「リオ、大丈夫。結界もないし、ここからちょっとした魔法を1発だけ撃ち込むだけだから」



 そう言ってから、ボクは小さな火の玉を魔法で作ってから洞窟に向けて放り投げた。すると···、



 スッ···



 火の玉は洞窟に入って少し下がったところで消えてしまった。うん、予想通りだ!



「アキ?これはどういう事だ?」


「レオ、これが必死の洞窟の必ず死ぬ理由だよ」


「ひがきえちゃったわ···。これが、りゆうってわからないわ」


「ルメちゃん、息をする時は空気を吸い込むでしょ?」


「そうね!」


「空気には呼吸に必要な酸素っていうものが含まれているんだけど、この洞窟にはそれが含まれてないんだ」


「じゃあ、さっきひがきえたのもそうなのか?」


「モンドくんの言う通り!火が燃えるには呼吸に必要な酸素ってものが必要なんだ。消えたということは酸素がない状態なんだよ。だから入ったら確実に死んでしまうんだよ」


「こわ〜い!!」


「そうだね、フーちゃん。だから洞窟に入る時は息ができるか確認してからでないとあぶないからね」


「は〜〜い!ママがいってた、『きょうもひとついいべんょうになった』だよ〜!」



 予想通り、二酸化炭素が充満してたんだよ。二酸化炭素泉があるって事は、地中に高圧の二酸化炭素があるって事だからね。その近くに洞窟があるなら考えられることだったんだよ。


 さて疑問も解決したことだし、そろそろマクス帝国に向かうか!今日中には着けると思うよ!



 そして順調に進み、昼過ぎにはマクス帝国の門に到着したよ。ちょっと早めに着いちゃったから、入国審査に並んでる人は少ないね。すぐに順番が回ってきたよ。



「珍しいな?旅の人が来るなんてな。悪いが今入国を一切許可しておらんのだ。おかえり願おうか」


「こんにちは。この大陸を旅してまして寄らせてもらいました。道中でこちらのジャミンさんたちに出会いまして、招待状をいただいたのですけど···」


「え?ちょっと拝見···。あぁ~、そういうことか」


「何か不都合でもあるんですか?さっき言ったように招待状をいただいたので、可能であれば観光したいなぁ〜、って思ってるんですけど···」


「この国に観光するところなどないぞ?この招待状も怪しいな?やはり入国を認められんな」


「えっ!?ダメなんですか!?」


「ああ。帰ってくれ」



 うわぁ~、招待状あっても入国拒否かよ···。これはこの国に入るのはもう無理なのかなぁ~?


 そう思って、仕方なく引き返そうとしたところ、ドゥルンドゥルン!と爆音が近づいて来た。どうやらジャミンさんたちが戻ってきたようだね。



「あら!?アトラちゃんと皆さんじゃないの!奇遇ね~!」


「あっ!?ジャミンさん!」


「おうっ!ひさしぶりだな!あたいたちはやってきたぞ~!」


「こんなところでまた会えるなんてね!何か困ってるようだけど、どうしたのかしら?」


「それが···、ジャミンさんからいただいた招待状では入国許可出せないって言われまして···」


「あぁ~、そういう事ね···。ホント、最近厳しすぎるわね~!そういうことなら大丈夫よ。私に任せなさ〜い!」



 そう言ってジャミンさんは審査官に話をし始めた。



「あの人たちはガウス関係よ。中に入れてもらわないと教授に怒られるわ!」


「そ、そうですか···。あの招待状は本物でしたか。また教授の悪いクセが出てますなぁ···。外国人にまで手を出すとは···。じゃあいいですよ。どうなっても知らないですよ?」


「ありがとね〜!」



 ···なんか物騒な話が出たな。教授って誰かはわからないけど、悪いクセってなんだろうね。


 そう思ってると、ジャミンさんが戻ってきたよ。



「お待たせ〜!それじゃあ、行きましょうか!」



 こうしてボクたちはなんとかマクス帝国に入ることができたんだ。この先、いったい何があるんだろうね?

 ジャミンさんたちのおかげでなんとか入国できましたね。話に出てきた教授という人はなにかいわく付きの方っぽいですね〜。今回はその人のおかげでした。


 さて次回予告ですが、鎖国中なのでマクス帝国にはホテルがないとのことで、招待されたガウスの寮にある招待客用の部屋で泊まらせてもらうことになりました。どう過ごすんでしょうね?


 それではお楽しみに〜!

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