シリーズ投稿1周年記念SS-3.コピーアキ、エーレタニアで大暴れする!前編
本日は作者の仕事初めでした。出社前に初詣に行き、おみくじを引いたら『吉』でした。
事業(小説)は『発展するが災難に用心』とのことで、引用ネタで怒られるのかもしれません···。炎上しないように気をつけます。
ちなみにお産は安産だそうで、もし新作作るのならうまいこといくって事と解釈しました(笑)!
しかし!新作なんてこの続編を書き終えない限り考えられません!
···はっ!?もしくは続編の『シナリオのお産』という事かな?まぁ、いい方に解釈しますので、当面はこちらの続編でお楽しみ下さい。
さ~て!まだまだボクのお話は続くで~!せっかくの出番をもらったんやし、大暴れさせてもらうで~!
今日はエーレタニアの世界でのお話や。そりゃ、たまにはエーレタニアでも体動かしたいからね~。
その日、ボクはアキに呼び出されたんだよね~。
「グッモーニン!エブリニャン!って、そこはエブリワンやろ!猫やない!犬や!それもちゃうって!(ビシィッ!)」
「···あぁ~、今日も変なテンションだなぁ~」
「人生には笑いっちゅう『潤い』が必要やで!前にも言うたやろ?人間、元気なのが一番ってな!って、ボク人形やんけ!(ビシィッ!)」
「これ···、本当に大丈夫かなぁ~?任せちゃってもいいのかなぁ~?」
「アキ?やっぱやめといた方がいいかもな」
「おっ!?今日はエレさんからGP巻き上げる話やないんか?レオがやめたほうがええって言うとるけど、今日は何をしたらええんや?」
「いや、今日はちょっと学園の講義をお願いしようかな?って思ってさ」
「おやおや!?マジメなオリジナルやのに仕事サボるんかい!?よう言うた!人間、時にはサボる事もせなアカン!マジメばっかりは息苦しゅうなるしな~!」
「いや、サボるんじゃなくて···。皇国の技術開発部で大きなトラブルがあったらしくてさ。かなりマズい状況みたいだから急いで応援に行くんだよ。だから今日の講義をお願いしたくてさ。···できる?」
「べっちょなしや!コピーやさかい、知識も人生経験も共有しとるしな!フムフム···、ダウンロード完了!って共有しとらんかったやんけ!(ビシィッ!)」
「べっちょなし···?」
「レオ、ボクの元の世界の方言で『問題ない』って意味だよ。···本当に大丈夫かなぁ~?」
「アキ?技術開発部の方にコピーを回すか?」
「いやレオ、絶対にマズいことになりそうだよ···。技術開発部でこのノリでやられたら、魔道具にボケとツッコミが実装されてそうで怖い···」
「ちっ!バレたか!『エーレタニアお笑い劇場計画』が発動できんかったか···」
「ほらね?」
「どうしてアキのコピーがこうなったんだ?」
「そりゃ、これがアキの深層心理やからな!本人が抑えとるのをボクが解放して、ただ忠実に表現しとるだけやで!」
「ウソだ!!」
「口でそう言うとるだけや。ボクのこの行動が、アキの本来の考えなんやで~!」
「···これ以上議論するとボクの精神が持ちそうにないわ。で、お願いできる?」
「まっかせなさ~い!全員東大に入れたるで~!って、この世界にないわ!(ビシィッ!)」
「は···?とうだい···?海を照らすあれの事か?」
「いや、レオ。ボクの元の世界の学校の名前だから···」
というわけで今日は先生になって講義するで~!それじゃあ、れっつごー!
···しまった!ボク転移できないんやわ!世界超える時はGP使うとるけど、普通の魔力はオリジナルが優先やから、オリジナルが転移しちゃうとボクが使える魔力があんまりあらへんのよ!
よし!リオを起こしてライドシェアさせてもらおか!省エネ省エネ~!というわけでリオの家に来たで~!
「ぐお~、ぐお~、すぴー、すぴー、う~ん···、むにゃむにゃ···」
毎度毎度、よくこんだけ寝れるなぁ~。まぁ、『寝る子は育つ』って言うしな~。って!もう孫もいるジジイやんけ!(ビシィッ!)
さて、今日はどんな起こし方がええかなぁ~?そうや!リオの魔力を乗っ取って、ベッドごと飛んで学園に行くとしよか!某竜退治の6作目でもベッドは空を飛んでたしね~!ナナがやってたマリオネット魔法をちょっと改造して···、よし!アクセス完了やで!···意外とリオって無防備なんやなぁ~。
えっ!?不正アクセスやって?データじゃのうて魔力やからへーきへーき!
さて!顕現させたこの十字キーとAボタンとBボタン、セレクトボタンとスタートボタンしかない懐かしいコントローラーでリオをコントロールして···、ちなみにレトロやのにワイヤレスやし2コンにはマイク付きやで!リオの固有魔法である浮遊魔法で···、アカンな。リオだけ浮くわ。よし!ベッドに縛り付けたらええんや!こうしてっと···!これでどないや!?
今度はいけたけど、ドアが通れんな~。90度回して縦にして···、よし!これで外に出れたで~!それじゃあ···、発進!!
「···えっ!?ベッドが空を飛んでる!?」
「夢か···?いや、さっき起きたばかりだぞ!?」
「乗り物···?えっ!?誰が乗ってるんだ!?」
「おかしいな···。幻でも見てるのか···?知らないうちに疲れが溜まってるのか···。よし!今日は仕事やめるか!帰って寝よう~」
「お~!?空飛ぶベッドだと!?···まぁ、魔法がある世界だしな~。ゲームのあれがリアルでやられるとこうなるのか~。シュールだなぁ〜」
おっ!?みんな驚いてるで~!最後はエレさんやな。いつも引きこもっとるのに、今日は外におったなぁ~。
そうして大騒ぎになったアクロを出てから、高速飛行魔法でぶっ飛ばすで~!
メニュー画面出して、マリオネット魔法のコマンドを『わざ』→『まほう』→『いっぱん』→『こうそくひこうまほう』をポチッと選択して、『こうそくひこうまほうを つかいますか?』の選択で『はい、はい』を選択して···、いっけ~~!
う~ん···。思った以上にMPの減りが速いなぁ~。本人じゃなくて乗っ取ってるからやろか?でもまぁ、ギリギリで着けるぐらいかな~?そう思ってたらリオ本人が起きたぞ!?
「う~~ん、···えっ!?ど、どーなってるんだー!?動けないぞー!?」
「おっは~!よう眠れたかい?」
「ってアキ!?これはどういうことだーー!?」
「ちゃうちゃう!ボクはコピーアキだよ~!オリジナルアキは皇国で緊急事態が発生したらしくて、あっちに行っちゃったで~!」
「話に聞いてたけど、初めて見たぞーー!アキそっくりじゃないかー!?」
「そりゃコピーやしな!そっくりやなかったらパチモンや!ははは!」
「性格と言葉遣いは全然違うなー。って!これはどういうことだーー!?」
「あ~、ゴメンゴメン!2回も同じこと言わせてもうたな!移動手段がなかったから、リオの魔力を乗っ取ってベッドごと学園に飛んでる最中やで~」
「乗っ取ったーー!?そういえば魔力がもう残り少ないぞー!?このままじゃ墜落するぞー!」
「ヘーきヘーき!もう着くからさ。着いたら解除するから、もうちょっとだけ辛抱してね~!」
「···アキー!あとでちゃんと説明してもらうぞーー!!」
というわけで、リオの魔力が尽きる直前でボクたちは学園の誰もいないグラウンドにホバリングしながら着陸したで!
うん!エクセレントな着地やな!陸上競技やったら金メダルもろとるで!
すると、着地のシーンを見ていた学生たちが『何事!?』という雰囲気で集まりだしてきたわ!キミタチ?そんなに警戒心なかったら、これがUFOやったら連れ去られとるで~!って、この世界にUFOないわ!(ビシィッ!)
あっ!?でも未確認飛行物体って言うたらその通りか!ベッドが空飛んでたら未確認飛行物体やわ!ははは!まぁいいや!とにかく講義には間に合ったぞ~!
コピーアキくんは、魔力をオリジナルアキくんと共用なんですね。しかもオリジナルが優先なんですよ。そのために転移に使う魔力が足りなかったので、リオくんにライドシェアさせて···、強制的に飛ばせてしまいました(笑)!
ホント、大暴れ(物理的に)する人形ですよ!本人は至って本気ですけどね。
さて次回予告ですが、リオくんを縛ったまま空飛ぶベッドは学園に着陸して大騒ぎに!さらには講義もちゃんとアキくんを演じたつもりなのですが···。
いったい何やらかしたのでしょうね?
それではお楽しみに〜!




